丹下の懺悔

ドバイのタペタ

 ドバイWCの前哨戦・マクトゥーム・チャレンジ3を、レッドディザイアが一閃。

 いやぁ〜、切れたなぁ。

 たっぷり水もまいていたんでしょうが、タペタというオールウェザーは、ハネ上がりが少なく、道中、最後方辺りの馬込みに入れても、嫌がるふうもなく、顔もきれいだった。

 そして、日本の芝仕様の瞬発力も通用することを証明してもくれた。

 これがダートだったら、まず米国勢には敵わない。

 しかし、この日と同じコンディションのタペタなら(水のまき方次第だが)、日本馬は堂々勝負になることがわかったのは朗報。

 ちなみに、外コースの芝は、一周2000mで(直線は450m)、内コースのAWは1600mチョイ(直線は400m)。スパイラルコースでもなく、形態はシンプル。欧州系の騎手が大半を占めるメンバー構成を考えると、変なHペースも考えにくく、3コーナーすぎに一気に馬群が固まるくらい。

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03.05.2010

今にも泣き出しそうな

 中山記念は、悪徳馬主御一行様が、鼻息荒く大挙して競馬場へ。競馬素人もいれば、競馬歴40年の兵もいる。

 前日が知人の結婚式とかで、朝3時までドンチャカやっていたらしく、一同グロッキー状態だが、着くなりその中の一人が、高配当を的中。

 途端に日本酒を飲みだす人もいれば、お茶をがぶ飲みし続け、目が据わったままの人もいる。

 まあ、みんな大人だから、ほっといてもいいか。

 でも、不良馬場の、こんな日に、馬券を買うのも辛いし、プチ・クラブ競馬を導く立場のワタシも辛い。

 道悪と不良馬場の日は、馬券を買わないほうがいいですよとも言えないし(笑)、狙いをつけていたロンギングスターは、マイナス10㌔以上も体重を減らしていたり、道悪というのにで遅れたり、あれまぁ。マゼランも楽勝だよ(ことごとく対抗や▲が連対。いくら気配がよくても、自分自身では買い切れなかった)。

 メインの中山記念は、仕事で忙しかったが、トーセンクラウンが楽勝とあれば、仕方ないか(聞かれれば、デキのよさならシャドウゲイトと答えていただろうが、これまた出遅れ)。

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03.03.2010

「突貫取材、の巻」

 2月28日、久しぶりに阪神競馬場。

 編集部が前日入りはNGだというから、朝6時16分、東京駅発の「のぞみ」。新大阪→梅田→仁川と睡魔に耐えながら、9時40分ごろ到着。1R前にパドックの丸い時計台の前で、取材相手のAさんに会う。

 レース前に予想の理由を聞き出し、レース終了後に結果の感想と、次のレースへの戦略を聞く。この作業を、阪神・中山合わせて24レース。Aさんの仲間も多くおり、こっちは話を聞かなければならないから、レースとレースの間の時間がいかに短いことか。

 しかも、このAさん。70歳を超える年だというのに、一度も座らない。だから、こっちもずっと立ちっぱなし。まるで政治家への「ぶら下がり取材」。影のようにつきまとい、10時前から中山12R終了の16時20分すぎまで。さらに、録音できる状況ではなく、ひたすらノートに書き続ける。

 Aさんがトイレに行っている時だけ地べたに座り、ボクがトイレに行くといって、ついでにフランクフルト一本(220円)を食べただけ。もちろん馬券は1枚も買えないし、ずっと屋内でのモニター観戦だったので、阪神まで来てナマの馬を目にすることもできず。とにかく疲れを忘れるべく、集中集中と自分に言い聞かせ、何とか終えたのだった。

 5月には本になる予定なので、また、宣伝させていただきます。

 終了後は、競馬場近くの喫茶店で追加取材。ようやく座れた。19時ごろにAさんと別れ、同行した編集部員と大阪のミナミへ出て、夕食。

 ではここで、大阪といえば、この歌。ボクの十八番でもある「宗右衛門町ブルース」をお聞きいただきましょう。唄うは、「平和勝次とダークホース」です。

  http://www.youtube.com/watch?v=YLfCK1Y2qvM

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03.01.2010

大丈夫か、ニッポン!

