やる気競馬
朝一番、競馬場で牧太郎さんとバッタリ。
「僕はシルポートだね」と、目がキラキラ。
見れば、ウエスタンブーツ仕様。おお。雨上がりの競馬場を、ドカドカ歩き回る気になっている。気合いが入っていますね。
昼休み、社杯である毎日新聞のトークショー。
見れば、キャロットのツアーで出あった二人連れや、近しい浦和の中学教師が、最前列に陣取っている。
後ろのほうで、ジャンプしながら手を振っているのは、府中の居酒屋友達の三人連れか。
あちこちに、見知った顔がお出迎え。ありがたいことです。
ふふふ。井崎シューゴローの御贔屓さんの、王子の飲み屋連合のオジサンチームと、動員人数ではいい勝負じゃ(笑)。
イベントが終わって、毎日新聞社会長に挨拶に行ったら、
「むふふ。シルポートだね。何?牧くんもそうなの?ふーん」って、ワタシらの予想、ゼーンゼン無視して、完全に馬券オヤジと化している。
朝早く、ポツポツと堅いレースをモノにはしたが、何故か競馬場についてきた子フグ1号が、高崎山の猿よろしく。
「払い戻しに行ってあげる」と言っては、オツリを誤魔化す。
やっぱ、連れてくるんじゃなかった。
ペルーサ、出遅れ。
ひ〜い。あの悲鳴の多さが、ペルーサ・ファンの多さを物語っている。
「パパのせい」みたいに、子フグがオレを見るが、よせよ。
次走は天皇賞かぁ。でも、本当に馬券になるのは、ある程度人気の下がった、2400mのジャパンCかなぁ。
少し辛い馬になってしまった。
堅い最終レースを二点で仕留め、なんとかチャラ近くに持ち込むことができたが、これじゃあ、ダメだ。
5時過ぎに、東府中のやる気茶屋で打ち上げ。会長が競馬好きなので、天の人だというのに、とっても気が楽。
ふと思うのだが、競馬も単純に、目の前の人々を楽しませる、NHK的な視点というか。情報や人気に流されず、製作者や企画を意図する人たちをその都度揃えて、ある程度は任せ、馬や人を追い掘り下げる、地道な番組作りを考えてみたらどうか。
いろいろ細かいことを言う人もいるが、「チャンス」だって、時間をかけて頑張った。
若いころは、「NHK=凡庸」みたいに、変にリキみ、意識してきたが、どう考えても、民報他局より、NHKの番組制作は、企画から配役から、テールエンドに流れる主題歌まで、いろいろと手が込んでいる。
ポッと人気の出る、いわゆる「今受け」するタレントや歌手や俳優を、各局横並びで、その場しのぎで同じような番組を作る民報と比べると比べると(6時のニュース番組の作りは、食べ物の取り上げ方やスポーツまで同じ。でもって、クイズ番組ばっかり。ナツメロも、どこかがやれば、翌週どこかがやる)、NHKの優秀さを認めざるをえない。
爆笑問題なんか、日本人宇宙飛行士に、
「宇宙には、欲望処理として、どんな本をもっていったんですか?」と質問したり、カットしようと思えばカッとできたその質問も、NHKは堂々と流しているから、大したもんだ(聞かれた宇宙飛行士も、「そんな質問を受けたのは初めてのことです」と、軽く笑っていたけど)。
競馬も、なんか変に気を遣いすぎて、NHKよりNHKらしい、無難すぎる番組だと、場外モニターと同様、「ただ流れている」だけになってしまうんですけどね。
どの世界でも同じだが、新聞も、もちろん書き手はいる。
が、スクープが紙面を飾っても、「情報」にこだわるあまり、常に前掛かりになりすぎるし、逆に紙面にも制約を生んでいるように思う(後追いの検証も少ない)。
そういうワケで、ゆうどきネットワークや、家族に乾杯を楽しみにしているオレは、普通に凡人か。
長くなったが、毎日の打ち上げの後は、社台グループのパーティー。
肩を組み、肩を叩き合い、馬の話三昧。
クラブの会員さんは、ヤングから80過ぎのおばあちゃんまで、ワタシの近しくしている限りでは、どこに行ってもやさしいなぁ。
1600人もの人たちの熱気を、競馬関係者は、どう見ているのだろう。
カッチー、放馬した、社台のクラブの馬で、サトノペガサスを突き放して新馬勝ち。
壇上で、こんなふうに落ちましたと身振り手振り。だから好き。
松岡くんに、
「もうダービー馬は出ましたか?」と聞かれ、ドキリ。
松岡くんの言葉は、軽い感じでも、テキトーに答えちゃあいけないなという響きがある(ような気がする)。
横綱審議委員会に入ってもらって、月に一回くらい、彼と、競馬やバカ話してみたいもんです。
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