丹下倶楽部

丹下日出夫が監修するPOG(ペーパーオーナーゲーム)最強情報サイト

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丹下の懺悔

外だ

 東京は雨。土曜日の3時をすぎても、まだ音を立てて雨粒が落ちている。

 中山は芝・ダートともに不良。レースが過ぎるごと、芝の競馬は、馬群が外へ外へ。

 この馬場は、たぶんグランデッツァに有利。

 しかし、少々のロスがあっても、ラチ沿いすれすれの外強襲を願う馬がいる。
 皐月賞の予想のアレコレは、続きをみてね。

 

 【皐月賞】

 ワールドエースの、宝石のような、その才能を、確かめる皐月賞だ。

 新馬戦以来、そのキャリアにおいて、時計やラップで能力の在り処を何度も示してきたが、根幹をなすのはきさらぎ賞。

 前半1000mは1分1秒7のスロー。自然、ラスト4Fは11秒6―11秒3―11秒3―11秒1(3Fは33秒7)という、加速ラップを描いたが、4コーナー手前、ひとムチくれると、あっという間に先行馬との風景が縮まる。
 直線入り口の脚は、見た目もスピード感満点なら、自身の上がりは33秒0。位置取りから逆算すると、残り2F近辺は推定10秒8前後。ダメを押すかのように、最後の1Fも推定10秒台。“絶対能力”である、10秒台の瞬発力を二度にわたって叩き出すとともに、10~11秒台のラップを4連続。クラシックに必要不可欠の持久力――“底力”も同時に表記してみせた。

 ちなみに、1分47秒0は、きさらぎ賞のレースレコード。昨年のトーセンラーは1分47秒6。本格化前とはいえ、3着のオルフェーヴルの上がりは33秒2だった。
 前回の若葉Sでは、雨馬場もスイスイ。稍重だけに、2分4秒4という走破タイムは、平凡の域を出ないものの、36秒4というレースの上がりに対し、自身のソレは35秒3。悠々の大外一気は、ちょっと次元が違った。グランデッツァとは走法は違えど、雨馬場もこなす。

 本番の皐月賞は、ローテーションの狂いによる(若駒2着は想定外だった)、微妙に減った馬体の維持。輸送をクリアしなくてはならないが、一週前に併せ馬でビッシリ。馬体造りにメドが立ったからこその、いっぱい追い切りのように思う。木曜日発表の体重は452キロ、馬体は保っている。
 枠順は9番。小回りの2000メートルだけに、好スタートを切るにこしたことはないが、瞬発力・持久力の次元が違う。よほどの不利さえなければ、外一気で間にあう。

 ワールドエースが柔ならグランデッツァは剛。グランのスプリングS快勝は、1ハロン延長の皐月賞制覇を喚起させる好内容だった。
 前哨戦のスプリングSは、パドックをずしずし。元々が肉の束や骨格の在り処がわかりやすい栗毛。一緒に下見所を周回するディープブリランテやアルフレードたちとの、骨の太さや体力の違い――才能や資質という言葉に置き換えてもいいだろう。スケールの違いみたいなものが、一堂に会することで、一層浮き彫りになったりもする。

 このくらいの馬になると、制御するのにM・デムーロ・クラスの腕っ節も必要になってくるのだろうが、道中は、中団前よりの外め。渋馬場を見越して、馬場のいい外めを選んで走ったというよりは、直線入り口で先行馬を視界に入れれば、なんとかなるという、見下ろしの競馬。
 スプリングS当日、M・デムーロは早いレースで降着処分を受けたが、それがなければ、ひょっとしたら、もっとタイトに3~4コーナーを抜け、ディープブリランテを握りつぶすように交わす、厳しい競馬を組み立てていたのかもしれない。

