「武豊の親類が詐欺!?の巻 第3回」
1998年の4月の第3週は、4月20日(月)〜26日(日)でした。
2008年の今年は、フローラS(東京)とアンタレスS(京都)と福島牝馬S(福島)が控えていますが、当時は、NZT4歳S(東京)、シルクロードS(京都)、そして、新潟開催がスタートしました。
●20日(月)には、とんでもない詐欺事件が発覚しました。
警視庁赤坂署は19日「武豊騎手の親類である武宏平調教師になりすました男」を逮捕した。
武宏平調教師は、ユタカの父・武邦彦調教師のいとこに当たる。
「武宏平」という名刺まで作り、「メジロサイレンス」などと架空の馬名をでっちあげたり、「ユタカが騎乗するから、必ず勝つ」などと信用させて、「馬券を買って、後日、持ってきてあげるから、2万〜5万円ちょうだい」と言って、小銭を詐欺っていたのだ。
エリアは銀座・赤坂・北海道・京都など各地のスナック。
開店前後の客がまばらな時間帯を狙って現れるのが手口で、前年から40〜50人に詐欺を働いていた。
この男、武調教師の兄弟が北海道で経営する牧場で働いていた経験もあったそうだ。
とは言え、よくぞここまで引っ掛かったものだ。
その頃のスナックって、そんなに儲かっていなかったのかなぁ。
武宏平調教師の自宅には、100件以上の苦情が相次いだという。
金目当てで、騙されて、人の責任にするなんて、そんな人には競馬をやる資格はない。
●21日(火)は、函館でウッドチップコースがお披露目された。
総工費18億円で、現在のダートコースの内側に平行する形で設けられた。
競馬場に本格的なウッドチップコースを導入するのは、全国でも初めてのケースだった。
試走した南井騎手(当時)は、「2コーナーのカーブが多少きつい。
走路の幅が狭いので、併せ馬に苦労するが、全体的には申し分ない」とコメント。
前年97年には、札幌記念に出走したエアグルーヴが、調整に函館を選んでおり、涼しい函館に、新調教コースが設けられたのだから、鬼に金棒といえよう。
この函館ウッドは、現在でも積極的に使用されているのは周知のとおり。
札幌開催でも、函館で調教してから輸送して出走、というパターンがほとんどだ。
●23日(木)、ステージチャンプの引退が決まった。
同馬を管理する矢野進調教師は、その約1ヶ月前=3月19日に、「ぶっつけで5月3日の天皇賞に出走する予定。
仮に、天皇賞まで調整が間に合わない場合は、そのまま引退する」と明言していた。
97年・春の天皇賞以来1年ぶりの実戦に向かっていたのである。
しかし、引退にいたったのは、調整遅れでなく、この日の朝の1週前追い切りで、「右前けいじん帯炎」を発生してしまったのである。
古傷の再発だし、9歳という高齢馬であることから、こういう結果になったのだ。
7歳以降は、2戦しかできなかった。
菊花賞ではビワハヤヒデの2着になったり、6歳春の天皇賞では、差し切ったと思った鞍上の蛯名騎手がガッツポーズをしたり(結果、ライスシャワーのハナ差16センチで2着)とGIを賑やかしてきた名脇役だったが、GI勝ちの実績がなく、種牡馬入りは断念。
ノーザンホースパークで乗馬となった。
●25日(土)に開幕した裏開催の新潟は、波乱の幕開けだった。
なんと4本も万馬券が飛び出し、馬連3000円以上が計9レース。
1000円以下は2レースしかなかった。
ちょうど、ゴールデンウイークに入るため、客寄せの演出ではないか、とウワサされたが、果たしてどうだったのか。
●この週は、GIはお休み。
東京メーンのNZT4歳Sは、1着エルコンドルパサー(1番人気・的場均)、2着スギノキューティー(3番人気・福永)、3着マイネルラヴ(2番人気・蛯名)と順当におさまりました。
カーカーカー。
さて、このNZT4歳S。
当時39歳の丹下の、◎○▲は何だったのでしょう。
そして、的中させたのでしょうか。
その答えは、丹下が次回のブログでご報告いたします。
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