丹下の懺悔

誰かが泣いてる 小さな声で

 子フグ1号の、小さな嗚咽が聞こえる。

 今年一番の寒さとなった昨晩。ゆっくりと愚妻の母親の心臓の鼓動が止まった。

 子フグ1号は、母系一族の初孫だったため、義母に一番可愛がってもらったように思う。

 長女が生まれたばかりの頃。愚妻の実家で、風呂上りの娘をバスタオルの上であやしていた、柔和な顔の義母を思い出したりしたが、ふと見ると、そのときに敷いていたモスグリーンのバスタオルが、今もそこにぶら下がっていた。

 

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01.15.2008

「祝・城崎哲さん、の巻」

 先日発表された「馬事文化賞」を、城崎哲(じょうさき・てつ)さんが受賞した。

 著書『カリスマ装蹄師・西内荘の競馬技術』(白夜書房)が対象作品である。

 とても嬉しい。

 というのは、城崎さんは友人であるからだ。

 3歳年上で、ベストセラーズという出版社の『競馬・最強の法則』編集部で席を並べていた。

 少なからず彼を知っているだけに、今回の受賞は、城崎さんの力はもちろんだが、担当編集者の金子クン、そして奥さんのガンバリも大きかったのではないかと思うのだ。

 城崎さんは、最初に会ったときから変わった人だった。

 ベストセラーズに入社した日(そのときは別の編集部だった)、社員の間で「おいおい、変なヤツが入社したらしいよ」というウワサが駆け回った。

 編集者らしからぬ、「科学者のような白衣を着て仕事をしていた」からだ。

 ちょっと常識とは離れているな、というのが第一印象。

 ボクにとって、好奇の対象者であったわけだ。

 同じ編集部になってからは、よく呑みに行ったり、競馬に行ったりした。

 いつも突飛なことを言うので、面倒くさい反面、ずいぶん勉強になった。

 たとえば、カラオケスナックに行く。

 深夜3時ごろ、ボクはもうヘロヘロ。

 「城崎さん、もう帰りましょうよ」と言うと、「分かった。じゃあ、あと30曲、歌ったら帰ろう」と応える。

 普通なら「あと1〜2曲」でしょう。

 いつものことなのだが、カラオケブックの全てを歌う気でいるのではないかと思うほどなのだ。

 しかし、向こうもヘロヘロ。

 3曲くらい歌わせて、「城崎さん、もう27曲歌いましたから、あと3曲だけですよ」と言うと、「けっこう歌ったから、オレも疲れてきたよ」と、まるで『時そば』のような掛け合いで、白々とした夜明けのなかを帰るのが、オチなのだが。 

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01.13.2008

急げ急げ

 年明け以降、天秤座の星占いが、かなり低調である。

 オミクジの末吉による相乗効果というか。ここ数日は頭を低くして事に当たらなくてはいけないと、自分を戒めている。

 しかし、先日の水曜日。当ブログの管理人であるHクンが、新年会をやるというので、栗岩太郎と夕刊フジのM子と4人で、四ッ谷の荒木町でドンチャカ。

 クリキントンもM子も、実は天秤座で(クリちゃんは9月生まれの乙女座よりで、M子は蠍座に近い10月末期。

 天秤座の王道を行くのはワタシなのだが)、三人集まれば悪いことが分散するかもしれない。

 少し安心して酒を飲んだワタシですが、中年って臆病(笑)。

 宴の後は、中央線の最終電車でヨタヨタ。

 幸いにも無事帰宅できたが、昨日の夜になって、愚妻の母親が倒れて意識不明。

 大変だ!

 というワケで、これから病院に直行します。

 ちなみにガーネットSは、昨年美味しい思いをさせてもらったスリーアベニューに再度の本命。

 予想のアレコレは続きをクリックしてね。

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01.12.2008

「今年一番の贔屓馬が入厩」

 6箇所ものPOGに参加している私だが、どのPOGでも同じ馬を取れるわけでもなく、またルールによっては取る馬の性格も変えている。

 例えば、入着賞金制のところは、なるべく早いデビューが分かってる馬を多く取ったり、秋のクラシックが有効なところは、晩成の馬を多く取ったり。

 だから、複数のPOGで重なった馬はせいぜい3ヶ所というところなのだが、奇跡的に全POGとれてしまった馬が存在する。

 それがアグネスタキン×ホワイトウォーターアフェアという馬。

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01.10.2008

雰囲気のあるモンテ

 とあるスポーツ紙によると、ヤクルトに入団した”泣き虫王子”こと佐藤クンの、今年のオミクジは、ワタシと一緒で「末吉」とか。

 妙な因縁を感じる今日この頃だが、157キロの剛速球を投げる佐藤クンばりの、猛烈な末脚を駆使したのが、先週のジュニアCのスマートファルコンですか。

 上がり34秒1は、昨年の朝日杯の覇者ドリームジャーニーの34秒0に、わずかコンマ1秒差。

 混戦のクラシックに、記録的に裏付けのある馬が、ようやく現れた。

 ただ、開催が異なるとはいえ、朝日杯の1分33秒5と比較すると、1分34秒1は若干見劣る。

 クラシックに近い位置にはいるし、古馬ともなれば、いずれマイル重賞の一つや二つは取れる馬ですが(アサクサデンエンに似ている)、淡々とした流れなら、総合力とスピードはゴスホークケンが少し上回っているのかもしれない。

