今日は私の好きな馬が走っていない
クーラーなしの、四谷の6畳一間のアパートに住んでいる、栗岩太郎があえいでいる。
競馬以外は、ふた月に一度しか、ショッパイ旅行紀行文の仕事しかない、貧乏競馬ライター山田乗男が悲鳴をあげている。
南関東の競馬場の職員であるSサンも、
「ボクチンたちはワクチンが」と右往左往。
あるスポーツ紙によると、土日の中央競馬の損失は、専門紙の売り上げも含め、約450億になると試算していたが、スポーツ紙の売れ行きにも影響を及ぼすだろうし、公営競馬も心配だ。
この機会を利用して、故郷の広島に里帰りした某TMは、帰ってきたら席も会社も消えていた。浦島サン状態も考えられる。
牧場での検査や移動も考えると、開催したからといって、すぐには通常通りとはいかないでしょうね…。
なんて、そういうこともあるのではないかと思って、ある刑事事件を追うルポを、一冊の本にまとける仕事を、たまたま請けおっていたりするオレ。
ふふふ。
いつかフライデーの編集者と話した、グラビアアイドルのパドック解説の仕事を、本格的に進める時もきたのか?
平凡パンチのアグネス・ラムの写真を引っ張り出し、出陣に備えているワタシですが、しかし、唯一アイドルで名前を知っている、横綱・長澤まさみのスキャンダルが発生。
くくっ。
オジサン、とっても悲しいかも。
しかしナンだな、栗岩太郎が、
「クーラーなんて贅沢なものにあたっているから、風邪を引くんだよ!」
と、意味不明に馬に八つ当たりしていたが、うーん。
吉祥寺の四畳半のアパートで暮らしていた若い時分は、夏は一日に三度。パンツ一丁になって、洗濯機のホースから頭から水を被り、暑さを凌いだものだが、それをコッソリと観ていた隣人が、
「ウパニシャッド哲学を究めようとしていた、坂口安吾の青春時代によく似ている」
と、噂していたもんです。
強がりはここまでにしておくとして、土曜日曜と、そこにあるべきハズの競馬が見当たらない朝の、だらだら感は何なのか。
ヤンキースも高校野球も、競馬中継を気にしつつ、横目でチラチラ見るから緊張感がある。
合間に飲む、一杯のビールの味が違う。
カラオケで阿久悠サンの歌を68曲歌ったが、なんだかむなしい。
当たるにしろハズれるにしろ、毎週そこに、結果があるから競馬には達成感があるんでしょうね。
仕方ないから、またお昼寝するか…。