P太郎 昨年丹下師匠が推奨した30頭の成績を振り返る、毎年恒例「丹下のザンゲ」。今年も3回に分けて掲載します。
丹下 よろしくお願いします。
P太郎 今年も桜花賞1週前の収録ですが、これまでに23勝を挙げています。昨年も同じ時期で23勝、一昨年は19勝、その前の年は皐月賞終了後で20勝でした。勝ち数は例年と同じぐらいの状態にあるのですが…。
丹下 勝ち星は昨年と同じレベルですが、「打率3割だけどチャンスに打てないバッター」みたいな感じもするなぁ…。高校の時、ソフトボールの授業でもそんなことがありました。首位打者だったのに、周りからは「丹下は肝心なところで打てない」と言われたりして…。ワタクシ、勝負弱いのかな。
P太郎 そんなことないと思いたいところですが、では、その勝ち星の内容がどんなものだったのか、1頭ずつ見ていきたいと思います。
丹下 ごまかそうと思って前置きが長くなっちゃったね(笑)。

P太郎 1位はドゥラメンテ産駒、ジュタでした。ここまで2勝、若駒Sで勝利しました(収録後、皐月賞にも出走)。
丹下 1位なんだけど「外れ1位がそれなりに頑張った」ような印象かな。改めて去年の30頭を見返してみたら、キタサンブラック産駒やロードカナロア産駒、エピファネイア産駒などがいる中で、「1位はドゥラメンテ産駒のこの馬だぁ!」と言い切っていた自分にびっくり(笑)。もしダービーに出てくるのであれば、温かい気持ちで見守りたいと思います。
P太郎 ドゥラメンテ産駒もこの世代が最後です。
丹下 というわけで、2位もドゥラメンテ産駒のサリーチェにしていました。でも、デビュー直前に腰がフニャフニャした感じになり、走るたびにジリ脚になっちゃって、初勝利はなんとダートでした。サロミナの血統は、子供やさらにその子供などたくさんいますが、腰が大きく膨らんでいないとダメなのかな。この血統は2歳世代もいるので、その辺も気をつけて見てもらいたいですね。
P太郎 サロミナの血統を含めた2歳世代の情報については、今年の「丹下の30頭」をぜひご覧ください。
丹下 極秘情報も載っているかもしれません(笑)。
P太郎 続いて3位はサートゥルナーリア産駒、ラルケットの仔、ジェゼロでした。新馬戦を勝って大寒桜賞は2着でした。
丹下 新馬戦を見て、「ちょっと薄いなあ」と思ったんだよね。セレクトセールで見た時や、そこからの成長度合いのイメージと比較すると、骨格はそれなりにしっかりしていたけど、思ったより筋肉力が不足、次走が大変だなと思いました。やはり、暮れのレースを予定していたけど間に合わず、大寒桜賞まで遅れてしまった。サートゥルナーリア産駒の大物として狙った馬でしたが、空振りしてしまいました…。
P太郎 サートゥルナーリアは3歳世代が初年度でした。
丹下 新種牡馬リーディングを取ったんだよね。2年目、3年目は繁殖牝馬のラインナップが少し落ちて頭数も減ると思うんですが、種付け料は上がっていますし、初年度からファンダムのような重賞勝ち馬も誕生しています。なので、今年の2歳もチェックしたほうがいいと思います。
P太郎 4位はプリモシークエンスでした。
丹下 クラブの募集時から大評判だったんだよね。ただ、見るたびに馬体のラインが変わる。結果、残念なほうに傾いてしまった。
P太郎 5位からはキタサンブラック産駒が続きます。まずはダノンシーマ。アザレア賞を勝って2勝目を挙げました。
丹下 キタサンブラックは今年の3歳から「キタサンブラック仕切り直し元年」と言えるような、種牡馬としての本番を迎えたので、意気込んで3頭連続指名で猛プッシュをかけました。キタサンブラック産駒はこれまで頭数がそんなに多くなかったので、サンプルや傾向を探りながらの指名でしたが、中でも馬体のラインが一番良かったのがダノンシーマでした。
P太郎 6位はアスクセクシーモア。チャーチルダウンズCは6着(その後、1勝クラスを勝利)。
丹下 福永調教師が以前、「スピードはあります。でもかかり具合とかが少し心配なんですよ」とコメントしているのを見て、「スピード系だったのか」と思ってしまいました。当初のイメージとは少し違いましたね。
P太郎 7位はラッドルチェンドの仔、ノクターン。こちらは1勝です。
丹下 デビューが少し遅くなるとは言われていたが、きっと11月の東京ぐらいだよね?――ところがまさかの年明けの中山デビュー。年末から調教タイムが全然詰まらない状態でのデビューだったので、「競馬はそんなに甘くないよ」と思いながら見ていたら、新馬戦は見事な圧勝でした。競馬って甘いのかも(笑)。なんて、その後はミモザ賞やフラワーCあたりに出てくるとも思っていたのですが、忘れな草賞出走になりましたね。少しでも上の着順、多くのポイントを取ってほしいと思います。(結果は3着)。
P太郎 8位はノームコアの初仔、シルバーレインでした。ここまで2勝です。
丹下 勝った時は強いし、負ける時はコロッと負ける。なんとも悩ましいところがありますよね。お母さんもそういうタイプの馬でしたが、オープン馬になり、最終的にはGⅠも勝ちました。この馬はファルコンS(6着)が残念だったなあ。期間中にもう一つ勝ってほしいです。1200mでもいいので。
P太郎 勝ち星とポイントに対する師匠の強い気持ちが伺えます。
丹下 やっぱりノームコアの血統はいいよね。今年の2歳には妹の初仔もいるし、クロノロジストの血統は今後も要チェックです。
P太郎 9位はダノンブギ。ここまで2戦連続2着です。
丹下 マイラー的なエピファネイア産駒として、見た目はピカイチでした。だけど、想像以上にガツガツしたスピードタイプになっちゃって、どうも体と心が一致していない感じがする。いずれは強くなると思いますし、2歳の全弟もそっくりなんだよね。ダノンブギを指名した方は、引き続き狙ってみても良いのではないでしょうか。
P太郎 10位はミッキークイーンの仔、ミッキーマドンナでした。ここまで1勝です。
丹下 お母さんは2冠馬だったけど、オークスはギリギリ間に合った感じで、秋になってから強くなった。この馬も成長過程はそんなお母さんによく似ています。フラワーCで賞金を加算してほしかったなあ(その後、1勝クラスを2着)。
P太郎 ここまで1位から10位を見てきました。これから勝利を加算できそうな馬もちらほらいます。
丹下 フォローありがとう(笑)。何頭かは重賞やクラシックに出られそうかな。可能性のある馬には、勝ち星とポイントを加算してもらいたいです!
(「11〜20位編」に続く)
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05.02.2025