丹下日出夫のウオッチミー~2歳馬調教情報
■丹下倶楽部~ウオッチミー
・5月30日
土曜日の阪神・芝マイルの新馬には、噂のトーセンパワフルとラウンドワールドが登場。
仕上がり早の単なる速攻系ではない、来春のクラシックを視野に入れた血統馬ゆえ、先日行われたワタシたちのあるドラフト大会でも、ともに1位競合。フツーに一順目で、アッサリ消えたが(笑)、お互いの存在を誇示するかのように、両頭とも栗東のCW入り。
トーセンパワフルは69秒9―40秒3―12秒3。併せたサトノサミットを、1秒3置き去りにする、圧巻の最終追い切りをすませた。
一方のラウンドワールドも、ひと足早く、72秒5―40秒7―12秒4。僚友タガノラルフに0秒2先着を果たした。
まあ、数字的にはトーセンが上だが、3~1Fにかけての加速は五分。角居と松田博とは、コース取りや追い出し等、調教のどこに力点を置くか、明らかに異なる厩舎ですから。数字そのものには、あまりこだわらないほうがいいかもしれない。
CWの時計だけなら、6F・83秒3―66秒6―39秒4―13秒0のビップイシマツの時計が、一番精度も高いし、鍛え込まれている感じ。同馬の名前は、ぜひ覚えておいてください。
栗東坂路では、西園厩舎のマイネヴァイザー(ステイゴールド×コウエイソフィア)が、さすがラフィアンの馬らしく、実質二本目でいきなり52秒9―38秒7―12秒3をマーク。前記トーセンとラウンドのどちらかを、新馬でくうかもしれない。
“POGの王道”でも、トップグラビアに挙げたスィートメドゥーサも、なんと栗東入厩1本目の時計が、54秒3―39秒0―13秒3。いやいや、やっぱりコイツは凄いや。
美浦トレセンは、坂路に藤沢厩舎のフラムドグロワール(ダイワメジャー×シルクプリマドンナ)が、53秒8―38秒4―12秒9と好調。
ノーザンFから天栄に輸送した際、少し熱が出て心配したが、うん、これなら熱発の影響はなさそうだね。
ちなみに、同馬はノーザン早来の林厩舎所属馬だが、個人的感触では、同厩舎では5番目くらい?林厩舎の関東入厩馬では、たぶん一番じゃないかな。
藤沢厩舎は、他にシェーンメーア(Arch×Chathan)。本日30日は、56秒9―41秒5―13秒7と軽めだが、明日か明後日に、また時計が出るかもしれない。
そう、今週号の競馬週刊誌で大きく取り上げられていたが、うーん。アーチねぇ…。実際、馬を見ていないので、個人的にはなんとも言えないなぁ(ワタシなら、藤沢厩舎は母ハッピーパス、母ダンスインザムード、前記した母シルクプリマドンナの順番で指名するだろう)。
坂路組は、仕上がりだけならの条件つきだが、49秒9を叩き出したラノララク。52秒2―37秒5―12秒3のディアグリスターの感触がいい。
手塚厩舎のシェアードワールドは、最終調整は芝コース。あまり大した時計は出していないが、まあ、芝で脚馴らしといった感じか。同厩舎のウインコサージュは、そのシェアーに、いつも懸命にくらいついている。
Wコースは、まだ1本攻めたりないが、67秒9―37秒7―12秒9のトーセンレディ(ダイワメジャー×レディインディ)は、時計を追いたい一頭です。