 ひと叩きしたことで、腹回りトモ回りの筋肉が盛り上がり、栗毛の馬体は黄金色に張り輝いている。状態も絶好だ。馬券の精密さという面では、ワールドよりグランかもしれないなぁ。
 一角崩しがあれば、ゴールドシップも、共同通信杯を境に、余分な脂肪が抜け首差しから背中、腰にかけてのラインが格段によくなってきた。好バランスは、上がり33秒3の推進力を生む源にもなっているが、勝負どころで置かれさえしなければ、同タイプのグランデッツァとは僅差。芝のいところと悪いところの境目を割れるパワーもある。

 日曜日、馬場が乾くことを願い、一瞬の脚に賭けるのはアダムスピーク。ラジオNIKKEI杯と同じ2番枠を引き当てた。
 スプリングS2着のディープブリランテは、フォームや折り合い面でさらに一歩前進。適度に渋った馬場も、ちょうどいい。

 大穴はスプリングS最速の上がりをマークしたサトノギャラントの切れ。破天荒なシルバーウエイブの二連勝のレース振り。

 ◎ワールドエース
 ○グランデッツァ
 ▲ゴールドシップ
 ☆アダムスピーク
 △ディープブランテ
  サトノギャラント
  シルバーウエイブ

 

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04.14.2012

走れ走れ

次女、19歳。大学進学、そして誕生日。

明け放った家の門から、桜吹雪舞う世の中へ、走れ走れ。

もう帰ってこなくてもいいぞ(笑)。

なんて、父は、2歳馬原稿と皐月賞に追われ、ちょっと鬱です。

ああ。またしても、煙草を買いに、コンビニへ走ってしまった(笑)。

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04.13.2012

桜花賞だ。

「仁川の桜のトンネルをくぐり抜けると、そこには、初めて愛した人が、待っているような気がする」

付き合って20年近く、桜花賞を迎えると、毎年、友人のKクンは言う(あえて名を秘す)。

しかし、キミのトンネルの先には、またトンネルが待っているのか(笑)。 今年のワタシは、ジョワドヴィーヴルで、走る喜びをともに。

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04.07.2012

近いいつか

北海道では、明け2歳馬の写真撮影もたけなわ。

週初めの大嵐は、北海道へと北上。馬にとってはやっかいな、風と雪。

今週は、社台グループの撮影が中心。ブリザードによる、日程変更のアレコレが気になって仕方なかったが、先送りとはいえ、半分くらいはスケジュールを消化できたようです。

写真は、合同撮影。牧場のアレコレを考えると、みなさんも御存じの通り、これはもう仕方ありません。

ただ、各媒体によって、リクエストは微妙に異なる。

ワタシたちが望む馬と(ワタシたちは、3月の取材の時点で、ほぼ想定は済ませた)、今年はけっこう落差があるように思うが、たとえ写真はなくとも、推奨馬はキチンと述べるつもりでいるし(ワタシたちだけが正しいとは、決して思わないが)、評価が分かれたとすれば、それはそれで、各媒体の色分けができて、いいのかもしれない。

