丹下日出夫による特別レース予想をご紹介します。 （太字は特注馬）

【東京】
《9R　陣馬特別》
◎ハーツイストワール
〇サンシロウ
▲チャロネグロ
☆ルックスマート
△カーロバンビーナ
クラサーヴィツァ
シュプリーム

《10R　晩春S》
◎スイープセレリタス
〇レジーナドーロ
▲レッドイグニス
☆ミュージアムヒル
△ウィンドライジズ
ビリーバー
ネリッサ

《11R　スイートピーS》
デゼルは、キャリア3戦でオークスも？――そんな絵さえ描いてしまうインパクトがある。
母は仏1000ギニー、仏オークスをブッコ抜いた名牝。本馬は1歳すぎにアクシデント発生、デビューにたどり着くのに苦労した。
しかし、経験馬の輪の中に入っても、独特の存在感がある。スタートはもっさり。しかし、後方馬群で1000ｍ通過・60秒7のミドルペースなど計り、進路を探しつつ、11秒6―11秒5―12秒5（3Fは35秒6）というレースの上りを、1秒2も速い34秒4でスタスタ。首と脚のしなやかさは格別感いっぱいだ。1分48秒7というタイムも、1勝クラスレベル。
直前の追い切りこそ後れを取ったが、相手は青葉賞有力馬。中間・友道厩舎の精鋭古馬を稽古で子ども扱いしてきた。
第一本線はミアマンテ。中山の新馬・東京のベゴニア賞とマイルを2連勝。重馬場ながら、二戦連続してしっかりと加速ラップを描けた。フラワーⅭは、コーナー4つの中山9F。不利に巻き込まれ勝負どころで行き場をなくしてしまったが、東京1800ｍならどこからでも始動でき、グンと伸びる。
三番手はバルトリ。東京の新馬を楽勝した時は、桜花賞やオークスも考えた。体質が弱く、アネモネSは7着に沈んだが、東京にかわれば競馬風景が違ってくる。
アカノニジュウイチは、初陣の上りは32秒9。クイーンⅭは、苦しい内からあきらめず、G前もう一回脚を使った。東京ならクリスティも伸びやかさが活きる。オーマイダーリン、チェスナットドレスの一瞬の脚注。

◎デゼル
〇ミアマンテ
▲バルトリ
☆アカノニジュウイチ
△クリスティ
オーマイダーリン
チェスナットドレス

【京都】
《8R　糺の森特別》
◎ランブリングアレー
〇レティキュール
▲タンタラス
☆ルタンブル
△ハローユニコーン
ウインルチル

《9R　鷹ヶ峰特別》
◎ラミエル
〇フォレブルート
▲ミッキースピリット
☆トンボイ
△スキップ
ロードアクア
レジーナファースト

《10R　端午S》
◎レイテントロアー
〇アイオライト
▲テイエムサウスダン
☆サトノラファール
△アウトウッズ
サダムスキャット
オーロラテソーロ

《11R　天皇賞（春）》
　フィエールマンは、わずかキャリア4戦で未知の長距離GⅠ・3000ｍの菊花賞を、上り33秒9の俊足を使い射止めた天才マラソンランナー。
前年の天皇賞（春）は2着馬とともに残り4ハロン標識からロングスパートを開始。11秒7―11秒6―11秒0―11秒9という持久力も問われる長い叩きあいを首差競り落とした。ちなみに3着とは6馬身の決定的な大差、2着馬は次走、世界の強豪GⅠ馬が集う香港ヴァーズを圧倒した。
14番という難しい大外枠を引いたが、一周目のスタンド前通過時までに好位にとりつき、馬群の中で折り合い進めばGⅠタイトルが自然と手に落ちてくる。
逆転があればもう一頭のGⅠ馬キセキ。2017年の菊花賞優勝以来長く勝ち星から遠ざかっているが、2018年のジャパンⅭは2分20秒9という高記録で2着粘り込み。2019年の大阪杯は鼻差2着、宝塚記念2着など中長距離GⅠ戦線を牽引してきた。
近2走のスタートミスには頭を抱えたファンも多い。しかし一週前の調教に跨った武豊Jとのシルエットは「人馬一体」という言葉がふと口をついて出てくる、気配りと丁寧さにあふれる騎乗風景だった。リズムよくいけば首位も有望。
割って入ればユーキャンスマイル。2018年3歳秋の菊花賞は3着。2019年の天皇賞（春）は5着に跳ね返されたが、ダイヤモンドS、新潟記念でGⅢ勝ち、前哨戦のGⅡ阪神大賞典を力でもぎとった。調子はさらに上向き、いざ待望のGⅠ制覇へ。
ミッキースワローも3歳秋の菊花賞6着から2年余り。時には重いハンデを背負ったりしながらも、七夕賞など多くの重賞で勝ち負けを演じ、日経新春杯完勝をはたし天皇賞へ駒を進めてきた。
ダンビュライトは時折狂騒状態をみせながらも京都記念を優勝したり、規格や想像の外にある荒武者。去勢効果は大きく、調教は怖いくらい動いた。
トーセンカンビーナは阪神大賞典を最速の上りで2着突入。58キロだと加速が微妙だが、距離は長いほどいい。

◎フィエールマン
〇キセキ
▲ユーキャンスマイル
☆ミッキースワロー
△ダンビュライト
トーセンカンビーナ
モズベッロ

《12R　高瀬川S》
◎ニューモニュメント
〇エルプシャフト
▲ヒラソール
☆ヒルノサルバドール
△フィールドセンス
バーンブライ
スペクター

【福島】
《10R　伊達特別》
◎ホウオウエーデル
〇ブレーヴユニコーン
▲ソルフェージュ
☆ニシノベースマン
△イルルーメ
レッドリュンヌ

《11R　バーデンバーデンⅭ》
◎スギノヴォルケーノ
〇ジョーマンデリン
▲アスタールビー
☆ニシノキントウン
△アリンナ
ジュランビル
イサチルホープ

《12R　白河特別》
◎アルーフクライ
〇グランドビクトリー
▲ロードキング
☆ハヤブサレジェンド
△デストロイ
グランデラムジー
ブルベアカーキ