グリーン・ウオッチング Vol 4
巨漢馬
本年度の募集馬が、次々と満口になっているみたいですが、送ってもらったカタログを見て、
「ぼくは、母ライプオレンジ・母ジャドヴォル・母ステラマリスがいいですね」
と、事務所のEサンに言ったら、急に黙られてしまった。
格好だけはいいが、やや小さめで遅咲きの感じがする馬か。反対に、極端に大きな馬を何故か選んでしまうワタシですが、某大手のクラブで赤字続き。
カミさんにオシリペンペンされて、ついに馬を買ってもらえなくなりましたが(笑)、馬を見る目がないのが、バレバレですかね。
デカいと言えば、グリーンアラモード。
中山の新馬戦に出走した時の、574キロの体重発表を見た途端、ゲンキナシャチョウ(デビュー時が572キロ。一度604キロになった)以来の、お気に入りの馬でしたが、巨漢馬というのは、太らせすぎてもダメだし、痩せると何故か走らない。
小柄な馬以上に、実は体重の増減がデリケートだったりします(順調な時は絞るより太らせた方が上手く行く)。
同馬も、重目のデビュー戦と二戦目の1700Mはともかく、適鞍の1200ダートになっても、内にモタれたり、ゴール前で息を抜いたり、武クンが跨っても、本気にならず苦労していましたが、例えば中山1200Mダートが、良馬場で1分13秒4(②着)。
東京の1300ダートが1分18秒5(②着・重馬場)。
そして、初勝利の福島1150Mダートの持ち時計が、結局は将来の礎となる。
同時期・同開催週の、同条件の他の番組の走破タイムや上がりはどうだったか。
それを見比べることによって、将来の順番付けがなされるワケですが、「体調がほぼ完調」という条件下では、不思議と昔負けなかった馬には、一年経っても二年経っても負けない。
先週、ポンテペルレが、一見派手な穴を出したように見えましたが、同馬は3歳春の中山で、1200Mダートを1分13秒台(良馬場)で二度に渡って連対している。
その当時にポンテペルレに時計や実績で劣る馬は、いかに新潟で順調そうに見えても、結局は能力——その能力としての発露である「時計」がモノを言うし、結果となって現れる。
なんて、グリーンアラモードは前記したように550キロを超える巨漢。
さすがに休み明け・昇級では、時計云々で予想印も打ち切れませんでしたが、純粋にタイムの価値だけなら、このメンバーに入っても、4番手前後の評価でいいと思う。
次への起点となるために、負けても1秒差以内。0秒5程度なら、着順はどうでも、次回は楽しめると思います(1秒を超える惨敗だけはないように…)。