オレは怪物くんだ
昭和30年世代生まれの誰でもが心当たりがあるように、幼年時代は、鉄腕アトムに鉄人28号。水木しげるサンの悪魔くんに、ちょっとマイナーだが、怪獣王子に妖怪人間。
でもって、ジャイアントロボ、オバQ、ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラマンセブンと追いかけ、怪物くんも、もちろん見た。
丹下悶や栗岩太郎の顔を見ると、なんとなく怪物くんのフランケンを思い出す。
「お〜い」と呼ぶと、
「ふんが〜、ふんが〜」。
どかばかぼんと、鼻をならしてこたえるのではないかと、ついしげしげと顔を眺めてしまうが、欧州のマイルシーンを無敗で驀進中のフランケルの馬名も、あの顔のデカさが由来なのかもしれないね。
なんて、ディープブリランテは、そのフランケルに、なんかソックリのデカ顔(バブルガムフェロー顔ともいうが)。
気迫とフットワークが合致し切れないかのような、破天荒なレース振りもウリ二つ。
「ジャパニーズ・フランケル」と、ネーミングしてみたが、さて共同通信杯。
毎日新聞は、土曜日は休刊。
編集部に、丹下の予想を知りたいと、電話をかけてくる、奇特な人もいるみたいなので、予想のアレコレは、続きをクリック。
【共同通信杯】
ディープブリランテは、あのフランケルのジャパニーズ版。
新馬戦のレース運びも規格外なら、二戦目の東スポ杯も、3コーナーの手前まで、ガンガンとハミをとって掛かり気味。化け物でもない限り、経験上あれだと終いまでもたない。
大波乱の予感が頭をかすめたが、馬場差3秒以上の不良馬場で、ラスト3Fは12秒2—11秒5—12秒2。残り2F・11秒5という数字は出色。
あの前肢の掻き込み首の力感。あの生命力はどうだ。
ラップとか走破タイムとかなんとか。そういう小さなレベルで物語るのが失礼な、ワールドエースとは、また異質な、ディープインパクト産駒のもう一枚の切り札。レース振りを、共同通信杯で、今一度とくと拝見。
ディープインパクト産駒包囲網を打ち破る可能性があるとしたら、それはステイゴールド×メジロマックィーン配合の、ゴールドシップの異質の血。
ステイヤー配合らしく、まだ腰に力がつき切らず、動かしどころ、切れ味のマキシマムは、果たしてどこか。最終着地点が見え辛いものの、鞍上にウチパク起用は、たぶんナイスチョイス。
あまりのデキのよさに、共同通信杯に前倒し。調教にかけつけたウチパクも、操従のイメージもつかめたハズだ。
ただ、東京とはいえ、瞬発力に比重の高い1800m。ジリ脚を度露呈するようなら、エネアドの切れ。スピルバーグ、ストローハット、アーカイブが、間隙を突いて2着争いに浮上。
◎ディープブリランテ
○ゴールドシップ
▲エネアド
☆スピルバーグ
△ストローハット
アーカイブ
ジャングルクルーズ
【京都記念】
天皇賞は、トーセンジョーダンの底力に屈したダークシャドウ。しかし、スタート後の3〜4Fにかけ、10秒台のラップも並ぶ、心臓破りの乱ペース・1分56秒1の大レコード決着を、勝ちに出ての0秒1差。古馬勢では、トップランクの存在であることは間違いない。
レコード決着の激闘を慮り、JCをスキップして短期放牧。疲労やストレスも抜け、再び馬が唸っている。関西遠征も、本格化した今なら減点材料にはならない。
ヒルノダムールは、大阪杯を1分57秒8のレコードで、ダーク以下を封印。
ただ、首差しのあたりが、まだ毛羽立ち、余分な脂肪がついているようにも映る。
ウインバリアシオンも、目標は春の天皇賞。今回に限っては、トーセンラー、トレイルブレイザー、ゲシュタルトにも、連下の目あり。
◎ダークシャドウ
○ヒルノダムール
▲ウインバリアシオン
☆トーセンラー
△トレイルブレイザー
ゲシュタルト
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