スルーパスが決め手
セレクトセールのセリ名簿が届く。
「宝塚記念で、ハートビートソングが勝っちゃったりしたら、むふふ。40分の1口でも、1000万くらいの馬が買えるかも」
ある近しい腹黒馬主が、???の皮算用をしていたが、宝塚記念が終わったら、セレクトの予習ですかね。
ま、この前、北海道に行ったとき、とりあえず、お値段の高そうな1歳馬を、20頭くらい見たけれど、近しい馬主さんでは手が出ないか(笑)。
今週の新馬戦は、そのセレクト当歳から温めてきたエースドライバーが登場。
「なんか、エフティマイヤにソックリな馬がいるな」と、しげしげ眺めた二年前を思い出すが、丹下倶楽部の、“調教ウオッチミー”のコラムでも記したように、芝コースでの最終追い切りは、十分合格点。
なんとか、姉の軌跡を辿ってくれんもんか。
丹下厩舎は、中山・芝1800mに、パスオブトゥルーがスタンバイ。
本年の“勝てるPOG”の写真コメントによると、
「初仔らしからぬ大型馬だが、パワーがあって天才ランナーというイメージ」という評が記載されている。
アドマイヤコジーンの仔なのに、初陣に1800mを選んだあたりは、そこら辺のイメージを大事にしてのことかもしれない。
美浦Wで、“ウオッチミー”でも早くから取り上げてきたが(アドマイヤコジーンと聞いて、けっこう無視されたけど)、常に併せ馬は追走・外。長め6Fを3本攻めている。
たとえ距離は持たなくとも、1200〜1600mまでは大丈夫な感じが。馬体をみると、ダートでもいいね。
ちなみに、パスオブトゥルーを育成したノーザンの調教主任。
「この2〜3年、POG本に、わたくしに関して、よく“腕利き”という表現が使われていますが、なんかエラそうな感じがして、違和感がありますね」。
「じゃあ、“右利き調教主任”でどうよ?(シッド・ハレーみたい)」と言ったら、それがいいい、だって。
そうえいば、同じノーザンF空港の牝馬調教主任の一人も、
「“カリスマ”という表現は、なんか胡散臭いですね」と呟いていたが、
「ちょっと、煙草一本カリトキマス調教主任」なんてのは、いかがなものか。
あと、BS11は、なんで社台ファームが出てこないんだという言葉を耳にしましたが、
プロデューサーの、
「有力どころは、みんな山元に入っているので、行っても無駄」——このひと言で却下。
3月の取材のとき、社台の人たちと、
「今度は、POGも一段落した、天気がよくてTVに映える、6月くらいに会いましょうね」と、話していただけに残念ではあるけれど。
ちなみに、「丹下は社台に出禁をくらった」なんて、噂が2〜3年根強く流れているようですが、黙っていたけど、あれは、出版雑誌の編集者と牧場関係者に行き違いがあり、彼が当時のマネージャーに怒られただけで、
「丹下さんがくるから、取材を受けるのに」とまで、ちゃんと言ってくれました。
それをまた聞きした人が、何故か「丹下が」云々に変えた?——オレと社台との仲を裂きたいのか?
それはそれで、喜ぶ人たちがいるかもしれないが(笑)、ワタシとはまったく関係のない話なんだけどね(もしそれが本当だったら、社台グループの会報や、ノーザンの関係者とだって話ができないよ)。
マイネルさんも、実はその出版社がノーなだけで(今年の“勝てピー”では、普通に取材・撮影済み。ワタシが立ち会っていないのは、零細ライターゆえ、そう何度も北海道に行けないだけの話)、競馬場でも牧場でも、マイネルの人たちとは、フツーにやりとりをしていますよ。
牧場もいろいろ。お馬さんが好きなら。お馬さんをともに見つめる目さえ一緒なら、変なトラブルなんてないさ。
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