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01.09.2008

「08年事件始め、の巻」

 暮れに放送された「A1ニュースステージ」の特番を見ていただいた方はビックリしただろうが、藤田伸二騎手が出演してくれたのだ。

 収録当日、私なんぞ、初めて会うのだから、「何かひとつ、喜ばしネタでも」と思って、シルクジャスティスの京都大賞典の話題を仕込んでいった。

 97年10月5日。

 当時、鶴留師が「この馬は直線で後ろから来た馬に差されたことがない」ともコメントしていたダンスパートナーを、さらに後ろからインを突いて追い込んできた。

 そのときの藤田騎手の形相というか、勝負に賭ける意気込みというか。負けん気の強いジョッキーだな、と記憶していたからだ。

 名刺を渡して、ひと呼吸。

 「あの、じつはシルクジャスティスの……」と言おうとした瞬間、「台本、書くのも大変でしょうね」と交わされてしまい、「あ、ハイ。……よろしくお願いします」と応えただけで、私と彼との会話は終わったのでした。

 さて、年明けて、1月2日。

 丹下が腹痛(と言えば聞こえはいいが、要するに下痢ピーだろう)で、トイレと布団を行ったり来たりしながら箱根駅伝を観戦するという、じつにお気楽極楽な日本人の正月風景に染まっているとき、こちらは「金杯」の資料作り。

 その晩のニュースを見て、ビックリした。「旧モーガン邸が、ほぼ全焼した」というではないか。

 

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01.06.2008

末吉でも、こんだけ〜?

 日曜日の競馬の出走投票は、前日の土曜日の朝10時。

 ちょいとトイレにこもりすぎたおかげで、会社に着いたのは10時5分前。

 ありゃりゃ。

 1レースの未勝利戦には、愛馬メジロアリエルちゃんが出ているが、発走は冬時間で9時50分だから間に合わないかも。

 さりとて、杖を片手に“錦糸町の山の神”と化して爆走するワケにもいかず、脂汗を流しながら会社に入っていくと、モニターに白い帽子の白と水色の勝負服と思しき馬が、先頭で駆け抜けたような気が…。

 やったぁ。

 アリエルが、新年早々、口火の1レースで勝ったよん(ディズニーランドでも、アリエルだけは許せるワタシ)。

 おまけに、◎—△で馬単は8900いくら。

 いい感じじゃないですか。

 2レースは、グリーン愛馬会のスカーレットラインがブッチギリ。

 3・5レースと、本命サイドの予想も手堅くイテこまし、6レースは◎—△で今度は馬単7000円。

 でもって、8レースは、◎の単勝が2700円もついて、◎—△で馬単2万6千円だかの、今日一番の大荒れ予想も何故か的中。

 おかしいな。

 確か土曜日の新聞の予想は、調教タイムのゲラ出しがアクシデントで遅くなり、予想を打つ前に、ついメシをワシワシ食べ、眠くなって半分集中力を欠いたまま印を打ったのに、今日の中山は全レース予想して回収率300㌫とは…。

 なんて、本紙を担当していた昨夏までは、眠くならないよう、予想の前は暴飲暴食なんてとんでもない(水曜日だけは、お酒をほんの少し)。

 水曜日からは、斎戒沐浴して不浄な女人を絶ち、ドクター中松の教えに従って、水曜日と木曜日は“キットカット”を食す(彼の人の説によると、三日前に食べた物が、当日のアレコレに影響するらしい。受験生なら誰でも知っているだろう、キットカットとは「きっと勝つ!」の縁起担ぎじゃ)。

 それなりに苦労の多い10数年をすごしてきたが(ホントかよ)、お腹いっぱいでも当たるんですね。

 「オレって天才!」と、コッソリとガッツポーズ。

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01.05.2008

グリーン・ウオッチング Vol・32

 たくさんの、おめでとうを

 「07年は、その前の年の倍近い、24勝を挙げてたんですよ」と、嬉しそうにグリーン愛馬会の事務所の人が語っていましたが、年明け早々、スカーレットラインが後続を10馬身とチギる派手な大差勝ち。

 あけましても、おめでとうございます(笑)。

 しかも、1分56秒1は、年末年始の乾燥した馬場を考えれば、かなり優秀。

 着差を考えれば、更に内容は濃し。

 「直線入口で膨らんだりしなければ、もっと時計も詰まったし着差も開いたのに」と思ったりするのは欲張りか(笑)。

 父はバトルラインでも、走るとスカーレットインク一族といった感じで、マイルから1800mまで距離にも融通が利く。

 走破タイムを考えれば、東京のマイルでも中山でも、早い時期に2勝が期待できそうですね。

 使い減りも少ない馬ですし、2勝を挙げれば春シーズンの終わり頃には、ユニコーンSが待っている?

