オークス王手
将棋の渡辺“竜王”と、今度一手さすことになった。
小学校時代、本将棋をまったくもって覚えることができず、父親から、「ダメだこりゃ」と、言われた、挟み将棋でも連戦連敗のオレである(五目並べも桁違いに弱い)。
さすとはいっても、飲み屋で、お酒をさしすさされつ。
まあ、竜王も社台の一口会員さんだったりするワケで、中央線沿線および府中方面の競馬好きが、目前のダービーに2歳の展望。来年のチチカステナンゴの可能性等々、単なるドンチャカなんだけど。
故郷の山口で、今もって将棋中継を熱心にみているオヤジや、近所の将棋会館に週一日は通う、愚妻の父親からすると、
「竜王とお前が、席を同じにするなんて!」——らしいが、弟子の丹下悶も、モンチッチに似たつぶらな瞳を煌めかせ、
「ワワワワワ、ワタクシも同席して、よろしいいでしょうか!」
飲み代、払っといて(笑)。
というワケで、オークス。
予想は以下の通りですが、竜王、これで王手。よろしゅうございましょうか?
【オークス】
今年の桜花賞は、4F通過が46秒7—1000m通過が58秒5の平均ラップ。20数年前のような、10秒台のラップが連なり、1000m・57秒を切るような熾烈な桜は遠いこととなった。
平均ラップ以下にペースが緩めば、馬群に包まれる馬も出るだろう。外枠を引いた馬は余分に脚も使わされる。
事実マルセリーナも、「道中2〜3回、ミスがあった」と、安藤勝騎手がレース後のインタビューで述懐していたが、前後左右にカベができれば逆に脚をタメることにもつながる。状況を味方に、瞬発力を研磨し、そうしてマルセリーナをワンランク上の馬に導くことができた。
ブエナビスタやウオッカに比べると時計やラップの精度は落ちるものの、桜を1分33秒9で走り切れば、2400㍍のオークスでも、まず大崩れはない。
当面の敵は、外枠のロスをハネ返し、ロングスパートで桜花賞2着に詰めよったホエールキャプチャ。桜の再現が濃厚だ。
一度決した1・2着というものは、意外と埋まらないものだが、真っ向勝負で奪い取ったクイーンCのレース運びが可能なら。雨で切れ味の削がれるパワー勝負になれば、池添騎手のひと工夫で逆転も十分。
マイネイサベル、バウンシーチューンのフローラS組。忘れな草賞馬エリンコートを、順に連下に置いたが、桜花賞後の各トライアルは、時計・内容的に桜組を凌駕するだけの説得力に乏しく、両頭の牙城は高く厳しい。良血グルヴェイグも、掲示板はあるだろうが、本格化は秋(毎日新聞・夕刊、原文より)。
◎マルセリーナ
○ホエールキャプチャ
▲マイネイサベル
☆バウンシーチューン
△エリンコート
ハブルバブル
グルヴェイグ
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