丹下倶楽部

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「ウインズ渋谷に水の祟り、の巻 第9回」

 山田乗男がアナログ派というのなら、私は、超アナログ派と言わざるを得ない。

 私が、超アナログ派というのなら、丹下は、超弩級のアナログ派と言うべきであろう。

 登録されていない漢字がある場合、私には、それを手書きで入力して登録させる技術があるが、丹下は、そこだけカタカナで書いて、管理人に「漢字に直せ」と指示するからである。

 我われが何気なく発する「デジタル」とか、「アナログ」という言葉が、そもそも和製英語であることは知られていないだろう。

 この言葉は、1950年代に京都大学工学部の学生によって作られた。

 結果的にコンピュータ分野においてはアメリカに遅れをとったが、その頃の京大生は、世界の嚆矢たらんと、懸命に研究をしていたのだ。

 ある研究室で、雑談中に生まれたのである。「デジタル」とは、「出自、至る」の略。

 出自を「でじ」と読ませた洒落だ。

 どんな状態でも、それを数量化し、曖昧さを回避しようという概念で、つまり、突き詰めれば「出自(しゅつじ)がはっきりする」という意味が元になった。

 履歴のはっきりしない、どこの馬の骨か分からないものへは対応しない。

 いっぽう、「アナログ」とは、「穴の具」が転化した言葉。

 穴の具とは、要するに「糞」のことである。

 排泄物という無駄なものにも、意味を持たせようと考えられた。

 どこの馬の骨か分からないものにこそ意味があるという概念である。

 これらは、こうしたユーモアから生まれた言葉だったのだ。

 たとえば、本を求めようとする。

 デジタル派は、曖昧さを回避しようとするので、あらかじめ出自を求めて(書名を確認して)、その本だけを買いに本屋へ行く。

 アナログ派は、とりあえず本屋へ行く。

 立ち読みしながら(無駄な時間を送りながら、また、買わない本でも周辺情報を仕入れながら)、自分にとって買うべき本を探そうという行為をとる。

 だから、デジタル派がいいとか、アナログ派が悪いとか、そういうことではない。

 「曖昧さ」や「無駄」に価値を求めるか否か、ということにすぎないのである。

 よって、丹下もヘコむ必要はない。

 無駄な人間にも、生きていく価値があるのだ。

 という前提を踏まえて、1998年の今週は、7月6日(月)〜12日(日)でしたって、どういう前提なんだ、オイ。

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 ●11日(土)、福島では「七夕賞」が行われた。

 このレースは、前年97年まで1番人気が19連敗中という、JRA重賞の記録を持っていた。

 案の定、この98年もランニングゲイル(武豊)が、16頭立ての14着に敗れた。

 これで、20連敗。

 この記録は、さらに2004年メジロマントル(吉田豊)の5着まで伸び続けた。

 計26連敗也。

 終止符を打ったのは、2005年の1番人気ダイワレイダース(後藤浩)だった。

 ちなみに、06年コンゴウリキシオー(岩田)が2着、07年ヴィータローザ(上村)が4着と、新たな「連敗神話」に向けて好スタートを切った。

 さて、今年は?

 ●11日(土)、1971年のデビュー以来、初めて福島競馬に参戦したのが、南井克巳騎手(当時45歳)だった。

 これで、全10競馬場での騎乗を達成した。

 南井騎手は、4レースに騎乗。

 6、2、9着ときて、「七夕賞」はインターフラッグに騎乗して、10着。

 後方からじわじわと伸びただけであった。

 連対は1回のみで、小銭を稼いだだけ。

 翌日の阪神競馬に向け、飛行機で福島を後にした。

 ●その「七夕賞」は、1着オフサイドトラップ(蛯名、2番人気)、2着は逃げ粘ったタイキフラッシュ(小林久晃、16番人気)で、馬連は、3万6160円をつけた。

 このタイキフラッシュであるが、一口馬主の一口を何人かで割って、当時、私は6万5000円を出資していた。

 山田乗男は、たしか13万円を出資していたはず。

 私たちは、2着賞金の配当を期待していたのだが、まったく返ってこなかったという思い出がある。

 あの金、どこに行ったのかなぁ。

 だいたい目星はついているが。

 ●11日(土)、ウインズ渋谷で「漏水事故」が発生した。

 JRAによれば、午前2時20分ごろ、ビルに併設している給水用水道管が破裂。

 1階窓の隙間などから水が流れ込み、ウインズ1階、地階が水浸しになった。

 漏れ出した水量は、約200トン。

 午前9時の発売開始の段階で、2階発売所のみでしか売れない事態に陥ってしまった。

 そういえば、ウインズ渋谷では、2004年8月の雨の日に、男性が敷地内に敷かれていた御影石に足をすべらせて転倒し、膝や腰を捻挫した、という事故があった。

 JRAに損害賠償を求め、06年9月27日、東京地裁はJRAに264万円の支払いを命じたのだった。

 これもまた、水による事故。

 水の祟りがあるのかも知れない。

 7月、8月にウインズ渋谷へ行く人は、要注意だ。

 ●さて、この週のメーンは「第39回宝塚記念」でした。

 1番人気サイレンススズカ(南井)、2番人気メジロブライト(河内)、3番人気エアグルーヴ(武豊)。

 サイレンススズカが3F34秒6−5F58秒6というハイペースで逃げ切ってしまいました。

 2着ステイゴールド(熊沢、9番人気)で、馬連4590円。

 南井騎手は、昨日の七夕賞の借りを見事に返したのでした。

 

 カーカーカー。

 さて、この宝塚記念。

 当時39歳の丹下の、◎○▲は何だったのでしょう。

 そして、的中させたのでしょうか。

 その答えは、丹下が次回のブログでご報告いたします。

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