寒ブリも食べたい
晴れた空、湿った雲。
有馬記念で見上げる空は、人々の切ない願いが乱反射して、いつの年も不思議な輝きを放っている。
人生における経験が、必ずしもプラスになることばかりではないことを、咀嚼もした今年だったが、いつの間にか、一年ゝの有馬の大事さが、ひしひしと身に迫る、そういう年齢に達してしまったんだなぁ。
なんて、有馬記念の予想は以下の通り
◎マツリダゴッホ
○ダイワスカーレット
▲スクリーンヒーロー
☆アルナスライン
△フローテーション
ドリームジャーニー
メイショウサムソン
いつの年も不思議が多い、有馬記念という予想にしては、地味な予想で申し訳ないが(笑)、勝ち馬や馬単は、◎〜☆までの上位4頭の争いのような気がする。
いつもの年以上に世知辛い年の暮れとはいえ、有馬だからといって、あまり無理はしないように…。
金曜日は渋谷エクウスのイベント。
今年は、春シーズンのGⅠで、エクウスのイベント開催が少なかったせいか。秋になっても客足が伸びず、去年より50人は少ない250人とまりだったが、秋のイベントでは最高人数と聞いてホッ。
宮川一朗太サンのリズムのある進行で、ボーゲンもなく(たぶん)、無事終えることができたが、ねえ宮川サン。
今度映画で、ショッパイ競馬評論家の役がありましたら、チョイ役でいいから声をかけてね(日刊スポーツの鈴木サンとセットでヨロピク)。
帰りに、中野の“ウロコ”で、近しい人たちと打ち上げ。
ぴったんこカンカン(だっけ?)を見て、行きたいなと思った店を偶然見つけ、アワビ、ハマグリ、サザエ、ホタテもどきの貝、エボ鯛、愛媛のカマボコ、そして甲羅に入ったカニミソを、ジュージュー焼きまくって美味。
今年は30年ぶりに故郷で正月を迎える予定だ。
日本海の生きたブリも、もうすぐ味わえる。
思えば、大学をクビになってプー君と化し、「家の敷居をまたぐな」と勘当状態だった20代半ば。ホースニュース馬に入社してからも、年末年始は稼ぎ時。元旦の当番も何度かやった。井崎シューゴローが、必ず差し入れに来てくれたが、あの頃からセンセは、いろいろと気を遣ってくれたんだなぁ。
以来、30年間、正月は東京。たまたま来年は、1月3日に毎日新聞の夕刊が出ないこともあって、少しだけ時間がとれる。
パソコンは持って帰るけど、編集者諸君。次の山口行きの汽車に乗るの。後は追わないで。なにせ田舎で、ケータイも通じないかもしれないし、原稿落としたら、まあそんときはヨロピク。
50歳を記念して、高校や中学の同窓会もあるようだが、30年ぶりのオッサン・オバサン。はげ頭にメタボにシワシワ顔でも眺めてくることにしますか。
有馬前日。空から光が降り注いでいる。