神経質すぎてもいけない
そうか、10年前は、木曜日に枠順が発表されるようになっていたのか。
確か本紙担当(分担制)となった最初の年は、前年の夏のローカルの福島開催からだったような気がする。
クリキントンの指摘通り、伝馬の前日までに、1レースの未勝利戦から、◎○▲から△の1番から2番という順番で、除外を想定して、多いときは12個くらい△をつけ、金曜もしくは土曜朝。伝馬が発表となる、午前10時に合わせ、9時すぎから会社に待機。
現場から、「あの馬が想定に入った。いや、3レースに回って、乗り役は誰それ」云々の電話を編集者が受け取り、会社に詰めている予想陣に発表する。
伝馬発表の10時直前。わずかな時間帯だが、各レースごとに除外馬が決定。
その一瞬の間隙を突いて、自分の打った印の順番を読み取り、ときには少し印を動かしたりもしたが、大概は前日までに決めた順番通りで、作業は大変だったが、みなさんが思うほど神経質ではなかったように思う。
つまり、予想とは、基本的に最初に能力ありき。
もちろん、クリキントンのいう展開も大事。
例えば中山の1200ダートなら、最内よりは外がいいに決まっているが、ポイントとなる能力(血統・調教・距離・芝ダート適性の見極めを含む)を読めなくては、展開も枠順もない。
個体能力の見極めがブレると、結局一日12レースの予想が成り立たない。
データ処理や各馬の能力を把握する、一日一日の積み重ねがあって初めて、予想が成り立つワケです。
もちろん、たまには展開で予想も打つが、「展開重視の予想(この場合“偏重”?)」という考え方は、どうなんでしょうね。
トータルしてみれば、能力重視のほうが、いい結果が出る(たぶん)。
ま、ジタバタしてもいいことはない(笑)。
木曜日に登録が発表されるようになって、若干的中率・回収率も確かに上がったが、飛躍的というほどではなかったように思う。
なんて、つらつら考えるに、10年前の皐月賞は、ワタシが皐月賞の予想を担当していたのかな。
確かスペシャルウィーク本命だったような気がするが、予想は○—▲のタテ目で、ひとまず的中?(ウロ覚え)。
本紙予想となって、ハッキリと覚えているのは、翌年の皐月賞で、クリノテイオーに◎を打ち、会社の輪転機を回すおっちゃんや、新聞配達のオバちゃんたちにも白い目で見られ、恥をかいた(16着)ことのほうが印象に残っているぞ(笑)。
ちなみに、スペシャルウィークは、前哨戦の弥生賞を快勝。その時の弥生賞の時計は2分1秒8だったが、今年のマイネルチャールズの弥生と同じだった。
ただ、その後のノーリーズンの皐月賞時に、中山の馬場を改修。当時と今とでは、1秒以上の馬場差があり、一概に横並びとはいかない。
マイネルチャールズの安定感は知っているが、ひと捻りしてもいい皐月のように思う。
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