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グリーンウォッチングVol・36

 まだワッカラン

 ちょっと前のことになるが、4月13日の日曜日。

 新潟在住の、マッカランの一口馬主の東京の友人が、中山に遠征できない友達に代わって、応援してあげたいという。

 なんだかややこしいが(笑)、

 「無職で暇だろう丹下サン。ついでに、パドックで一緒に馬を見ませんか?」

というメールが届いた。

 《追伸》

 「マッカランはモウからん」——なんて、寒い返信メールはお断り。

 その通りに返信するのを見透かされているような気がして、思わずパドックの最前列に立った小心な丹下ですが(笑)、近しい人たちと、ふとオッズ板を見上げると、20分前の単勝は4倍を切るか切らないか。

 一番人気はサクラデイブレイクに譲ったが、ブレイクはいかにもベタ爪で、重適性が微妙だ。

 競馬用語集には、道悪は立った爪がいいとある。

 爪の立った馬は、フットワークが小さい馬が多く、ギリギリの時計勝負では、手足が伸び切れず一本調子になってしまうため、どうしても瞬発力が足りない。

 となると、時計がかかる道悪競馬のほうが、よりチャンスが多いことになるが、だからといって、爪がデッカイ馬も、能力がひとクラスもふたクラスも上だと、苦手でも押し切ってしまうことがあるし、一概に道悪はダメだと決めつけるのもよくない。

 一番簡単な見分け方は、返し馬の際、ピチャピッチャと音を立てる芝が嫌いか否か。

 キャンターに入る、その一瞬から数百メートル進むまでに、道悪が嫌いな馬は、単純に前に進むことを嫌がり、高脚を使ったりして意思表示をする。

 そんなに難しいことではなくて、単純に湿った馬場が気に食わないことを、態度で示しているように思う。

 なんて、雨などどこ吹く風でパドックを周回するマッカランだったが、道悪が嫌いな半兄エフティイカロスとは、どうもタイプが違うようだ。

 3・5倍前後を行きつ戻りつする単勝を眺めながら、近しい人と馬券を買って別れたが、蓋を開けたら、出遅れも委細かまわず、スタスタと2馬身半の完勝。

 2分40秒7と、時計こそ???だが、真っ直ぐとして、いい走りだったなぁ…。

 なんて、年が明けてからだろうか。なんだかグリーンの勝負服が、メインに近い高額条件のレースでも、顔や馬服をのぞかせるシーンを、頻繁に見かけるようになった。

 1勝馬と2勝馬は違うが、3勝以上の馬は実はもっと違う。

 グリーンも、底上げがなったんだなぁと感じる今日この頃ですが、今週の青葉賞に、マッカランの登録がある。

 1勝馬だけに、出走は微妙だが、時計云々以上に、将来性のある馬に思えるのだが…。

 ちなみに先週は、ジュメライムーンが三戦目で未勝利脱出。

 2回東京は、芝コンディションがよく、かなり時計が速いが、1分34秒7なら胸を張れると思うよ。

 

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