丹下倶楽部

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回顧と展望

静かで不気味な大型連休

 「大型連休は、カミさんと、北海道の下河辺牧場に行ってきます」と、親交のある、近しい馬主さんからのメール。

 その近しい人は、ひとつ上の従兄弟の、高校時代の同級生。

 なんだかんだで開業医になり、数年前に念願の馬主登録をすませ、懸命に働き、馬に貢いできたものの、馬主としては、フツーに損ばかり。

 従兄弟を通し、丹下日出夫と知り合ったのも、小さな不幸の一つだったりするかもしれないが(笑)、下河辺牧場生産馬で、やっと一頭の「当たり」を引き当て、なんとか馬主ライフをエンジョイできるようになった。

 鹿児島ラサール出身者って、人生に前向きというか。細かいところもあるにはあるが、変にチマチマしておらず、この手の呑気モンが、けっこう多いんだよなぁ(ワタシの従兄弟も、東大の講師をしながら、ときたま競馬場に来たり、のんびり暮らしている)。

 ワタクシは、いつもの日常。

 この数日は、静かな雨。

 降り止まぬ雨のせいか。なんとなくゴールデンウィークの賑わいも遠く感じ、毎日新聞の夕刊が休刊のため、むしろ間延びした日々を送っている。

 ただ、締め切りは山ほど。

 さあ書きだそうと思いつつ、ふと大リーグのダルビッシュを観戦したり、映画チャンネルを回すと、ゴッドファーザーや、スティーブン・セガール特集が目に入ったり。

 ああ。どうしよう。

 なんて、金曜日のお昼。“POGの王道”が刷り上がり、見本が宅急便で届く。

 今年は、社台グループを筆頭に、ノースヒルズ、ダーレー、エイシン、下河辺牧場を中心に、タイトル通り、堂々「王道」を掲げた。

 牧場取材で名前が挙がった馬は、変におもしろがったり、あおったりせず、曖昧な表現はなるたけ避け、実際に馬を引き出してもらった馬。調教で動きを確認した、「走る馬」に焦点を絞ったつもりだが、猥雑さがないのが却ってどうか?(笑)

 まあ小さな不満やミスを言ってもキリがない。まずまず上手くまとまっているように思うが、さて。

 淑子さんにも、スペシャルサンク。

 NHKマイルC他、週末の予想は“今日の丹券”で、どうぞ。

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05.04.2012

赤いスイートピー

 仕事も一段落。松田聖子の、“赤いスイートピー”を聞いている。

 http://www.youtube.com/watch?v=zeUFSOIEj5M

 新宿二丁目のモーホたちも、肩を寄せ合って目を潤ませる歌だが、何故か時々、無性にあの歌を、大きな声を出して歌いたくなる。

 「愛馬のギュスターヴクライを応援に、土曜の夜から京都へ乗り込むつもりでいますが、行きの車中の新幹線で、窓を見ながら物思いにふけり、きっとボクも、心の岸辺に咲いた、赤いスイートピーを口ずさんでいることでしょう」と、弟子の丹下悶からメールがあったが、そうえば、ヤツのカラオケの持ち歌だった。

 なんて、この二~三年。近くの畑や、コンビニに続く脇道を、スイートピーの花が、ボーボーとして生えている。

 モーホ君たちのような、バイタリティーのある花なんですね。

 青葉賞の本命は、フェノーメノ。

 愛馬のアドマイヤブルーに、◎を打ちきれない自分が、少し悲しいが、まあ、アレコレ言っていては、予想家は務まらない。

 オルフェーヴルは、大外18番枠かぁ~(ギュスターヴクライは、何故か4枠8番の絶好枠だけど)。

 競馬の神様も悪戯が好きだが、シンガリ・スタートから、二週目の向こう正面で、一頭また一頭。自信をもって乗ればいいだけだ。

 シビれるような、アレコレを背負ってこそが、勝負というもんです。

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04.27.2012

また逢う日まで

 オレのキーヨ。尾崎紀世彦が、大変なことになっている。

 テレビでは、どこかの国の核実験と同等の扱いである。

 オレのキーヨは、元々、オレがオレがという、出たがりではない。

 オートバイと車と歌と南の島が好きで、酒飲みだから、いろいろ病気も抱えているだろう。

 しかし、何もテレビを使って、大げさに騒ぐもんでもないような気がする。

 どこの世界でもそうだが、リポーターというのは、マスコミというアンプやチューナーを使って、声を大きく、増幅する人たちですが、基本的には「また聞き」。

 正論を言っているようで、自分の意見というのは、あんまりないんだけれど、水曜日はダルビッシュがヤンキースを8回ゼロ封。オルフェーヴルの追い切りのアレコレで、やっと話題が、そっちに移ってくれた。

