「あら。丹ちゃん。テレビの仕事、もう終わったの?」
日曜日の中山、午後2時。テレビ出演を終え、まったりとクリスタルルームで、食事態勢に入っていたら、近しい社台の会員サンが、ふと声をかけてきた。
「ちょうど、よかった。山藤賞を買おうと思うんだけど、何がいいの?」
今ね。1階まで降りて、間近でパドックを見てきたんだけど、アサクサゼットキとマイネルスパークルがピカピカに黒光りしていたよ。
もう一頭の人気馬サクラオールインは、遠目ではよく見せるけど、近くでジロジロ拝見すると、なんか覇気がなくて、危険な人気馬かもしれない。
「そう。じゃあ、6と9番を二頭軸のフォーメーションでいいワケね。3着は、1にしようかな。2にしようかな。うふふ。やっぱ2番のレイザストレングスだわね」
なんてことを言いながら、一緒にレースを見ていたんだけど、直線中ほど、絵に描い たような9・6のワンツーフィニッシュ。そして3着は、逃げ粘る1番にゴール前2 番が強襲。
「丹ちゃん。2番応援して。3着に入ったら、ビールおごってあげる」
それはいいっすね。お。写真判定か。大丈夫、2番がキッチリ差していますよ。
「ばんざ〜い。おネエさん。丹下サンにビールあげて」
ありがとう。いやあ、タダビールは美味い! なんて、ゴキュゴキュ喉に流し込んでいたら、
「ピンポーン。ただ今の写真判定の3 着は1番でした」ーーだって。
「ビール返せ!」((笑)
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