 過去二戦の芝の上がり・34秒5・34秒7をみると、平坦コースなら芝もOK。

 夏の新潟で、ひと暴れできそうな気がしますが、つくづく血統というか。社台グループの根幹の一つでもある、スカーレットインク一族の幹の大きさを考えさせられます…。

 なんて、親元である社台グループの生産馬は、使い勝手のいい牝馬は別として、明け3歳の牡馬陣は、意外にデビューに手間取っている(いわゆる”大物”と噂される血統馬の使い出しが年明けにズレ込んでいる)。

 その影響が、混沌が予想される本年のクラシックの一因にもなっているのだが、同牧場出身の年内デビュー馬たちを見ていると、冒頭のスカーレットラインを含め、おおもね馬体重は500キロを切っていることに気が付く。

 ワタシが競馬の世界に携わった20数年前は、500キロを超える馬はまだ少数。

 牡馬は450〜470キロ。牝馬は430前後と、現在より20キロ近く軽かったが、飼い葉飼料やサプリメントが充実した今となっても、やはり500キロというのは、脚元に不安が出るかどうか。一つの目安に思えて仕方ありません(あのオグリキャップも、500キロを超えたときから、怪物性に翳りがみえてきた)。

 前にも話したことがあったかと思いますが、昨春ノーザンFを訪ねた時、秋田場長が、

  「一昨年あたりだったかな。気が付くとノーザンFの生産馬の平均体重は、世界で一番大きくなった。世界一の巨漢馬たちが出来上がったその時から、競走成績のバランスが少し悪くなった。それを反省材料に、馬の作り方を変えてみたんですよね」と、語ったのを、ふと思い出したが、馬造りのサジ加減は、本当に難しい…。

 なんて、単純なことだが、これまで400キロソコソコの小さい馬が続いた血統でも、450キロ以上にジャンプアップすれば、一つの「当たり」が隠されている(大きすぎるとババか)。

 良血であれば、やや先細りした感じの老齢の繁殖牝馬でも、平均的に大きな仔を送り出しているケースでは、年齢は関係ないのかもしれないなぁ…。

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01.05.2008

懺悔の涙

 「わぁ〜。またパパがテレビ見ながら泣いてる。キモ〜い」

 「いいの、いいの。パパはいつも、人に意地悪ばかりしているから、時々懺悔の意味で大泣きしないと、人生のつじつまが合わなくなるのよ」

 勝手なことばかりいう家人の傍らで、予定通り小椋圭さんに大泣き。

 その小椋サンが、凶悪顔の競馬風俗評論家の立川末広に酷似しているのを思い出し、一瞬涙が止まりかけたが(笑)、ついでに”千の風になって”で慟哭。

 あとは、”涙そうそう”で仕上げればカンペキじゃ!

 と思ったら、去年は事務所移転のアレコレで、出場していなかったのね。

 新事務所のKクン。意地悪オジサンたちの懺悔の涙のために、今年こそは出演ヨロピク。

 なんて、有馬記念丸っぱずれの懺悔も涙で流し、さて2008年。

 今年の抱負は、まずは健康であること。

 そう願掛けをしたハズなのに、元旦からグデングデンに酔っぱらい、ガキや親戚の手を引っ張り、近くの神社に3回もお参りしてしまった(同じ神社)。

 二日は腹痛。布団とトイレを往復しながら、箱根駅伝を観戦。

 というワケで、金杯の予想は東西ともに大人しめ。

 小さな当たりからコツコツといきますか(8レースあたりに、とんでもない馬券を仕込んであるんですけどね)。

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01.04.2008

どうもどうも。丹下圭三です。

 会社帰りに会社近くの馴染みの寿司屋サンに、遅まきながらカレンダーを届け、そして散髪。

 小金井駅からの道中、来年用に歯ブラシを二本購入。

 机の上と一年分の競馬ブックとギャロップの山を整理する。

 ついでに部屋の掃除。

 酒飲みパパにとっては、たぶん専用になっているだろう、ワタシの部屋近くのトイレに雑巾がけをして、趣味となった洗濯に熱中。

 合間にビール。

 そして焼酎。

 ときどき昼寝。

 スポーツ紙によると、今年の東京大賞典は、レース・競馬場ともに最高の売り上げだったと書いてあった。

 大井競馬場のSサンの、喜ぶ顔がチラリと浮かぶ。

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12.31.2007