丹下倶楽部

丹下日出夫が監修するPOG(ペーパーオーナーゲーム)最強情報サイト

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丹下の懺悔

2017・日本ダービー

アドミラブルが、
日本ダービーの先史と歴史を塗り替える。
鋼の馬体と闘志を持つ、
遅れてきたディープインパクト産駒の傑物を、
2017年のダービーの◎とした。

昨年のちょうど今、
“週刊競馬ブック”の「おもひでの名勝負」というコラムで、
「奇跡のダービー馬」と称された
フサイチコンコルドについて記した。
原稿の結びに、明け2歳には、
そのバレークイーンの血を引く、
ディープ×スカーレットの仔がいる。
その息子に来年のダービーを託してみたいと書いた。

なんて、ノドを患い手術を施し、回り道もした。
中3週続きのローテも正直綱渡りだ。
青葉賞のレースの前も後も、オーナーも関係者も、
並みの馬ではないことは誰もがわかっているが、
反動はないか。脚は無事か。
ドキドキはダービーまで続く。

しかし、念が通じたか。
最終追い切りも無事終えた。
土曜日朝、府中競馬場近くの我が家は、
午前9時から陽が差し始めた。
いいダービーになる。

レイデオロ、スワーヴリチャード、アルアインも思いは同じ。
みんな頑張って。

できれば一度、
父親をダービーに連れて行ってあげたかったなと、
ふと思う。

ダービーが終わったら、POGのドラフト。
今年はすごく勝ったり、すごく負けたり、けっこう大変(笑)。

終わったら、いっぱい飲みます。

 

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05.27.2017

行きて帰りし物語

「日本ダービーとは、丹下さんにとってなんですか?」

netkeibaの収録の冒頭で質問された。

ここ数年、そんなこと聞かれたことも
考えたこともなかったなぁ。

改めて、ふと考えたりしたが、
産まれ落ちた時からダービーを
――3歳春の今を思わない馬は、たぶんいない。

しかし、ダービーに臨むためには、
単に物理的な3年間ではなく、
5年、10年――種牡馬と繁殖牝馬をいかに育て積み重ねていくか。
偶然ではなく、確率の高さをもち、
必然として、長い年月が求められる。

倦むことなく奢ることなく、
何十年もの積み重ねのリレーなのかもしれない。
5月16日、父が逝った。
山口へと向かう行きの田んぼは、
代かきの真っ最中。

葬儀を終え、東京へと帰る車窓の田んぼは、
うっすらと緑がかった稲が植わっていた。
ダービーウィーク。
木曜日は竹橋の毎日新聞本社で、
午後6:30分から、
恒例のダービー検討会が開催されます
(司会・目黒貴子)。

参加無料、お暇な方は気軽にいらしてください。

 

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05.24.2017

30勝超え

BS11出演、日曜日はNHKマイル&宴会。
月曜日の山口県人会は、リオ・オリンピック銀メダリストの
原沢クンを交えドンチャカ。
火曜日はnetkeiba収録、夜は次女たちと食事。

うう、身体のあちこちが痛い。

水曜日から禁酒(笑)
しながら、社台グループの会報誌、週刊大衆のオークス予想、
日本農業新聞や毎日新聞など、週末の予想原稿のアレコレ。
おお、締め切り遵守。

3歳POGも、ゴールが見えてきた。

昨年の“POGの王道”で挙げた、「丹下の30頭」の馬たちも、
ノルマとしていた30勝を二週間前に超えた。

今週からあと三週、未勝利も含め、ダービー終了時には、
37勝くらいに届くといいな。

丹下倶楽部の「丹下の100頭」のリストが、
ほぼ完成しました。

 