 女子フィギュアが始まると、某編集者から10分おきにメール。

 「ロシアの○○は、化粧と衣装が甘いので1ポイント減点」

 「アメリカの18歳は、ジャニス・ジョップリンの若いころみたいな、プクプクした典型的なヤンキー娘(スタンフォードに進学予定らしいけど)」

 「スイスのあの娘は、ストレートラインステップがイマイチ」

 「化粧を落とすと、福笑いみたいな顔をした子ばっかだな」

 「おお。グルジアの子の、あの巨乳はどうだ!今すぐグルジアに引っ越したい」

 「女子選手は、なんかヒラメ顔が多いですね。でも、カメラは常に横顔を追うから、大丈夫なんですかね」

 うーん。どう考えても、キミ、友達いないでしょ(笑)。

 なんて、札幌オリンピックのジャネット・リン以来、時計が止まっているワタシですが(ビールマン・スピンで、一瞬鼻血が出たが)、真央ちゃんの演技にウルウル。

 なんか、気分も晴れ晴れ。明日はワタシも、早起きすることにしよう。

 

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02.25.2010

ラインよくないよぉ〜

 アプリコットフィズとテイラーバートンの馬体を、もう一度だけ確認したく思い、土曜日は競馬場へ。

 「ラインいいよ〜。いやぁ〜 やっやっ」とかナントカ、叫んでやろうと思っていたが、あれまぁ。プリンセスメモリー2着で、馬券は不発。

 アプリコット圧勝を見届け、そのあとは「青本」の編集会議。企画を提出し、内容を厚くする方向は見えたが、そうするとページが足りなくなる悩みが。

 とりあえず山田乗男のコラムを削ることにしたが(笑)、今年はディープ祭りで、牧場取材は大変だろうなぁ。

 でも、ディープ祭りは、たぶん一年だけではない。父SSのように、この先何年もディープ祭りが開催される。

 2歳馬のアレコレは、好むと好まざるにかかわらず、目下の競馬シーンを支える、重要な砦の一つである(POGと一口馬主は、実は二卵生双生児)。

 その思いを大事に、取材される側もする側も、ディープ取材のスタンダートを、初年度で作っておけばいいような気がするんだけどなぁ。

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02.22.2010

洗濯おじさん

 オリンピックが開幕した当初は、500万条件の馬がGⅠに挑んでいるみたいで、なんか切ない感じもしたが、男子スピードスケートは銀と銅。OP馬が出て、少しはホッ。

 日本人が出ていないからといって、滑降を無視するのはどうかとも思うが、ついさっきカーリングに熱中してしまった(本橋選手に似た女の子を、何故か三人は思い浮かべることができる)。

 しかし、フィギュアスケートにモーグル、スノーボードの兄ちゃんたちを見ていると、当世の“イケメン”の基準とは、何なのか。

 我が家の子フグ2号は、イグザイルの追っかけでファンクラブに入っているし(親フグも何を血迷ったじゃ、ウマザイルを見に競馬場にきたことがあった)、今日のイケメンのスタンダードって何よ?

 

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02.17.2010

「開会式は演出だ、の巻」

 バンクーバー五輪の開会式を観た。

 オリンピックに限らないが、サッカーの「ワールドカップ」でも、アメリカンフットボールの「スーパーボウル」でも、本当の試合よりも、開会式のイベントが好きなのです。マニアというほどでもないが……。

 今回のそれは、ちょっと退屈な印象だった。まぁ、「並」という感じ。

 近年で素晴らしいと思ったのは、1992年のアルベールビル(フランス)冬季五輪の開幕式だと思っている。たしか、夜空の下で行われ、空中ブランコなどサーカスっぽいものや、モビールを使った幾何学的な演出がほどこされ、幻想的な雰囲気だった。

 1984年のロサンゼルス夏季五輪も、印象に残っている。宇宙飛行士がロケットマンとなって飛んでくるオープニング、何より、何百台はあったと思われるグランドピアノによるガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」の演奏は、さすがと思わせた。

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02.14.2010

獲って 馬のアルバム

 二週間のご無沙汰でした。

 みなさん、いかがお過ごしでしたか?

