世は事もなし
とうに明るくなった午前8時。階上の子フグたちの気配はなく、時折り隣家から、パタンとドアを閉める音や、3歳になった男の子の、むずかる声がする。
世は事もなし。清々しい黄金週間である。
しかし、自分だけは風邪っぴき。
なんて、金曜日は、悪徳馬主との、青葉賞のハートビートソングの前祝い(個人馬主でもあるが、社台の一口も持っている)。
土曜日朝に、ノーザンF空港の近しい調教主任から電話。
「一週間ほど美浦トレセンにきていて、牧場で世話をしていた何頭かの馬たちの最終仕上げを見守っています。丹下サン、何時ごろ競馬場に来ます?」
そうだ。空港育成の1レースのフレイムヴェインは、仲よしのK夫妻の持ち馬だよな。まずは単勝を買って、それから行くか。
おお。3コーナー付近では、砂が当たるのを嫌がって、ちょっと頭が高くなったけれど、二戦目で初勝利。
7レースのマイウェイも、牧場時代の担当馬らしいが、よーし。なんか馬に芯が入ってきたぞ。
8レースは、社台の会員サンたちと、シリコンフォレストを前にワイワイ。20カ月振りだが、パドックを見ているうちに、「馬券を買えるデキですよね」と、みんなで窓口に突撃。
もうダメかなと思ったところから、おお。二の脚を使って逃げ切り態勢。気の早い一人は、口取りのためにエレベーターに向かって駈けだしたが、ひぃ〜。結局クビ差の2着だよ(笑)。
でもって、メインの前に、悪徳馬主御一行と合流。青葉賞のハートビートソングは、同じゼンノロブロイ産駒でも、ペルーサと比べると、いろんな差もあるけれど、来る秋は、新潟の天の川Sを勝って、セントライト記念から菊花賞へ。
そう。フォゲッタブルと同じローテーションを、勝手に組んでおきましたが(笑)、ひょっとしたら今年から、菊花賞はダンスインザダーク産駒ではなく、ロブロイ産駒の天下になるかもしれないなぁ。
ペルーサの強さだけが目に沁みたが、トゥザグローリーは2着。あの馬、いい目をしていますね。
しみじみと、府中駅前の立ち飲み屋で祝勝会?。
週刊大衆で“酔人伝”を連載している大竹聡サンが、ひょっこり顔を見せ、ホッピ、焼酎、日本酒と、いっぱい、またいっぱい。
日曜日は、ノーザン空港の調教主任が付きっきりだったジャガーメイルが、待望の天皇賞制覇。
夜は吉祥寺。山口の少年時代からの友達と合流。ハーモニカ横町で、もう一軒。
フォゲッタブルは負けたけど、なんだかいい週末だった。
フグ親子たちは実家に里帰り。二日酔いと風邪で朦朧としながらも、月曜日は、観戦記・JRAのホームページのヴィクトリアマイル展望記事・兵庫CSの予想原稿を入稿。
まだノドが痛いが、レッドソックス戦を横目で見ながら、かしわ記念の原稿書き。
今日は、これで打ち止めにして、府中の暗闇祭りにでも行ってみるかね。