来週は、産地馬体検査もあります。 そんなこんな、金曜日は早朝から、桜花賞を中心に、予想原稿書きに没頭。テレビもあるので、合間にどんどこ下調べ。

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04.06.2012

おっ。軌道に乗ってきたぞ

早起きして、懸案の原稿にトライ。あと少しというところで手が動かなくなり、ああ。煙草を買いに、コンビニへ走ってしまった。

健康と原稿は、どっちが大事なのか。けっこう微妙(笑)。

お昼までに、入稿をもう一本。

春の選抜は、大阪桐蔭快勝。1回戦をみたときから、モノが違うなと思っていたが、あの4番を欠きながら、打ち勝つんだもんね(青森の3番も大したもんだが)。

野球の決着がついた途端、BS11のスタッフから、週末の打ち合わせの電話。 ふふ。キミたちも、さっきまでキャーキャー騒いでいたワケね。

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04.04.2012

忙しい

先週半ばから、POG本の牧場取材の原稿等々、いろんな締め切りが頭の中をグルグル(しかし手つかず)。

寝ているときは、頭の中で原稿は書いているんですけどね(笑)。

そういう時に限って、ドンチャカの案件が二つ三つ。

エイプリルフールも、ウソをつかないまま過ごしてしまった(大阪杯、ダービー卿の予想不的中は、ウソと言わないのか?)。

週明けの月曜日。さあ、原稿に取りかかろうかなと、パソコンを開いたところで、

丹下さん。今日は○○サンの送別会。6時半集合だけど、忘れてないですよね?」との電話。

はい。コロリと忘れていました(笑)。

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04.03.2012

球春

今週は、中山・阪神の2場開催。

だからか。水・木と、意外に早く仕事が終わったので、大リーグのマリナーズ対アスレチックス戦をジックリ見ることができた。

マリナーズは、2番のアクリーがいいね(やっぱ、全米ドラフト2位だけある)。

アスレチックスは、1番のウィークスは、去年一年で、これから10年以上、大リーグの1~2番打者を張れることを証明。いい選手でしょ。

そして今年は、セスペデス、レッドソックスからきたレディックと、駒が増えた。

ただ、日系選手ということもあるんだろうが、カート・スズキは、本来は6~8番打者(セスペデス、レディックの後ろを打ったほうが、いいのかも)。

ああ。アスレチックスの4番に松井が座っていたら、とっても理に適った風景だったろうに。

いずれラミレスが入るって、どういうこと?

マリナーズもアスレチックスも、この来日したメンバーや打順で一年を戦うのか。 そんなんで、GMは映画になり、監督をやれるんだ?(笑)

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03.30.2012

汝、死にたもうなかれ

双葉社から5月に発行される、POG本のカット写真撮影のため、飯田橋へ。

鈴木淑子さんと、ツー・ショットを撮らせていただきました。

気分は、ソフトバンクのCMに出てくる、白い犬。

双葉社の会社のカラーも、緑です(ということは、今年のPOG本は、緑本か。青じゃないよ)。

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03.27.2012

ニャンパラリ~

くぅ~、日経賞。

ネコパンチが逃げ切り、ルーラーシップは、3着に敗れてしまった。

ネコパンチは、紐解けば、平成20年の夏の、函館1000ダートで新馬デビュー。

例えば、30年前くらいなら、函館の1000ダート・デビューでも、函館2歳Sを勝ったり、その後、中距離重賞をポコポコ勝つ馬もいたりもした。

ただし近年は、1000ダートデビュー。しかも、たったの5頭立てという新馬を目にすれば、将来を慮り、

「これで負けたら、どうしよう~~」と、馬主さんだって、目が点になる。

ネコパンチは、その函館1000ダートの新馬を、5頭立ての5着だ。

その新馬戦で、ネコ君に先着した、ある近しいクラブ会員は、

「ネコパンチにだけは、先着しましたから!」と、小鼻を膨らませていたのを、昨日のことのように覚えている。

しかし、近しい人の馬は、惜しい惜しいで、結局中央競馬で勝ち鞍を挙げられず。

2着は、何度もあったけど、3歳夏のギリギリのところで引退(その後、大井で勝ち星を挙げたようだが)。

対するネコ君は、ついに、日経賞でルーラーを封印した。

なんて、出走回数だけはパンチのあるネコ君だが、OPにしては、案外賞金を稼いでいない。

6000万は、凄い。

「あの、ネコパンチが!」という、近しい人のメールは、何を物語るのか。

でも、ホント~に、よかったね(と、心から思うのだ)。

アドマイヤブルーもルーラーも負けたけど、明日は高松宮記念。 予想のアレコレは続きを。他の特別予想は、丹下倶楽部をどうぞ。

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03.24.2012

目下、禁煙中。

禁煙すると、言われているように口が寂しい。

せんべいにアラレ。季節がら、おはぎとか団子とか。視界に入るものに、つい手が伸びてしまう。

「そういうものを常に求めている自分が、なんか卑しい」と、愚妻につぶやいたら、

「いつも卑しい人間で悪かったわね」と、キレられた。
ふう。

 

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03.23.2012