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05.14.2017

5月です

アドミラブル、青葉賞レースレコード勝ち。
土曜の夜の酒は、とても美味かった。

前の出が少し硬く、進んで行こうとしなかったりもしたが、
結果で能力を示した。

ダービーまでのあと3週間は、
それこそ一日ゝ祈るような毎日だろう。

まあ、ダービー出走がかなう馬は、
みんなそうだろうが(笑)。

しかし、天皇賞。
サトノダイヤモンド3着。
ひとつ年長のキタサンブラックに、
学ぶことがいっぱいあるんだなぁ。

日曜日の酒は、やけに苦かった。

ゴールンウィークは、二匹のチワワと、
さくさく仕事をしながら過ごす。

そういう予定だったが、北海道から次女が、
どこから見てもマルチーズにしか見えない、
白くて大きくて凶暴なチワワを連れて乱入。

白いチワワは、寂しくなると何故か、ぶるぶる震え始める。
そして足を引きずりながら歩き、かまってもらおうとする。

思えば次女も、親がかまってくれないと、グズることが多く、
ジラこいていつも、口をもぐもぐさせ、太りに太り、
「かまってくれないの豚」と呼ばれた過去があった。

やっぱ、飼い主に似るのか。

暦が5月にかわり、2歳もぞろぞろ入厩。

去年までなら、「この血統は秋だろ」という、
ディープインパクトやキングカメハメハの大物たちも
続々とトレセン入り。

早めにゲート試験を受かっておこうという馬も、もちろんいるが、
牧場を出る前に1F・13―13を追ってきた。

使える状態なら使う
――牧場取材でも何気に戦略を話してくれていたが、
半分はいきなり、けっこう本気です。

6月からガッチンコ勝負。
おっし、望むところ。

5月6日(土)は、
BS11出演予定(12:00~)。

 

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05.05.2017

光と陰

GⅠの谷間。ひと息ついたところで、
父の様子をみに、二泊三日で山口へ。

最近の帰省は主に盆と正月。
4月後半のこの時期に故郷を訪れるのは
何十年振りだろう。

春もうらら。
東京も名古屋も大阪も天気がよかったが、
広島の尾道をすぎたあたりから山口へと入ると、
新幹線の車窓から見る陽射しが、
グッと色濃くなる。

本州の終わり、九州と四国の境目の海に面した山口は、
光の量や粒が多いとでもいうのか。
いろんな地形が乱反射し、
明るさに独特のメリハリがある。

瀬戸内方面もそうだが、
萩から下関へ向う海岸沿いも、
さらに微妙に光が沸き立つ。

司馬遼太郎サンが、山口の、
特に山陰地方の空の青さについて語っていたのを
目にしたことがあったが、なるほどなぁ。

へぇ~、そんなもんなのと、母は言っていたが、
天まで突き抜けるような、カリフォルニアの青い空だってある。
チベットの頂上では、手が届きそうなところに、
地球の青があるという。

アフリカ台地の光は、どんなふうに息づいているのだろう。

それはともかく、今のうちに、
母に何かしてあげられることはないか。
ふと考えたりする。

「POGの王道」も無事出版。
しかし、毎年平積みしてくれていたハズの近所の本屋に、
あらら。本が置いていない。

書籍の売り場が半分以下になり、
文房具のシェアが大きくなっていた。
わりと大きいチェーン店系の本屋でも、
書籍は、芥川賞や直木賞作品、
村上春樹サンくらいしか売れないんだろうな。

Amazonnなど、ネット通販の扱いは
少しは増えるでしょうが…。

3歳春の仕上げも近い。
土曜日は青葉賞。アドミラブルを見に行く。

 

