セレクトセールは初日から雨。小雨の中を、ドシドシ馬を見ながら歩き回ったはいいが、あれれ、一発で風邪引きさんだよ。

　おまけに悪徳馬主は仕事で忙しいらしく、北海道入りもせず電話口で、

　「丹下クン。ウインドインハーヘアとエヴリウィスパーが３千万で落ちるようだったら、手を挙げてみてよ」——なんて、ノン気なことを言っていたが、初コールが５千万台だってば！（笑）。

　なんて、初日のイアリングは、ソニンクにビバノンノは５千万円台。そして、もっとも気に入っていたオーベルゲイドも、キャロットさんが４千万円台で落札（手数料その他、若干の上乗せはあるんでしょうが、ひと口、申し込もうかなぁ）。

　個人的には、ソニンクとオーベルゲイドが６千万で、ビバノンノが４千万くらいかなと思っていただけに、うーん。Ｎサン。ホントに本気なら、けっこういいのが買えたかも。

　ま、それでもイアリングは前年比越えで高め。

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　しかし、二日目からの当歳は、一頭平均3000万円台の前年から、2000万台半馬ばまで値段が下がり、何年も溜息をついてばかりの身としては、「おお」と、危うく勝手に手を挙げるところだったぞ（笑）。

　去年まで社台グループ系のアグネスタキオンの牡馬は、下手したが6000〜7000万もしたというのに、3500万前後をウロウロ。

　ディープの仔も、ジェイズジュエリー、オールザウェイベイビー、ルビー、スプリットザナイトと、８頭くらい、「これは」というのがいたが、意外に値が上がらない。

　というワケで、これはと思っていた、ホワイトマズル×カラフルトークを臼田サンチームがゲット。

　間隙を突いて、ディープ×メイボールを、近しい馬主サンが、4000万でアッサリと陥落（やったね、Ｈサン）。

　そう、今年は新しい繁殖がかなりいて、しかもまだ結果の出ていないディープやダイワメジャー産駒が多いこともあって、高馬は「重賞を勝っている○○の弟や妹」に偏り、あんまり値が上がらなかったなぁ。

　特に当歳の三日目は、抜群の馬っぷりを誇ったネオユニヴァース×レディオブチャドでも、7000万でストップ。持ち込みの母アイランドファッション、パイタ。ゴールドアリュール×ライブリチューン。アドマイヤムーン×チリエージュ・ヴェイルオブアバロンも、案外と手ごろな値段だったかも。

　なんて、人のお金ですから、好きなこと言っているけど（笑）、本来の当歳セリは、ここら辺りに落ち着いたほうが、健康といえば健康。

　セリ番付は、先日ｎｅｔｋｅｉｂａで出したから、暇な人はバックナンバーを探してみてください。

　鼻水垂らしながら、木曜日の午後に我が家へ。忙しくて２歳の調教もチェックしていなかったが、あいやぁ〜。堀厩舎のスペースアーク。すんごい時計を馬なりでマーク。

　しまった。この馬を、やっぱりどこかで指名すればよかった。

　ちなみに、エイシンアポロン君は、日曜追いのあと、馬場の荒れた遅い時間に、栗東坂路・３Ｆ・38秒—13秒０を馬なり。

　やればできるじゃないか（笑）。

　そうそう。セリの合間に、ノーザンの調教主任たちを捕まえ、２歳馬の近況を聞いたが、「プロモーション、すんごいケツになりましたよ」

　「エアグルーヴ、今週辺りから13—13に入ります。何の不安もないし、唸っています」だって。
普通に９月に入厩すれば、クラシックが見えてくるような気がするが、さて…。

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