「師匠よ、蜂起せよ」
私、山田乗男は負け組である。
そりゃそうだ。定職にも就かず、バイト仕事のようなことを繰り返していたら、年収なんて上がらない。
300万を稼ぐのに、月25万必要?
そりゃあ、今の時代難しいよ。
そもそも私がPOGに没頭し始めたのも、馬券があまり買えなくなったからだったっけ。
まあ、それでも生きていけるのだからいいわ。
そう思っていたら、どうも雲行きが怪しくなってきた。
4月1日より、いろんなものが値上げされているのだ。
しかも、20〜30%も上げているのである。
大変ですよ、これは。
でも代わりにガソリンが安くなりました。
1リットルで25円マイナス。
満タンなら1000円以上。
これは助かる。
政府よ、ありがとう。
と言いたいのだが、政治オンチの私でも、よく分からんことが多すぎる。
どうも暫定税率が再可決されると、4月末にはガソリン代が元に戻るらしい。
なんじゃそりゃ。
某Y新聞などは、めげずに再可決せよなんて呼びかけているが、本当に世のマスコミというのは、一般庶民のことを考えているのか。
そんなことを思ってテレビを見てみると、どうもおかしい。
だいたいが、遠まわしにガソリン代が安くなって喜んでいる庶民を馬鹿にしているように見えるのだ。
さらに、今回の件でガソリンスタンドが非常に迷惑を被ってるとか、地方自治体が困って道路建設がストップし、土木業の人々の生活が厳しいことになってるなど、ガソリンを安くしたのがマイナスのように報道している。
そしてキャスターやコメンテーターは、「今の1000円より、先の1万円を考えよ」とか、「暫定税率で得る2兆7000億円をどう埋めるのか」「道路建設がストップしたぶんの赤字は税金で埋めることを皆さんはどう考える」などなど、ガソリン代が安くなったことを喜ぶ庶民を脅す脅す。
いったい、こいつらなんなんだ!
だいたい、暫定税率が問題になったのは、道路族議員や地方自治体が無駄に道路をつくったり、無用なものに金を流出していたからだろうが。
そもそも暫定という意味を知っているのか。
こんなものを30年以上も放置していたのがおかしい。
地方自治体の連中も何を言っているのか。
「ガソリンが高いと車を運転しなくなるから環境にいい」だと?
道路をつくっても環境破壊になるではないか。
政治家や役人が汚いことをやるのはよく分かる。
所詮、権力者などそんなものである。
問題なのは、権力者を監視するべきマスコミが、政府の後押しをしてどうするんだ。
結局は、マスコミも勝ち組の集まり。
大新聞、テレビ局は、最近の大企業を支援する政策に満足してるのだろう。
いったい、私が何を言いたいのか。
そう、丹下師匠である。
ホースニュースが消えた今、師匠も負け組エリアに少しずつ入り込もうとしている。
もともと競馬マスコミという立場にあったのだから、ここは競馬から枠を広げ、もっと大きな世界で活躍していただきたい。
世は混迷の時代。
幕末のように乱れきっている。
あのとき、革命の中心となった長州は、師匠の生まれ故郷。
歴史は繰り返される。
第2の木戸孝允、第2の伊藤博文になりましょう。
もうPOGなんてやってる場合じゃないでしょう。
「青本」の編集長は私が引き継ぎます。
これで負け組から脱出!