『ヘーっと納得する懲りない面々』
【丹下厩舎・調教主任】 by・藤原有貴
先週の天皇賞は予告通り、ファストタテヤマからしっかりと馬券を買って、ばっちりと砕け散ってしまいました。
それにしても、勢いのある明け4歳同士のワンツーとはいえ、エリモエクスパイア。
ゴール直後、
『あーまた8枠が来ちゃったよ!』
と、ふとした拍子につぶやいて…。
ん!8枠!?
と思って調べてみたら、
高松宮記念 8枠17番 ペールギュント 2着
桜花賞 8枠18番 ダイワスカーレット 1着
皐月賞 8枠17番 ヴィクトリー 1着
天皇賞 8枠16番 エリモエクスパイア 2着
そう今年の春GⅠは8枠の馬が必ず連絡み。
しかもデッカイ万券なんかもあったりして。
そして今週は大混戦模様のNHKマイルカップ。
気付いた頃には、法則は崩れるのがオチなんですが、迷ったら8枠から総流しをかけてみようかと弱気、弱気な思案を巡らせる水曜日なんでありました。
さあ、ではではそんな、NHKマイルカップの追い切りの動きを見ていくことにしましょう。
“栗東・坂路コース 重”
◎アサクサキングス (大久保龍)
武幸 52.3 37.8 24.4 12.3 馬なり
…回転の速いフットワークから、鞍上を振り落としそうな勢いで登坂。
疲れは全く感じられず、元気一杯です。
●エーシンビーエル (湯窪)
仲田 50.3 37.7 (計不) 13.6 一杯
●スズカコーズウェイ (橋田)
助手 53.9 39.5 26.2 13.0 馬なり
●トーホウレーサー (川村)
田中健 54.3 39.3 25.2 12.5 馬なり
…内外へヨレる気の悪さを見せる。動きそのものは軽快でしたが、二度目の関東遠征となる今回。やや線の細さが気になりました。
◎ローレルゲレイロ (昆)
助手 55.5 39.7 24.8 12.0 馬なり
…終始、手綱を抑えていた分、前半は遅めの時計。しかし、目を見張る抜群の行きっぷり。
また他馬が脚を取られる道悪を全く苦にせぬパワフルな脚さばきが好印象。
“栗東・CWコース 不良”
●マイネルフォーグ (宮)
助手 80.7 65.8 51.7 38.8 12.6 7分 強目
外 マイネルカーロ(3歳500万、強目)を追走 0.4秒先着
…手前を替えるまで少しモタつきましたが、手前を替えると、一瞬にしてビュッとひと伸びして、併走相手に楽々先着。
反応の良さはマイル以下での資質の高さを感じさせるものでした。
●マイネルレーニア (西園)
酒井 84.3 66.8 51.7 38.0 11.5 8分 一杯
…相変わらず、体全体を使った伸びやかなストライドが好印象。ほとばしるスピード感からも叩かれて状態はグッと上向いた感じです。
●ワールドハンター (坂口正)
助手 83.0 66.7 52.2 38.6 12.6 8分 馬なり
内 エイシンニーザン(古馬1600万、一杯)に0.4秒遅れ
…ラストは流す程度。相手は攻め駈けしますし、遅れは心配要りません。それよりも直線に向くまで、折り合いをピタリと付けられた点が評価出来ます。
“栗東・DWコース 不良”
●オースミダイドウ (中尾正)
助手 79.3 64.5 51.1 37.7 12.4 8分 一杯
…時計自体はキッチリ出してきましたし、太目感もなく仕上がりは上々です。
“美浦・南芝コース 稍”
●ゴールドアグリ (戸田)
助手 65.4 50.8 37.3 12.0 7分 強目
“美浦・南Wコース 稍”
●ダイレクトキャッチ (上原)
北村宏 64.3 49.8 37.3 12.5 5分 一杯
内 ファントムオペラ(古馬500万、一杯)を追走0.8秒先着
…大きく追走先着した形ですが、併走相手がバテた面は否めず。それでもキッチリ終いをまとめた点は評価出来ます。
◎マイネルシーガル (国枝)
後藤 64.7 51.6 37.9 12.9 5分 馬なり
3頭併せ 中 タカラトゥルー(3歳500万、強目)を追走 0.3秒先着
…マイラーらしい手先の軽さ、全身をうまく使っての硬さのない滑らかな脚さばき。完全に本調子を取り戻したといえる動きでした。
“美浦・坂路コース 稍”
●ハイソサエティー (小島太)
助手 50.2 36.7 24.3 12.1 一杯
●ピンクカメオ (国枝)
助手 49.6 37.3 25.1 12.8 強目
アラバマ(3歳未勝利、馬なり)に0.3秒先着
…ほとんど馬なりのまま、楽々と登坂。
栗東から帰厩後も、疲れは微塵も感じさせておらず状態は良好そうです。
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