「フジサンケイに負けるな」
競馬フォーラムの「丹下のPOGニュース」を校正していた編集者がポツリと一言。
「丹下さんって、今年のPOG勝ってるんですかね?」。
そこで「青本」というやつを取り出してみると、丹下のベスト30の筆頭はローズプレステージ。
以降アステリオン、ザサンデーフサイチ(汗)、4番目にやっとアドマイヤオーラである。
「ダメだな、こりゃ」。
笑いに包まれる編集部。
いけません。
人をけなすとロクなことが起きません。
笑った途端、丹下さんのお奨めに入っていたアサクサキングスとサムライタイガースがきさらぎ賞で結果を出しました。
反省、反省。
ところで、きさらぎ賞の当日、思わず「サンスポ」を買ってしまった競馬ファンの方が多かったのではないでしょうか。
まだ新馬1戦のみのオーシャンエイプスが1面だったのです。
恐らく、きさらぎ賞のネタが1面に来たことはかつて無かったと思います。
さらにフジテレビでも、オーシャンエイプスを大特集のような感じで、番組のメインに据えていたようです。
結果はあの通りで、レース終了後には「サンスポ」を嘲笑する声も出ていました。
しかし、個人的にはフジサンケイグループの英断には大きな拍手を送りたいです。
確かに過剰オッズを生み、ファンを惑わせたという意見もありますが、馬券を買うのは自己責任です。
むしろ、過剰オッズを逆利用して儲けた方もたくさんおります。
そんなことよりも、ディープで競馬の底辺が広がった今をなんとか先に結び付けようと、新たなヒーローやストーリーの誕生を世間に訴えかけたフジサンケイの努力を、競馬ファンなら笑えないでしょう。
だいたい「ハンカチ王子が高熱を出して入院」なんて記事が1面になるくらいなら、新たなヒーロー誕生か?といった期待感あふれる1面のほうがよっぽどまともだと思うのですが。
今まで競馬マスコミはヒーロー誕生を待つ形が目立ちましたが、これからはヒーローを育てるくらいの姿勢が必要だと思います。
私などは競馬マスコミの端っこにいるようなレベルで、ここで偉そうなことを言ってるのも勘違いなのかもしれませんが、心の中はフジサンケイに負けないくらいの気概でいくつもりです。