永遠の下調べ
セレクトセールの下見のため、
先週日曜日の昼前、ノーザン・ホースパークへ。
鈴木淑子さんや、JRA―VANのスタッフと合流。
社台グループの馬を中心に、30頭近くの馬を引きだしてもらう。
競馬というのは、馬見もレースも、
蓋を開けて見なければわからない部分が大きい。
実馬を見て歩かせるにこしたことはない。
しかし、予測不能の状況が待っているからこそ、
実は下調べこそがすべて。
まあ、競馬で勝ち馬が出れば毎回驚くように、
高額馬が現れれば驚き、その値段やアレコレの事象を
伝え聞きで流すだけなら、凄いね、強かったね――
行き当たりばったりでも、何の不都合もない。
しかし、個人的には、競馬の予想も、
セリも一口クラブも、それこそ試験勉強のように、
カタログや血統表を毎晩眺めないと、
何かしらを見落としてしまうような。
事前にも事後にも、間違ってもいいから、
まず自分なりの意見を持つ。
あれもこれも含め、それが競馬という仕事だと思う。
なんて、高額馬の中に、もちろんいい馬が揃っているが、
1歳当歳と、飛びぬけていいなという馬に、3~4頭出会えたかな。
セリ会場では、パレードリンクと席を行ったり来たり。
できるだけ人と話さないよう、短い距離しか歩かないよう工夫しているが(笑)、
最終日は原稿書いて打ち上げ。
ほどよく疲れたのだろう。
12時に寝入り、朝6時まで目が覚めなかった。
そういえば、セリ会場でワタシタチのすぐ前に、
オーストリア1の名調教師である、
ガイ・ウォーターハウスさんたちがいましたが、
約20年前、ホースニュース馬社の時代。
会社の指令でオーストラリア・ニュージーランドに
3週間滞在して、競馬場や牧場を取材したことがあった。
その時、シドニーのランドウィック競馬場で
オーストリアダービーを見たが、勝ったのはオクタゴナル。
翌朝の新聞のトップページに、
ガイ・ウォーターハウスの写真が掲載されていたのを思い出した。