丹下倶楽部

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夢十夜

 こんな夢をみた。

 腕組みをして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。

 女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔をその中に横たえている。

 真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇の色は無論赤い。

 とうてい死にそうには見えない。

 しかし女は静かな声で、もう死にますと判然云った。

 五月十日の夢は、夏目漱石の「夢十夜」の第一夜を思い起こさせるような妙な夢で、汗ビッショリになって、うなされながら目が覚めた。

 まだ社台の「Thoroughbred」の原稿を入稿していないので、それがプレッシャーだったのか(笑)。

 それとも、「青本」の赤字の予兆だったのか。

 よくよく見ると、ページ7の馬の一頭の写真と血統が、まるっきり違う!  顔面蒼白。

 馬主・関係者のかたははもとより、みなさん、まことに申し訳ありません。

 責任者として、深く反省しております

 ひらにひらに、ご容赦お願い致します。

 

 

 うーん。トーンが上がらないまま原稿を書くのもナンギですが、栗東方面の2歳馬の動きが、いよいよ活発になってきました。

 坂路では、デリマテンザンコノハナビードラスティックの三頭が併せ馬。

 ビードが前二頭を0秒7追走する形で、56秒3−40秒7−13秒5。

 おっと、先週お伝えしたディープハニーも、軽めながら坂路・60秒4の時計が出た。

 CWでは、スーサンライダーが86秒5−69秒1−40秒5−13秒0を、八分どころ馬なり。

 最も調教の進んでいる組は、オースミトップガンビッグラガー

 5Fながら、72秒7−44秒3−14秒6を馬なり。

 併せ馬の外にビッグが位置することが多くなったのを見ると、とりあえずはビッグ上位か?(本追い切りで最終確認を)。

 Eコースのゲートにも、水曜日には17頭がワラワラ出張ってきたが、目玉は角居厩舎の三頭ですか。

 アルヴォス(Mr・Greeley×Extraterrestral)に、キャプテンスチィーヴ×エンジェルスポートクロフネ×ダイナグロリアが、仲良くゲートからスタートしたが、ダッシュ力はアルヴォスの12秒1−12秒1−14秒0が最速。

 ちなみにアルヴォスは、エキゾーストノートの妹です。

 同馬に関するアレコレに関して、「青本」角居サンが述べているので、確かめて下さい。

 おっと、時計だけならサザンヘイロー×ナマコ

 12秒2−11秒6−12秒6なら、即新馬勝ちも狙えそうですね。

 次いで、山内勢のフォーティナイナー×ダーケストスター(乗り役は藤田クン)。

 Fasliyev×Bonitaも、14秒0−15秒0の軽めながら、ゲートから時計が出ました。

 その二頭も、確か「山田S」の項目で出てきたよん。

 うん。赤字さえなかったら、今年の「青本」は、前年以上に手応えがあるんですけどねぇ…。

 なんか気分が晴れないなぁ。

 今日も夢見が悪いのかなぁ…。

 

 

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