丹下倶楽部

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へっくション

 「欧州系の重い血統にスミヨン騎乗。とりあえず2勝目も欲しいだろうし、そういうことだったら、葉牡丹賞のミッションモードは、ハナを叩くか二番手辺りから抜け出す」と、予想原稿で書いたら、あれれ。スタートでジャンプ(笑)。

 朝から見ていると、明らかに中山の馬場はいい。しかも開幕週。速い脚がないだけに、向こう正面までの位置取りを思うと、こりゃあ、掲示板がいっぱいだろう。

 ところが、3コーナー手前で、インの前が開いた一瞬、スルリと中団。4コーナーにかけて、そこでもうひと呼吸入れ、馬群のど真ん中を割って、フンガフンガ。

 うーん。日本人の騎手は、あの3〜4コーナーで動けないし、本気になったときの横山典くらいしか、直線入り口で馬群を捌き切れない。

 前が開く僥倖を、口を開けて待っているしかないのだが、凄いぞスミヨン。

 でもって、ステイヤーズSのフォゲッタブル。

 日本より、もっとゝスローの、欧州の上がり勝負になれているんでしょうが、長距離の姿勢は、ああいうふうな姿勢を取るんだ(鞍上でウツラウツラと寝ているかと思った)。

 過去に、柴田政人。時に蛯名クン辺りも似たようなライディングフォームを見ることがあるが、スミヨンほど極端ではない。

 「スミヨン、有馬は何に乗るのかな。いつまでいてくれるのかな。ダービーまでいないかな」と、POG仲間が潤んだ目で呟いていたが、いやいや、勉強になります。

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 なんて、そのスミヨンのパルラメンターレを、オニ脚で串刺しにしたのは、武クンのソリタリーキング。

 アドマイテンバは、パドックでの身のこなしが穏やかで、競馬も実に正直。お嫁さんにしたいような、凄くいい娘だったが、またしても武クンのドレスアフェアーの強襲に。

 おかげさんでというか。日曜日の新馬戦で推奨した4頭は、全部2着だよ(笑)。

 日曜日は、新馬戦を終えたあと、競馬を見ながら、三鷹にて打ち合わせ。

 JCダート、ワンダーアキュート完敗。テツゾーの気迫に乾杯。

 でもって、5時過ぎ。

 「上海ガニがいっぱいあるから、一緒に食べようよ」と、腹黒馬主改め、今日は太っ腹馬主のホームパーティーへ。

 手土産はサヨリ。あの漁、お腹が真っ黒なんですけどね。気が付きました?(笑)。

 南関東・浦和のトップトレーナーである、小久保調教師と知り合えてラッキー。

 「高校生のときから、丹下サンのこと知ってます」と、言っていましたが、あの頃の競馬の原稿は、今はなきスコラや、田んぼの真ん中で銀色の目隠しをした自動販売機で売られている、スケベ系雑誌ばっかりだったような気がするが、小久保サン、買ってたの?(笑)。

 来年、青本の写真解説を、お願いしようかな。

 12時すぎ、フニャフニャと帰宅。

 親フグ・小フグが、三匹並んで寝そべり、ハリー・ポッターのビデオを観賞中。

 太っ腹馬主のゴールデンリトリバーを思い出し、間にゴロニャンと滑り込もうとしたら、アチコチからキックの嵐。

 結局、ひとり茶の間でポッチャラを観ていたら、あくる朝は鼻水タラタラだよ。

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