「場立ち予想の報告の巻」
今、グリーンch「明日のレース分析」の「場立ち予想」が終わりました。
我が子がピアノの発表会に出演するときのような親心をもって、見ていたのです。
って、わたしに子供はいませんが。
その子供というのが、丹下日出夫。
今日は空色のYシャツに、ベージュのジャケットを着ていました。
「小心者」と豪語するだけあって、登場時の顔はこわばっていました。
以前に出演したときとは異なり、今回は収録だったので、もっとリラックスすればいいのに。
まず、ジャブで東京4Rの新馬戦。
◎ザサンデーフサイチについて、
「血統はもちろん、ちょっとガニ股ながらも調教でしっかり走る。エアグルーヴ産駒でも最高かも」
と断言しました。
次いで、司会の「ようへい」君に、来年のダービー馬は?
と訊かれると、習字の心得がまったくないような金釘流の文字で書いた「フサイチホウオー」をあげました。
「初戦の芝1800mは、来年のダービーから逆算したデビューだ」と。
ここで、
「でも、去年の今ごろはキャプテンベガって言ってましたよね」
と突っ込まれると、一瞬ひるみ(つまり、小心が表れてしまったのです)、
「来年の天皇賞だと思うよ」
と、ずらし気味の返答でお茶を濁しました。
しかし、得意の新馬を語ったことで余裕も出たのでしょう、このあたりから口も流暢になり、いつものように
「ちょっとスカすような、眉間にしわ寄せ」
のしゃべりに入っていきます。
こうなれば、ほぼ軌道に乗ったといってもいいでしょう。
本題に入ります。
勝負は、天皇賞。
◎スイープトウショウ。
「POGより簡単ですか?」
の質問に、
「いやいや、ボク、予想家ですから」。
そうです、丹下は予想家だったのです。
わたしもすっかり忘れていたので、冷や水を浴びせられたような気持ちになりました。
「ようへい」君は、なかなか良い質問をしたものですね。
◎の理由として、前回の丹下ブログに書いてあったように、
「宝塚記念で一線級牡馬を、正攻法で負かした話」、
「前走の京都大賞典での決め手の話」
をしました。
すでにブログを読んでいるわたしとしては、
「ブログのまんまやないかい。もう少し、色でもつけんかい!」
と怒鳴りたいところですが、ま、時間の制約もあるので不問としましょう。
○ダンスインザムード。
ここでは、
「アメリカから帰ってきて、風格が出た」、
「今回は脚をためて仕掛けのタイミングを遅らせれば、残れるはず」
と言って、手綱を引っ張る格好をしたのです。
まるで、フジテレビ「めざましテレビ」で、女子アナが「元気の源!」と言ってやるポーズのようでした。
身体が動き始めれば、もう、丹下の独壇場です。
どんどん訊いておくれ、俺は予想家なのだから、バンバンしゃべっちゃうよ。
そんな勇ましい顔付きにも見えましたが、悲しいかな、時間切れです。
この辺が、丹下の運というか、そういう星の下に生まれてきたということではないでしょうか。
「ようへい」君は、そんな丹下を横目に淡々と番組を終えようとしています。
カメラも「スタジオ・ロング」といって、二人から遠のいて行きます。
その時です。
「……当たるような気がする!」
と、丹下が叫んだのです。
わたしには、「いたちの最後っ屁」のように感じました。
カーカーカー。
これで、報告を終わります。
あとは、明日の結果次第ですね。
バイなら(古!)。