「それ見たことか」
何度聞いただろうか。
「ダートなら怪物!」。
多くの人に聞いた。
いろんな人が言うので、誰が言っていたのか覚えてもいない。
スパークキャンドルのことである。
デビュー以来走ったのは芝ばかり。
超スローの葉牡丹賞で、絶好位置にいながら直線逆噴射。
さすがに芝は諦めたか、待望のダート戦に出走してきた。
新聞各紙を見ると、なかなか重い印が並んでいる。
しかし、だ。
芝とダートは関係ないとはいえ、これまでの走りぶりを見ると、ダートに変わったからといって、突然スパークキャンドルも変わるというイメージがどうしても湧かない。
その根拠はと言われると、イメージとしかいいようがないのだが。
土曜日の1レース、デビュー戦を芝で大敗したアドマイヤスワットが、ダートにまわってくると、好タイムで圧勝した。
こちらも根拠はないのだが、ダートで変身するような予感があった。
なのに、スパークキャンドルにはどうしても感じない。
こういったネガティブな予想というのははずれないもので、思ったとおりの大敗。
いや、さすがに、ここまでの大敗は予想していない。
想像を絶する大敗だ。
ドラフト前に、「海外に行くからPOGでは指名するな」なんてことまで言われていたが、あの頃が懐かしい。
いったい、怪物はどこへ行ってしまったのか。
芝で大敗、ダートで大敗。
もはや適性が分からなくなってきた。
私は静かに、某携帯サービスから、スパークキャンドルの登録を外した。
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