「リトマス紙ジョッキーは誰だ?の巻」(その2)
……というわけで、柴田善臣騎手を「リトマス紙ジョッキー」と決めて、ここ2〜3年。
わたしは朝から全てのレースを勝負しているわけではないので、当たったり外れたりを漫然と流してきて、しっかりと検証して来なかった。
今回の高松宮記念におけるオレハマッテルゼへの◎は、GIということもあり、明らかに「リトマス紙」であったことを自覚したのである。
この一言だけで、決めたのだ。 「前走後、柴田善騎手が『距離が短くなる次はいいぞ。楽しみにしてろ』って言ってましたから」(日刊スポーツ・3月24日より)
そこで、本稿を書くにあたり、本年1月5日〜4月2日までを検証してみた。
この時点で、柴田善臣騎手は32勝・2着26回。計58連対している。 柴田善臣騎手が前走、ないしは、数走前に騎乗して、今回、「芝⇔ダート」、「距離の1F以上の延長・短縮」による条件変更があった場合=14連対。
まったくの「テン乗り」=30連対。
リトマス紙的だけならば、14連対で占有率24%。
意外に低い気もするのだが、馬の現時点での能力をしっかりと測る、つまり、全能力を発揮する技術に長けているという意味では、テン乗りの30連対は突出していると思う。
調教師「なかなか勝てないから、今までと同じ条件で1回乗ってみて、適性を教えてよ」
柴田善「いいっすよ」
そして、レース後、
柴田善「初めて乗ったけど、この条件でいいんじゃないっすか」 といった会話が成されていると思われるのだ。
しかも、第5レースまでだけで、19連対。
なかなか勝てない未勝利馬やデビュー馬を多く好走させていることからも、柴田善臣騎手の役割がおのずと知れてこよう。 そうなのだ。ここまで58連対中、14+30=44連対が「条件替わりとテン乗り」。
すでに適性がハッキリとしている馬は、誰が乗ってもいい。
適性がしっかりと定まっていない馬こそ、柴田善臣騎手の出番というわけなのである。
ちなみに、ポン酢の大好きなわたしは、リトマス紙をなめると、アルカリ性に変化するのである。そんなこと、どうでもいいっか。
「お酢好きな人は、リトマス紙がアルカリ性に変化するって、本当か!?」
そうだ、今日は鍋物で一杯飲もうっと。
カーカーカー。
春菊を忘れずに買って、帰りましょう。