「呪われた中山12Rの巻 13回」
秋競馬が始まりましたが、みなさん、お元気でしょうか。
ボクは、夏休みを利用して、スイスのマッターホルンへ行ってきました。
山頂から、大声で「そのままー!」と叫ぶと、「そのままー!」と木霊してきました。
てっきりフランス語で返ってくると思っていたのでビックリしました。
スイスの山々は、世界の言語をしゃべれるのですね。
音楽に国境はないと言われますが、木霊にも国境がないのです。
それを知っただけでも、いい旅でした。
さて、ちょっと宣伝させてください。
グリーンチャンネルの「鈴木淑子のレーシングワールド」(日曜日・17時〜17時半。再放送あり)で、9月14日から4週にわたって、小牧太騎手のインタビューがあります。
ぜひ、ご覧になって下さい。
というわけで、1998年の今週は、9月14日(月)〜20日(日)でした。
●先週13日の中山12Rでは、6頭もの大量落馬がありました。
負傷した橋本広、宝来、牧原、吉田の4騎手のうち、脳震トウなどで船橋市立医療センター病院に入院していた橋本広喜騎手(当時26歳)は、14日(月)午前11時に退院しました。
全治1週間の見込みで、今後は自宅で療養するそうです。
大事にいたらなくて良かったね、アンパンマン。
●16日(水)、台風5号の影響のため、美浦トレセンでは調教時間の変更、追い切り延期などを余儀なくされた。
午前5時半に馬場が開場したときは、激しい風雨のために馬場入りする馬が、通常の3割程度しかいなかった。
ダートコースは水が浮いた状態で、風速も最大で秒速26.9m。
ほとんどの厩舎が、台風が過ぎるのを待って調教を開始した。
午前11時半ごろには、風雨もおさまり、ようやく晴れ間がのぞいたようです。
●19日(土)、中山12Rは1年11ヶ月ぶりの休養明けだったホッカイゲーテが、粘るキタサンモガンボをハナ差交わして勝利をおさめました。
1年11ヶ月ぶりでの勝利は、ラブシックガイ(同年6月7日)に続き、今年2回目のことでした。
ちなみに、当時、もっとも長い休養明けでの勝利は、2年9ヶ月のタマビッグホープ(93年5月8日、京都競馬)です。
なお、ホッカイゲーテに騎乗した蛯名騎手は、自身2度目となる1日5勝を達成しました。
●20日(日)、札幌競馬場で恒例となった種牡馬のお披露目が行なわれ、1991年宝塚記念優勝のメジロライアン(当時12歳)が、昼休みのパドックで雄姿を見せました。
久しぶりの競馬場、大勢のファンの前でもあり、ちょっと興奮したようで、馬っ気を出したそうです。
この年は、117頭の種付けを完了したそうですが、それだけでは足りなかったのでしょうか。
ちなみに、翌週27日(日)は、バブルガムフェローがお披露目されました。
種牡馬入り初年で、128頭に種付けしました。産駒は、2002年にデビューしました。
●20日(日)、中山12Rで3頭の落馬がありました。チャンプフォルテ(大塚)、シュウザンホウオー(菊沢徳)、シャイニードーター(藤原)です。
3頭とも異常なし。
菊沢徳と藤原騎手には異常ありませんでしたが、大塚栄三郎騎手が腰部打撲などで全治3日間となりました。
これで、2週連続して中山最終Rでの落馬です。
何かに呪われていたのでしょうか。
●さて、この週のメーンは、中山が「第44回オールカマー」でした。
1番人気ダイワテキサス(武豊)、2番人気サイレントハンター(吉田豊)、3番人気ミラクルタイム(蛯名)。
サイレントハンターが5F58秒8のハイペースで逃げ、中団後方にいたダイワテキサスが長くいい脚を使っての差し切り。
2着には、中団前方にいた4番人気ダイワオーシュウ(菊沢徳)が入り、「ダイワの親子丼」でした。
いっぽう、阪神では「第46回神戸新聞杯」が行なわれました。
1番人気キングヘイロー(岡部)、2番人気メイショウオウドウ(飯田)、3番人気ヤマニンハイパー(高橋)。
10番人気アグネスハヤテオーで、5F59秒7の平均ペース。
しかし、4角では失速してしまい、中団を追走していた5番人気カネトシガバナー(秋山)の差しが決まり、2着はさらに後方にいた4番人気ボールドエンペラー(河内)という差し差しの結果でした。
キングヘイローは先行しながらも3着に粘りました。
カーカーカー。
さて、このオールカマーと神戸新聞杯。
2ヶ月後に誕生日を控える、当時39歳の丹下の、◎○▲は何だったのでしょう。
そして、的中させたのでしょうか。
その答えは、丹下が「忙しいから、その振りは止めろ」というので、いずれ。