 ふう。

 今朝は、6時起きで、丹下倶楽部の2012~2013のPOG特集の、「丹下の100頭」を入稿。

 皐月賞・ダービー、桜花賞・オークス、そしてNHKマイルC、ダート、お早いとこ別に選別したものですが、近いうちにアップされると思います。

 POG関連やその他の原稿のアレコレをやっつけ、8時から大リーグ観戦(今度は松井ネタか)。

 “POGの王道”も、無事、印刷に回りました。

 丹下デルオ、P太郎の二人も、今朝までフィニッシュにつきっきり。

 担当の編集者の机の上には、「しばらく旅に出ます。探さないで」との、書置きがあったそうな(笑)。

 たまっていた駄犬のシーツを洗って、ついでにトイレと水回りの掃除。

 でもって、午後からは予想。

 4月29日は、BS11出演予定(午後4:00~)。

 お題は、ルーラーシップの香港GⅠの直前トークと、NHKマイルCの展望です。

 2歳シーンは、入厩は活発だが、調教はまだポクポク。

 明日の木曜日あたり、坂路やゲートで軽く時計を出す馬がいるかもしれない。

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04.25.2012

パワフル発見

 「トーセンパワフルの名前を発見しました」と、近しい栗東のTMからメール。

 5月7日発売の、“POGの王道”で、たぶんトップグラビアを飾ることになるだろう、ネオユニヴァース×アコースティクス。

 セレクト当歳で1億円余の値をつけた、あの血統馬が、もう栗東に入るんだぁ~。

 なんて、今年は馬房数の関係もあって、社台グループは、しがらぎ・山元・天栄等に一旦立ちよってという馬も、もちろん普通にいるし、一度入厩してゲート試験を受けた後、北海道や育成牧場に戻る馬も確かにいるが、ボヤボヤとはしていられない。

 特徴としては、より素早く馬の入退厩が可能な、直接入厩が多くなったかも(無事に使えると思えば、即実戦のパターンを選ぶ?)。

 「新馬戦が前倒しになるのを、意識したワケでもないんでけど、全体的に仕上がりも早いですよ」とは聞いていたが(社台もノーザンも)、産地馬体検査を終えたあとの動きは活発。

 ノースヒルズ・チームも、ローブデコルテの10なんていう、ビッグネームも見える。

 急に2歳シーンの風景が近くなったなぁ。

 今は一旦止めていますが、5月から“調教ウォッチミー”で、2歳馬の時計のアレコレを追いたいと思います。

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04.20.2012

合体

 兼ねてからの懸案通り、丹下の懺悔が丹下倶楽部と合体。

 日常の懺悔だけではなく、2歳馬のアレコレ。そして予想等々、丹下一門が力をあわせ、これからもがんばりましょうということです。

 しかし、URLって、何だ?(笑)

 丹下悶やデルオに、すべてお任せ状態ですが、2歳馬の写真も、かなりの数がアップされています(一部有料)。

 有力牧場の注目馬や、調教の進捗状況。クラブ馬主のアレコレ等、ごく近いうちに、いろいろな展開があると思うよ。

 なんて、週明けから原稿を書きまくり。

 すべての入稿が終わった途端、風邪をひいてしまった。

 まあ、本の出版までに、校正云々。もうひと働きしなくてはならないけれど…。

 間に、近しい人の快気祝いでドンチャカ。

 木曜夜から、通常の予想態勢に戻る。

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04.19.2012

丹下日出夫と鈴木淑子の「POGの王道」

「出た!!」

 5月7日発売予定

 定価税込1470円。

(さらに…)

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04.16.2012

外だ

 東京は雨。土曜日の3時をすぎても、まだ音を立てて雨粒が落ちている。

 中山は芝・ダートともに不良。レースが過ぎるごと、芝の競馬は、馬群が外へ外へ。

 この馬場は、たぶんグランデッツァに有利。

 しかし、少々のロスがあっても、ラチ沿いすれすれの外強襲を願う馬がいる。
 皐月賞の予想のアレコレは、続きをみてね。

 

 【皐月賞】

 ワールドエースの、宝石のような、その才能を、確かめる皐月賞だ。

 新馬戦以来、そのキャリアにおいて、時計やラップで能力の在り処を何度も示してきたが、根幹をなすのはきさらぎ賞。

 前半1000mは1分1秒7のスロー。自然、ラスト4Fは11秒6―11秒3―11秒3―11秒1(3Fは33秒7)という、加速ラップを描いたが、4コーナー手前、ひとムチくれると、あっという間に先行馬との風景が縮まる。
 直線入り口の脚は、見た目もスピード感満点なら、自身の上がりは33秒0。位置取りから逆算すると、残り2F近辺は推定10秒8前後。ダメを押すかのように、最後の1Fも推定10秒台。“絶対能力”である、10秒台の瞬発力を二度にわたって叩き出すとともに、10~11秒台のラップを4連続。クラシックに必要不可欠の持久力――“底力”も同時に表記してみせた。

 ちなみに、1分47秒0は、きさらぎ賞のレースレコード。昨年のトーセンラーは1分47秒6。本格化前とはいえ、3着のオルフェーヴルの上がりは33秒2だった。
 前回の若葉Sでは、雨馬場もスイスイ。稍重だけに、2分4秒4という走破タイムは、平凡の域を出ないものの、36秒4というレースの上がりに対し、自身のソレは35秒3。悠々の大外一気は、ちょっと次元が違った。グランデッツァとは走法は違えど、雨馬場もこなす。

