大人の新潟2歳S
ミデアム出版社の定期購読競馬雑誌
“おとなの馬券学”
のNo・20号から、ワタクシの連載が始まりました。
ミデアム出版社といえば、大橋巨泉サンの“競馬解体新書”をはじめ、馬事文化賞に輝いた、吉川良サンの“血と知と地”。
御大井崎脩五郎の“読む競馬”シリーズや、藤代三郎サンの“外れ馬券に○○○”シリーズ等、数多くの競馬単行本を世の中に送り出してきた。
不真面目競馬パネラーのワタクシとは一線を画す、あまり縁のなさそうな出版社に見えますが(笑)、
20年も前のボーヤの時代に、巨泉サンの本の刊行の際に資料集めをしたり、オシャチョーと実は深い縁があったりして。
あれから二十年。
馬社の主筆である本紙予想家として、少しは役に立てることがあるかもしれないと、新たな連載をお受けしたワケですが、
POG大魔王 云々もあるけど、本業は新聞社の予想が一番の仕事なんですよね。
大半の人々は、井崎サンと同じで、テレビで競馬のことをアレコレ喋っている、チョーシのいい競馬評論家——馬社で本紙をとっていることも知らない人が多いみたいだし
(新聞のシェアも低いしなぁ)、
PRCのA木なんか、いまだに会社に入って二年目の、若いTMと馬の見方やレースの見方のレベルが同じだと思っている人もいたりして
(権威と現場が命か)、
「デスコベルタ(今週の新潟でデビュー)がいいから、ソッコーで登録しなさい!」
と水曜日に電話をかけてやったのに信じない(笑)。
まあ競馬というのは、馬券も予想も常に自分が一番という人が大勢を占めている。
けっこう挑戦的な人もいて、時々ウンザリこともありますが(笑)、
何かを組み立てる人と、組み立てた物を受けてそこからまた組み立てる人との違いは、けっこう果てしない差があったりするもんですけど、地道に知識と馬を見る目を養い、予想を当てて説得していくしかないよんぁ…。
というワケで、少しは大人になって、あれから二十年。
“プロの眼力 この馬どこまで出世するか”
巻頭の見開きにコラムが掲載されることになりましたが、いやあ「プロ」という見出しが重いぜ(笑)。
なんて、毎月予想や馬券の柱となりそうな馬を13頭ピックアップして、時計やレースの質——そして将来辿り着く最終クラスを記し、チャート式にファイルできるような形の馬の評論なんですけど、その中で取り上げたイクスキューズ。
新聞や予想家によっては、本命ではなく対抗格の印を打った人もいたが、先週のクローバー賞が1分29秒3のレコード。
逃げ切りだったデビュー戦と一転。
牡馬相手に中団でモマれる苦しい展開ながら、狭い馬群を一気に割ってのレコ勝ち。
抜け出す瞬間と追ってからのフォームが実に素晴らしい。
少しは報われたような気がして、ほっとしていますが(気が小さい)、
例えば札幌の1500Mを、1分29秒5で駆けたストーミーカフェは、後に札幌2歳2・共同通信杯を制覇。
GⅠの朝日杯で2着。
本年の芝は確かに1秒近く速いが、レコードはレコード。
「勝った馬だけ」
は意味があるし、420㌔だった馬体も440㌔に増やしてきた。
変に気張らず、牝馬限定のマイルを選んでローテーションを組み立てていけば、間違いなく桜花賞で勝ち負けになる。
ちなみに、今回のおとなの馬券学では、イクスキューズの最終格付けをGⅢとしましたが、機会があればGⅠに訂正しなくちゃいけないかも(反省)。
同コラムで取り上げたシルバーストーンが小倉2歳に。
トーセンラピュタは新潟2歳Sに。
当号の〆切に間に合わず、次回10月2日売りの21号に入稿したニシノコンドコソ、マイネルレーニア、ゴールドアグリも新潟2歳Sに出走。
新潟2歳Sの予想は、目下下記の通り。
◎ニシノコンドコソ
○マイネルレーニア
▲トーセンラピュタ
☆ゴールドアグリ
△シャルマンレーヌ