イヤ〜な予感。
「あら。丹ちゃん。テレビの仕事、もう終わったの?」
日曜日の中山、午後2時。テレビ出演を終え、まったりとクリスタルルームで、食事態勢に入っていたら、近しい社台の会員サンが、ふと声をかけてきた。
「ちょうど、よかった。山藤賞を買おうと思うんだけど、何がいいの?」
今ね。1階まで降りて、間近でパドックを見てきたんだけど、アサクサゼットキとマイネルスパークルがピカピカに黒光りしていたよ。
もう一頭の人気馬サクラオールインは、遠目ではよく見せるけど、近くでジロジロ拝見すると、なんか覇気がなくて、危険な人気馬かもしれない。
「そう。じゃあ、6と9番を二頭軸のフォーメーションでいいワケね。3着は、1にしようかな。2にしようかな。うふふ。やっぱ2番のレイザストレングスだわね」
なんてことを言いながら、一緒にレースを見ていたんだけど、直線中ほど、絵に描い たような9・6のワンツーフィニッシュ。そして3着は、逃げ粘る1番にゴール前2 番が強襲。
「丹ちゃん。2番応援して。3着に入ったら、ビールおごってあげる」
それはいいっすね。お。写真判定か。大丈夫、2番がキッチリ差していますよ。
「ばんざ〜い。おネエさん。丹下サンにビールあげて」
ありがとう。いやあ、タダビールは美味い! なんて、ゴキュゴキュ喉に流し込んでいたら、
「ピンポーン。ただ今の写真判定の3 着は1番でした」ーーだって。
「ビール返せ!」((笑)
ま、タダビールはいかんので、次の10R・勝浦特別の予想を教えてあげたら、ありゃりゃ。エネルマオー・オーヴェールの二頭軸で、3連単は8万円もついちゃった。
ビール、ケースで下さい(笑)
こんなふうに馬券で盛り上がるのも久しぶりだなぁ。ついでに桜花賞も、当たるかも。
「ねえ。アドマイヤキッスの14㌔減って、やっぱり細くない?」
「うん。桜花賞仕様に、確かにギリギリに絞り込まれているが、今日だけは大丈夫。
でも、馬体が減ってトモに踏ん張りが効かないぶん、ゴール前、何かに差し込まれるかもしれない」
「それ、きっとキストゥヘブンよ。パドックで唸ってるもん」
でしょう。ワタシもそう思うんだが、テレビでアドマイヤの頭でいけるって、言っちゃったんだよね。
一瞬イヤ〜な予感がした、発走1分前。
あらら。ホントにキスの強襲に遭っちゃったよ(笑)。
1着2着が逆の、馬単馬券を掌に、シミジミ凝視したワタシですが、見れば近しい人。3連単奪取でVサイン。
アナタ、明日から競馬評論家になるといいよ。
なんて、今週は皐月賞。 アドマイヤムーン、自信の本命としたが、
「そうだよアドマイヤムーンだよ。なんたってこの馬には、“ツキ”がある」
—昨年の今頃、ノーザンFの坂路調教を一緒に見ていたNサンのあのダジャレが、本当になる日が来くるんですかね(笑)。
ジャリスコライト、キャプテンベガ、フサイチジャンクを相手本線としたが、
先週のこともあるから、馬単は裏も返しておこうね(笑)。