雪掻き
降り始めは粉雪だったが、夕方近くになると、大粒のボタン雪。府中の雪は、今晩積もる。
「となると、明日は中止かなぁ。それだとテレビも、なんか特番を組まないといけないので、丹下さん。昔ワイド中継でやったように、女性レポーターの後ろで雪かきでもしたらどうです?あれって、師匠のテレビ出演の中では、ベスト番組でしょ」
山田乗男が、ミョーに嬉しそうに電話をしてきたが、明朝までに止みさえすれば、除雪して開催ができるのだが。
「ちなみに、共同通信杯の本命は、なんですか?やっぱ、サトノオーみたいですが、僕は明日、新聞が出てから考えます」 新聞を見て考えるなんて、それでもお前は予想家か。
オレたちは、情報の受け手や処理する側ではなくて、発信する立場だろ。
結果として、自分と似た見解がそこにあったとしても、土曜日の競馬なら木曜日夜に。日曜日のソレは金曜日夜までに、印も原稿も書き終えていなきゃいけない立場なのに、人の予想をみてフォローしてあげるとか。オレ様が、どうにかしてやろうなんて、まあはっきりいって、スケベで傲慢だわな(笑)。
ま、当たっても、一番人気だと当然だとして褒められず(笑)。ハズれたらブーブー。予想家なんて、決していい商売じゃないが、他人のアレコレを見て何かしようなんて思わず、予想も人生も、思うところは真っ直ぐにいけばいいのだが。
そうだ。土曜日は、トーセンレーヴが出るんだよな。
頭数は少ないが、けっこう才能のありそうな馬も3〜4頭いるだけに、そうやすやすと事は運ばないかもしれない。
しかし、勝っても変にひがんだりせず、たとえ負けても騒がず。真っ直ぐ競馬を見つめるのも、仕事のうちだよ、乗男クン。