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04.29.2017

麻痺せよ

皐月賞は、ついちょっと前。
東京開催初日の土曜日がくるまで、
今週は、特に一週間が、
妙に速かったような気がする。

でもって毎晩何故か、
テレビでハリー・ポッターを見ている。

同じ場面の繰り返しなのに、
何故ヴォルデモートは、
ニワトコの杖をもっているのに、
ハリーに負けてしまうのか。

肝心なところで眠ってしまい、
結末あたりでいつもソワソワ。
本も3回読んだのに、アタマが麻痺している。

ちなみに、トールキンの「指輪物語」
(ロードオブザリング)も3回読んだが、
なんだかいろいろ忘れてしまった。

村上春樹サンの「1984」とかも、
きっとそうだろうな。

198×年のダービーの勝ち馬は。
200×年の有馬記念の競馬新聞を見て、
何という馬が勝ったのか。

競馬場で見ているハズなのに、けっこう外れる
――そんな感じに似ている。

そういえば、木曜日アップの
netkeibaのPOG動画コーナー。

メンバー中、ことりサンがトップに立ったのは、
ちょっと悔しいけど知っている。

しかし、どう考えてもビリかなと、
完全に上から目線で見ていた古崎瞳さんが、
愛馬アルアインが皐月賞を勝ち、
もしダービーも勝っちゃったりしたら、ひぃ~~。
古崎さんにもブチ抜かれることになる。

来年は古崎さんに脅かされないよう、
また2歳馬の勉強だ。

里見サンの、ディープ×クリームオンリーが、
もう厩舎に入ったとか。

25日発売の「POGの王道」の、
“丹下の30頭”の、何番目だったかな?

先行発売の雑誌も見ましたが、
取り上げ方や感じ方は、同じところもあるし、
かなり違うかもしれない。

 

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04.24.2017

ああ~。勝っちゃった~。

先週金曜日、ラジオNIKKEIの、
鈴木淑子さんの「地球は競馬で回っている」に出演。
3歳クラシックの桜花賞、皐月賞など語る。
(オンデマンドでいつでも聴けます)

皐月賞は、ファンディーナを、ぜひ見ておきたい。

パドックに降りていくと、
仲良しの近しい社台系の会員さんたちとバッタリ。

リアルスティールも一口持っており、
つい先日、出走取り消しになったのに、
何故かドバイに行っちゃったという、呑気者たちです。

皐月賞は何を出しているんですかと尋ねたら、
「アルアイン。でも、勝てるような気がしない。
負けたら帰り西船橋の飲み屋で慰めてくれる?」

いいとも!。

残念会のハズが、一転喜び爆発。

一緒に観戦した、ぐりぐり君(知っている人は知っている)も、
アルアインの一口オーナー。
乾杯10回余、店のお客さんたちともドンチャカ。

二次会のカラオケでジュリーを熱唱。
9時過ぎ、ノーザンFの育成担当者たちから、
大酔っ払い、べろんべろんの喜びの報など、
遅くまでキャーキャー。

ファンディーナは失速したが、一日たって、
いい皐月賞だったのかもしれないなと思う。

今年はアルアインで、一口馬主もPOGも大成功したぐりぐり君。
「POGの王道2017~2018年」にも、インタビュー登場します。

表紙はすでに入稿済み。
皐月賞が一週早かったら、表紙のぐりぐり君の名前も、
もう1センチくらい大きくなったのに(笑)。

21日の金曜日も、ラジオNIKKEIの淑子サンの番組に出演予定。
今度は明け2歳馬について話したいと思います。

ラジオNIKKEIのある虎の門に、毎日通っても飽きないような、
ナイスでチョベリグの居酒屋発見。
収録終わりも楽しみだなぁ。

 

《現在の人気ランキング順位は?》
04.17.2017

春爛漫 花散らしの嵐もある

今週は桜花賞、本命はソウルスターリング。
予想原稿を書きながら、
同馬のアレコレを思い出したりする。

二年前の冬の当歳時、
母スタセリタの傍で佇んでいたあのシーン。

2歳3月の牧場の、
大きな風に驚き、尾っぽを立て、
でんぐり返しのあの瞳。

新馬戦の頃は、
パドックで時折跳び上がったり、
ちょっと怖がりの御嬢さんだった。

しかし、東京1800mのアイビーSを、
上がり33秒9で一閃。

競馬に誘った、一緒にソウルを見た近しい人は、
ほとんど競馬を知らない。
血統や素材をどう表現して伝えればいいのか。

「グレース・ケリーみたいな馬」と、例えてみたが、
阪神JFを優勝し2歳牝馬チャンピオンとなり、
チューリップSでは時計も上がりもさらに更新。
凄いトモ回りになったなぁ。