 年末以降、執筆業のほうは、もっとも忙しい時と比べると、仕事量は半分程度。

 人間、暇になると、何か新しいものを模索して、努力する姿というのが本当なんでしょうが、暇だと逆に、本を読んではウトウト。まったく原稿を書く気にならないあたりが、やっぱ根が怠け者ということなんでしょう。

 なんて、ついさっき、ペルーサが2勝目を挙げたが、ブレのない返し馬に、改めてダービーに近い馬であるのを確認(先週の共同通信杯には、返し馬を見る限り、GⅠ馬はいなかったように思う)。

 父ゼンノロブロイは、ダービーの頃も、まだ腹周りに実が入っておらず、ときに発汗したり、本格化は明け4歳だったが、ペルーサを筆頭に、その産駒たちは、意外に父よりも成長が早い(といっても、本当の意味での完成は、3歳秋だろうが)。

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02.13.2010

「悩めるスポーツ紙の巻」

 2010年2月10日の某スポーツ新聞です。

 「……骨折し休養していた内田博幸騎手(39)が、今週予定していた戦列復帰を延期することになった。(中略)復帰に向けての感触を確かめるつもりだったが、調教中に左腕をひねってしまい、痛みを感じた。(中略)『100%の状態で乗れないと、関係者のみなさんにご迷惑をかけてしまう。今週は大事をとってやめておきます』と、話した」

 ダイヤモンドSで予定していたトウカイトリックは乗り替わりになるそうだ。

 もう一紙、同年同月同日のスポーツ紙を見てみましょう。

 「……(調教騎乗で)29日ぶりにサラブレッドとの会話を楽しんだ。またがる時も下りる時も、違和感や不自然なしぐさはない一切ない。(中略)『馬に乗ったのは、あの時(落馬したレース)以来。おとなしい馬なので、こちらもリラックスできた。違和感なく乗れた』。表情には安どと喜びがにじんでいた。(中略)ダイヤモンドSでは、万葉S勝ちで復活したトウカイトリックがスタンバイ」

 どちらが正しいのか、今週末に答えが出るわけです。

 各新聞によって、ニュアンスの違いは出るでしょうが、ここまでまったく逆の内容というのは、どうなのでしょう。ただでさえ悩んでいるのに、さらに悩みの種が増えてしまいました。

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02.10.2010

「初めて知った、の巻」

 プラナリア(渦虫)という小さな下等水中動物に条件付け訓練によって電気ショックの方を避け、餌のある方に行かせるようにする。そう訓練したプラナリアを、今度は未訓練の別のプラナリアに食べさせたところ食べた未教育のプラナリアもちゃんと電気を避けて餌に向かった、というのである。(『流れとよどみ』大森荘蔵)

 こんなこと、初めて知った。1960年代に起こった『プラナリアの記憶物質論争』のことで、この実験は追試しても確認されなかったそうだが、大森さんは「もしそういうことがあるならば人の爪の垢を煎じて飲んで利口になるといったことも不可能ではあるまい」と続けている。

 そこで、ふと思い浮かんだのが、「似たもの夫婦」であり、「モリケイ」であり、「ウインドインハーヘア(ディープインパクトの母)」である。

 結婚してしばらくすると、顔が似てくる夫婦がいるが、何でそうなるのか不思議だった。もしかしたら、その「記憶物質」とやらが、たとえば性交によって妻にガツンと注入され、だんだん似てくるのかも知れない。

 モリケイは、1977年デビューで8戦した後の翌78年、厩舎内で仔馬を産んだ。つまり、それまで身重でありながら3勝をあげてきたわけだ。ウインドインハーヘアも、1991年欧州の年度代表馬になったアラジとの仔(初仔)を受胎中でありながら独GIを勝っている。やはり、牡馬から注入されたある物質が彼女たちに何かしらの影響を与えたと考えてもいいだろう。

 ……せっかく、ウインドインハーヘアに登場していただいたのだし、記憶物質説も実は、現代科学では否定的であり、研究者に訊いても、どうせ、「The answer,my friend,is blowing in the wind」と応えるだけだろうから、ここで、ボブ・デュランの「風に吹かれて」をお聞きいただきましょう。

  http://www.youtube.com/watch?v=uoa_fdE7Llk

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01.31.2010