グリーン・ウオッチング Vol 5
課題に一つ一つ穴を開ける
ソアリングピアスが、プラス14㌔と、新馬戦と同じ馬体重に戻してきた。
新馬戦は、ほぼ現地競馬の新潟。輸送競馬の東京では、10キロ減って当然とすると、今回の14キロは、純粋に成長とみていいのかもしれない。
パドックでは、若干チャカつき気味だったが、27度と暖かいわりに発汗はない。
周回を重ねに連れ、少しづつ落ち着きを取り戻した。
それなら、勝負になる。
ソアリングピアスは、何故か追分FのSサンが一口持っていて
(縦縞でもバッテンでもないのは何故だ?)、
ダービー当日、前回の東京戦を一緒に見た覚えがあるが、彼も牧場で目を皿のようにして見ているんでしょうかね(笑)。
なんて、パドックの頭の上下動が激しい馬は、五分五分の確率でスタートで後手を踏むか。
道中引っかかるケースが多いが、バックストレッチを通り過ぎ、3コーナー手前まで、持っていかれ加減。
競馬というものは、実は後半よりは前半。
出遅れはもちろんが、前半引っかかったり折り合いを欠いたりのロスは、必ず直線の伸び脚に影響を及ぼすし、あのディープインパクトでさえ、凱旋門賞では道中のタメが効かず、ゴール前は内にモタれて失速している
(といっても、純粋に勝った馬と、58キロを背負って2着した牝馬・プライドも相当に強い)。
しかし、包まれ気味の馬群の中から、ゴール前は一完歩一完歩。
シッカリとした足取りで、差を詰めてきた。
上がり36秒2の数字以上に(というか、正味1Fは)、伸び脚は光っていた。
今回の課題は、馬体重をどう増やすか(維持するか)と同時に、開幕週の良馬場にどう対応するか。
新馬戦は、荒れ気味の春の新潟。
前走は道悪競馬だっただけに、どう対処するかがカギだったように思うが、1分22秒8も、稍重だけに上々。
次走へのメドは、確実に立ったと思いますが、残る宿題は右回りだけ…。