まだワッカラン
ちょっと前のことになるが、4月13日の日曜日。
新潟在住の、マッカランの一口馬主の東京の友人が、中山に遠征できない友達に代わって、応援してあげたいという。
なんだかややこしいが(笑)、
「無職で暇だろう丹下サン。ついでに、パドックで一緒に馬を見ませんか?」
というメールが届いた。
《追伸》
「マッカランはモウからん」——なんて、寒い返信メールはお断り。
その通りに返信するのを見透かされているような気がして、思わずパドックの最前列に立った小心な丹下ですが(笑)、近しい人たちと、ふとオッズ板を見上げると、20分前の単勝は4倍を切るか切らないか。
一番人気はサクラデイブレイクに譲ったが、ブレイクはいかにもベタ爪で、重適性が微妙だ。
競馬用語集には、道悪は立った爪がいいとある。
爪の立った馬は、フットワークが小さい馬が多く、ギリギリの時計勝負では、手足が伸び切れず一本調子になってしまうため、どうしても瞬発力が足りない。
となると、時計がかかる道悪競馬のほうが、よりチャンスが多いことになるが、だからといって、爪がデッカイ馬も、能力がひとクラスもふたクラスも上だと、苦手でも押し切ってしまうことがあるし、一概に道悪はダメだと決めつけるのもよくない。
一番簡単な見分け方は、返し馬の際、ピチャピッチャと音を立てる芝が嫌いか否か。
キャンターに入る、その一瞬から数百メートル進むまでに、道悪が嫌いな馬は、単純に前に進むことを嫌がり、高脚を使ったりして意思表示をする。
そんなに難しいことではなくて、単純に湿った馬場が気に食わないことを、態度で示しているように思う。
なんて、雨などどこ吹く風でパドックを周回するマッカランだったが、道悪が嫌いな半兄エフティイカロスとは、どうもタイプが違うようだ。
3・5倍前後を行きつ戻りつする単勝を眺めながら、近しい人と馬券を買って別れたが、蓋を開けたら、出遅れも委細かまわず、スタスタと2馬身半の完勝。
2分40秒7と、時計こそ???だが、真っ直ぐとして、いい走りだったなぁ…。
なんて、年が明けてからだろうか。なんだかグリーンの勝負服が、メインに近い高額条件のレースでも、顔や馬服をのぞかせるシーンを、頻繁に見かけるようになった。
1勝馬と2勝馬は違うが、3勝以上の馬は実はもっと違う。
グリーンも、底上げがなったんだなぁと感じる今日この頃ですが、今週の青葉賞に、マッカランの登録がある。
1勝馬だけに、出走は微妙だが、時計云々以上に、将来性のある馬に思えるのだが…。
ちなみに先週は、ジュメライムーンが三戦目で未勝利脱出。
2回東京は、芝コンディションがよく、かなり時計が速いが、1分34秒7なら胸を張れると思うよ。
(さらに…)
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04.29.2008