グリーンウォッチングVol・35
Gラインがクッキリ?
あのヴァーミリアンが、道中半ばから、手綱をしごきっぱなしで追走いっぱい。
さきほどチラリとパドックに姿をみせたとき、確かにカーリンとは筋肉量も筋肉の質も違うように思えたものの、馬体は研ぎ澄まされてシャープだ。
さて、ドバイWCのヴァーミリアンに、いったい何があったのだろう…。
なんて、以前ほどではないにしろ、ヴァーミリアンは、上手く言えないのだが、時に危なっかしい、そんな空気を漂わせる馬だった。
しかし、強い時は、相手を完膚なきまでに叩きのめす。そんな威圧感を全身に漂わせることが多い。
ダイワメジャーやダイワスカーレット。そしてヴァーミリアンと、スカーレットインク一族は、その大きな波の繰り返しの中で、成長していく血統なのかもしれない。
スカーレットラインも、元を辿ればスカーレトインク一族。未勝利を勝ち上がったときの、中山1800ダート・1分56秒1を、一気に2秒近くも更新する、1分54秒3の好タイムで、久々の一戦を完勝(同日の古馬1000万と0秒6差)。
しかも、発馬でややモタつき気味だったにもかかわらず、四コーナーでは早々に先頭。二の脚を使って後続を封じ込めての横綱相撲。クラスの壁を二段階抜きで駆け上がるかの上昇ぶりは、やはり血のなせるワザなんでしょう。
さて、今週は伏竜S。
コロナグラフ、ユビキタス。クリールパッションやピエナエイムなど、かなりの強敵が揃っているが、出走メンバーの中には、将来的にGレースの一つは堅いだろうという馬が、3〜4頭はいる。
勝てばもちろん、スカーレットラインそのものが、将来の重賞ウィナーとしての道が、俄然開けてくるし、たとえ掲示板でも、5着よりは4着。4着よりは3着・2着に踏ん張れば、普通に重賞ラインが見えてくるハズなのだが…。