 本番の皐月賞は、ローテーションの狂いによる(若駒2着は想定外だった)、微妙に減った馬体の維持。輸送をクリアしなくてはならないが、一週前に併せ馬でビッシリ。馬体造りにメドが立ったからこその、いっぱい追い切りのように思う。木曜日発表の体重は452キロ、馬体は保っている。
 枠順は9番。小回りの2000メートルだけに、好スタートを切るにこしたことはないが、瞬発力・持久力の次元が違う。よほどの不利さえなければ、外一気で間にあう。

 ワールドエースが柔ならグランデッツァは剛。グランのスプリングS快勝は、1ハロン延長の皐月賞制覇を喚起させる好内容だった。
 前哨戦のスプリングSは、パドックをずしずし。元々が肉の束や骨格の在り処がわかりやすい栗毛。一緒に下見所を周回するディープブリランテやアルフレードたちとの、骨の太さや体力の違い――才能や資質という言葉に置き換えてもいいだろう。スケールの違いみたいなものが、一堂に会することで、一層浮き彫りになったりもする。

 このくらいの馬になると、制御するのにM・デムーロ・クラスの腕っ節も必要になってくるのだろうが、道中は、中団前よりの外め。渋馬場を見越して、馬場のいい外めを選んで走ったというよりは、直線入り口で先行馬を視界に入れれば、なんとかなるという、見下ろしの競馬。
 スプリングS当日、M・デムーロは早いレースで降着処分を受けたが、それがなければ、ひょっとしたら、もっとタイトに3~4コーナーを抜け、ディープブリランテを握りつぶすように交わす、厳しい競馬を組み立てていたのかもしれない。

 ひと叩きしたことで、腹回りトモ回りの筋肉が盛り上がり、栗毛の馬体は黄金色に張り輝いている。状態も絶好だ。馬券の精密さという面では、ワールドよりグランかもしれないなぁ。
 一角崩しがあれば、ゴールドシップも、共同通信杯を境に、余分な脂肪が抜け首差しから背中、腰にかけてのラインが格段によくなってきた。好バランスは、上がり33秒3の推進力を生む源にもなっているが、勝負どころで置かれさえしなければ、同タイプのグランデッツァとは僅差。芝のいところと悪いところの境目を割れるパワーもある。

 日曜日、馬場が乾くことを願い、一瞬の脚に賭けるのはアダムスピーク。ラジオNIKKEI杯と同じ2番枠を引き当てた。
 スプリングS2着のディープブリランテは、フォームや折り合い面でさらに一歩前進。適度に渋った馬場も、ちょうどいい。

 大穴はスプリングS最速の上がりをマークしたサトノギャラントの切れ。破天荒なシルバーウエイブの二連勝のレース振り。

 ◎ワールドエース
 ○グランデッツァ
 ▲ゴールドシップ
 ☆アダムスピーク
 △ディープブランテ
  サトノギャラント
  シルバーウエイブ

 

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04.14.2012

走れ走れ

次女、19歳。大学進学、そして誕生日。

明け放った家の門から、桜吹雪舞う世の中へ、走れ走れ。

もう帰ってこなくてもいいぞ(笑)。

なんて、父は、2歳馬原稿と皐月賞に追われ、ちょっと鬱です。

ああ。またしても、煙草を買いに、コンビニへ走ってしまった(笑)。

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04.13.2012

桜花賞だ。

「仁川の桜のトンネルをくぐり抜けると、そこには、初めて愛した人が、待っているような気がする」

付き合って20年近く、桜花賞を迎えると、毎年、友人のKクンは言う(あえて名を秘す)。

しかし、キミのトンネルの先には、またトンネルが待っているのか(笑)。 今年のワタシは、ジョワドヴィーヴルで、走る喜びをともに。

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04.07.2012

近いいつか

北海道では、明け2歳馬の写真撮影もたけなわ。

週初めの大嵐は、北海道へと北上。馬にとってはやっかいな、風と雪。

今週は、社台グループの撮影が中心。ブリザードによる、日程変更のアレコレが気になって仕方なかったが、先送りとはいえ、半分くらいはスケジュールを消化できたようです。

写真は、合同撮影。牧場のアレコレを考えると、みなさんも御存じの通り、これはもう仕方ありません。

ただ、各媒体によって、リクエストは微妙に異なる。

ワタシたちが望む馬と(ワタシたちは、3月の取材の時点で、ほぼ想定は済ませた)、今年はけっこう落差があるように思うが、たとえ写真はなくとも、推奨馬はキチンと述べるつもりでいるし(ワタシたちだけが正しいとは、決して思わないが)、評価が分かれたとすれば、それはそれで、各媒体の色分けができて、いいのかもしれない。

来週は、産地馬体検査もあります。 そんなこんな、金曜日は早朝から、桜花賞を中心に、予想原稿書きに没頭。テレビもあるので、合間にどんどこ下調べ。

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《現在の人気ランキング順位は?》
04.06.2012