でも、桜花賞はまだ進化途上。
天地左右を確認して、さあ行こうか、ルメール。

マイル以上の距離で、
上がり3F内に10秒台ラップを保持するアドマイヤミヤビは、
爛漫と咲く本命花を吹き散らすかもしれない強敵。

カラクレナイ。ミスパンテール、アエロリット、
リスグラシュー、ジューヌエコールも頑張って。

 

「POGの王道」入稿完了。発売は4月25日。
今年のPOGシーンは、新しい雑誌も参加するみたいですが、
発売日はほぼ横並び。

本誌はこれまでも、いいなという馬から、
シンプルを心がけピックアップしてきましたが、
そうした意図や視点の違いが、
一斉発売だとわかりやすいかもしれませんね。

原稿を書くと途端に具合が悪くなるが、禁酒三日目。
酒をソコソコ控えると、体調ってよくなるもんです。

来週は、ほぼ全日スケジュールがビッシリ。
いろいろとピーク。

 

《現在の人気ランキング順位は?》
04.08.2017

大願成就

北海道の牧場を、てくてく歩いていたら、
父危篤の着信メール。

ついにその時がきたのかな。

しかし、木・金曜日は原稿の入稿日だ。
土曜朝一番で山口へ。
肺炎を発生、集中治療室でうつらゝ、
ただ翌日には意識が戻った。

火曜日、netkeibaの収録時間に合わせ東京へ。

家に帰り、とりあえずごはんを食べたが、
何故か猛烈な吐き気。腹痛がおさまらず。

知人に腸閉塞を患った人がいた。
もしかしてそうか?
――処置を検索してみると、
「病院に行くしかない」と書いてあったので、
午前3時主治医のいる救急病院へ。

ウイルス治療のため一週間入院。
絶食治療のため、また痩せてしまいました(笑)。

それなりに痛かったけど、
食道がんの痛みに比べれば、
バカンスのような入院だけど。

体重を戻すのに少し苦労したが、
今年の「POGの王道」で、
目玉コラムとなる馬主さんのインタビュー。

BS11出演など、少しフラフラはしたが
仕事もひとつひとつクリア。

今週はnetkeibaの動画にも復帰、
「みんなでPOG」も撮りました。

さて、「POGの王道」の牧場取材の初稿が上がってきた。
ワタシの原稿担当ぶんも、残り半分です。

丹下厩舎は、アザレア賞にアドミラブルが出走。
前走時計・1分45秒8の意味を、結果で問いたい。

そういえば、昨年・競馬ブックのダービー号で、
「おもいでの競馬」を書かせていただいたが、
テーマはフサイチコンコルド。

コラムの結びで、来年の2歳POGは、
バレークイーン一族のアドミラブルを指名すると記した。

ひょっとしたら、ダービー制覇が、
本当に成就するかもしれない。

 

《現在の人気ランキング順位は?》
04.01.2017

北海道の2歳馬取材半分終了

いや、やっぱ、行ってみないとわからない、
思い違いもわんさかあった。

ノーザンホースパークのポニーの進化にも驚いたが、
うちのチワワくんたちは、なんでオツムが成長しないのだろう。

なんて、オルフェーヴル君に、
ごめんなさいを言わなくてはいけないけれど、
そのアレコレは「POGの王道」の、
お楽しみということで(笑)。

夜は宴会。明け3歳馬の現状や結果、馬造り等、
激論というよりは、単純に陽気に酔っ払ってドンチャカ。
毎年のことながら、反省もまた楽しい。

移動取材の合間、もうひと頑張りして、
予想原稿もなんとか金曜日には追いついた。

しかし、羽田空港もそうだが、昨年くらいから月曜日、
新幹線の駅の売店でも、競馬週刊誌が見当たらなくなった。

移動の最中、ひと仕事できると思った予想や原稿が、
遅れがちになってしまう。

今週も父親を見舞いに山口に帰省するつもりだが、
売店探しに悩む。

南はもう春なのかな。

 

《現在の人気ランキング順位は?》
03.10.2017