この花はワタシです
「丹下さんの誕生日を花占いにかけたら、ハイビスカスと出ましたよ。コリウスじゃないんじゃないの?」
と、ダンゴ鼻の栗岩太郎クンが、グリーンチャンネル出演のあとの打ち上げで、異議を申し立ててきた。
そう、ハイビスカスね。
トロピカルカクテルに(まだ、そう呼ばれているのか?)、無駄に飾られている花とも、アグイネス・ラムの髪を飾っている花とも呼ばれているが、花占いにも、いろいろあるからね。
でも、人物評は、合致していると思うが、さて。
風邪っぴきで、GCでも声が出なかったというのに、浅草を引きずりまわされ、栗岩太郎クンの「恋の十字路」を聞かされる。
翌日12時半の飛行機で、姉の娘の結婚式に出席するため、博多へ前日入厩。
移動中、悪徳馬主の馬が、新潟で単勝30倍の穴をあけ、ついに未勝利を脱出。
「ローズSのブロードストリートより強いかも」と、ワケのわからないメールを送ってきたが(笑)、下河辺牧場好調。
ホテルで今週の反省文(?)を書き、夕方、愚妻と中洲へ繰り出す。
博多の姉の家には何度か行ったことがあるし、山口の同級生が大学生活を送っており、幾度か博多に降り立ったことはあったが、博多の繁華街を練り歩いたことは、ほとんどない。
そういえば、小学校の低学年まで、親父の船が博多に入ったとき、母親に連れられ何度か中州で食事をしたことがあったっけ。
あのとき食べた水炊きは美味かったなぁ。
というワケで、那珂川沿いの水炊き屋に上がり込むも、博多特有の白濁した水炊きではない。
でも、めんどくさいので、「ここの水炊きは、おいしかろうばってんがくさ」と、愚妻をけしかける。
ゴマサバ、フグの空揚げも美味し。
川沿いの屋台は、シルバーウィークのため観光客でごったがえす。
並んでまで食事をすべきではないという、井崎サンの言葉を思い出し、長浜ラーメンはスルー。
火曜日は式。最近の結婚式は、昔のように無理しておもしろくしてやろうという押しつけもあんまりない感じで、みんなで笑い泣く。
「日出夫おじちゃんが、親戚中で一番変わっていて楽しい」と、彼女は言っていたが、結婚式にはミョーな親戚というがつきもので、必ずどの一族にもいるものだが、それがオレかい?(笑)。
しょせんが、ハイビスカス丹下です。
空港で船橋の日本テレビ盃の予想原稿を書き、さあ送ろうとボタンを押したら、その瞬間、プツリと電源が落ちた。
ひぃ〜。
羽田に着き、急ぎタクシーに乗り、愚妻の実家へ。慌てて原稿を送り直したが、普通にマコトスパルビエロが勝ったんですね。
空港で買ったカラシ高菜と宮崎地鶏を肴に、愚妻の父親と兄夫婦といっぱい。
翌朝7時に起床して、JRAのスプリンターズSの原稿他、3本を入稿。
昼は蒲田の中華料理屋で、敬老の日を祝う。
すこし酔って家に戻り、ウトウトして目覚めると、壁の額から、一昨年逝った愚妻の母親と、今年逝った祖母の写真が、ワタシを見つめていた。