丹下倶楽部

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WIN少し

 「WIN5は、途中でやめるなんてできないんだろ?もし狙った馬が、放馬したり落馬したり。取り消したりすると、全部パーになるじゃないか。その責任は、どうとってくれるんだ?そんな危なっかしい馬券に手なんか出せないよ」

 WIN5施行当初は、そう言って懐疑的だった愚妻の親父殿も、8億円のキャリーオーバーにつられ、

 「パソコンで買ってね」(電話投票しか扱えない)と、コッソリ参加した今週のWIN5。

 売上は28億円と、過去最高を記録(ワタシの毎週の3600円も入っている)。

 マスコミも、どうやらWIN5に本腰を入れ始めるみたいだし、記者席でも「当たった」と声を上げる人を何人か見かけた。

 しかし、聞けば、いずれも投資資金は十数万円余。

 3600円をクラクラしながら投資した愚妻の親父殿や、ショッパイ競馬記者には、負担が大きく、たとえば年収1000万円以上の一部上場の会社員——競馬より他に趣味はなく、お金も使い放題という独身ヤングや、ひとレース10万円以上賭けられるお金持ち以外は、「合い乗り」で馬券を購入するしかない。

 で、結果は100万。

 

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 まあ、個人的にも、10万円以上投資が許されるのなら、10回に1回くらいは、当てる自信もあるのだが(ガチガチの本命党と言われるワタシゆえ、当たっても100万円に満たないかも)。

 でもね。10万円を元手に、狙ったレースの馬単・馬連でキチン勝負すれば、30〜100万くらいの儲けを演出するのも、そんなに難しいことではないんだよね。

 まあ、結局は懐にいくらあるか。ギャンブルというのは、もうひと押し踏ん張れる、資金が潤沢な者が、勝つ可能性が高いのだけれど。

 毎月の小遣いに苦労しているワタシは、いかに負けない予想で、己を信じるしかないのだが。

 なんて、この夏は、専門紙で本紙予想をとっていた、最終年の頃に近い感覚で、予想は好調で推移してきた。

 毎日新聞に、「丹下さんの予想は、他にどこで読んだり見たりすればいいんですか」という投書も、けっこうあるらしい(大して多くはないけれど)。

 何故なのかと、胸に手をあててみたが、たぶん、月曜日に競馬週刊誌の成績欄を繰って、少しだけ反省——翌火曜日に、特別レースのポイントとなる馬を、ちょっとだけ拾い上げておく作業を、この3月以来心がけるようになったからかなぁ。

 「じゃあ、それまではどうしていたんですか?」と、栗岩太郎が、予想家としての姿勢を疑うような、突っ込みを入れてきたが、馬券でさんざんやられ、ミジメな予想家の月曜日の心境を思ってみろよ。

 月曜日と火曜日は、競馬は嫌いだ(笑)。

 なんて、週明けの、明日のための、その1は、ヨミトクケイバ丹下倶楽部でどうぞ。

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