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「何を重視した予想か、の巻」

 「(ドリームパスポートの)体型はマイラーだよな。2000メートルは長いし、善戦はあっても残り1Fで脚が上がる。掲示板程度だよねと、自分に言い聞かす」

 これは、社台グループの発行する会員向け機関紙『サラブレッド』(06年6月号)に掲載されていた丹下の記事。

 皐月賞での印象を語ったもので、その結果分析はこうだ。

 「直線入り口で好位のポケットで脚をタメていたメイショウサムソンが一気に躍り出る。スパッとインを突いて、ドリームパスポートが並びかけてきたが、最後にモノを言うのはオペラハウスのタフさ。一瞬の切れが武器のフジキセキ産駒では、並びかけるまでは行っても、底力に違いがあるか。あの2分の1馬身差は、どこまでいっても変わらない半馬身だったかもしれない」

 要は、2000mにおけるMサムソンとDパスポートとの、力比較。

 この時点では、地球が爆発しない限り「逆転はない」と言っているかのよう。

 そして、今回の神戸新聞杯も2000m。

 丹下予想はこうだ。

 メイショウサムソンは)ほぼ毎週のように一番時計を叩き出している。春二冠での、唯一のサムソンの弱点は、前記バルクと同様。3Fの上がりが最速でない点にあるが、総合力は一枚上。夏場の鍛錬を加味すれば、春シーズンと勢力図が変わることは考えにくい。(中略)パドックでは、腰回りの筋肉とトモ送りに注意して見ておきたいが、たぶん春よりはパワーアップしているに違いない」(前回の「丹下の懺悔」)

 

 メイショウサムソン

 ひと夏を越しても、丹下の筋はきちんと貫かれている。

 アドマイヤメインを間に挟み、ドリームパスポート

 おそらくは、逆転のない▲として打ったのであろう。

 しかし、結果は負けてしまった。

 見事にゴール前で逆転を食らったのだ。

 ま、予想だから、そういうこともある。

 しかし、本人に一番つらかったのは、「唯一のサムソンの弱点は、3Fの上がりが最速でない点にある」という、その唯一の懸念材料に敗れたということだろう。

 分かっていたが、まさか中京でやられるとは、の思いだったろう。

 予想家の苦労は、何を重視して予想するか。

 予想番組を担当していると、そこがはっきりしている人としていない人では、説得力が違う。

 それで外れれば、重視した何かが間違っていたと、これまた敗因もはっきりする。

 ちなみに、丹下の言う弱点を突いた予想を立てたのが、清水成駿氏だった。

 「(ドリームパスポートが)最大着差をつけられたダービー3着にしても、最速34秒9の上がりで追い込んできたのはこの馬一頭。ただ、それでも一つの危惧が現実となった。それは切れるが良い脚は短いという弱点だ。(中略)そんなタイプだからこそ小回り中京はベストの舞台」(『東スポ』9月24日号)

 本紙担当の丹下が、総合力予想でなく、このようなワンチャンスを突けるかどうか。

 これもまた、かなり勇気のいることなのだが。

 

 カーカーカー。

 わたしはアドマイヤメインフサイチリシャールの先行2頭軸で、3連複。

 相手は5頭に流したのだが、この2頭ともMサムソンに不利を食らっちゃった。

  

 

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