【丹下厩舎・調教主任】 by・藤原有貴
美浦小島太厩舎にコパノリュージンという3歳馬がいます。
本馬の母ヘイアンダームは、旧齢4歳、1月の新馬戦(中山芝1600m)でデビュー。
これを4角先頭から押し切り3馬身差の圧勝。
しかし、その後の戦績が凄い。
6歳で引退するまでの38戦、勝利はデビュー戦を含めて2鞍のみ。
2着は0回で、その代わりに3着が何と12回!(4着以下は24回)
その華麗なる?3着歴の中に、1990年、クイーンS(GⅢ)があります。
当時は、4歳牝馬限定戦として芝2000mで、9月中山最終週に行われていました。
当日は、朝から降り続いた雨の影響から、不良の極悪馬場。
勝ち時計は、何と2分07秒6。
これを道中は13番手に控え、3コーナー手前から一気にスパート。
この最悪の馬場をひとマクリして、直線入り口では、堂々と先頭に立ちます。
デビュー戦の再現なるか!と思われたものの、一気に動いた分、余力はなく、最後は4コーナーを2番手、4番手に回ったウィナーズゴールド、ビーバップに交わされて3着でゴールイン。
もしこの時、勝っていれば…いや重賞ですから、2着であれば…
少しは記憶にファンの記憶に残った事はず。
その後は、古馬500万条件のまま、静かに引退したのでした。
引退後はヤナガワ牧場で繁殖入り。
思いを仔に託す事になった。
そして産まれた初仔が何と、あのサンライズフラッグ!
記憶に残る1998年の鳴尾記念(阪神芝2000m)。
当日は豪雨に見舞われて、とてつもない不良馬場。
それでも断然の人気を分け合ったのは、宝塚記念を見据えた武豊エアグルーヴ、横山典アヌスミラビリス。
これを相手に豪脚一閃。
一騎打ちに持ち込んだ前記2頭を無欲の追い込み策でブチ抜き圧勝!
母が散った、不良馬場にて呪縛を解く勝利となるはず、でしたが、飛躍を誓い迎えた秋競馬は…
朝日チャレンジカップ(GⅢ)、毎日王冠(GⅡ)、そしてGⅠ天皇賞(秋)に出走するも、なんと全て3着。
呪縛を解くどころか、自身が呪われてしまうハメに。
そして、そのまま引退してしまいました。
その後、ヘイアンダームの子供は大きな活躍をしてはいませんが、コパノリュージンの父は生涯戦績〔6,1,2,1〕と勝ち味◎のクロフネ。
母、兄を上回る活躍を期待したいものです。
さあ今週、阪神ではいよいよ待ちに待ったGⅠ第67回桜花賞。
では、桜花賞出走予定馬の動きを見ていくことにしましょう。
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