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「週刊誌の格好のネタ」

 ディープ騒動がさらに悪いほうへ向かっている。

 JRAも厩舎も、フランスギャロに投げっぱなしにしているうえに、アチラも意見が食い違っており、真相がまったく分からない。

 この間、いろんな憶測を呼び、もはや泥沼化してきている。

 こんなことをしていたら、週刊誌の格好のエジキになると思っていたら案の定。

 今週発売された週刊誌には、ディープ薬物疑惑が、あちらこちらで取り上げられていた。

 なかには、池江厩舎周辺でかつても薬物騒動があったような際どい記事もあるようだ。

 どれだけ馬に罪は無いといっても、世間はなかなかそのように捉えてくれない。

 悪いことに、今回の件は、競馬全体をも覆い尽くそうとしている。

 先週の菊花賞。

 昨年はディープブームで入りすぎたとはいえ、今年は50%近い入場人員の減少。

 あまりに驚愕の数字だ。

 まがりなりにも、メイショウサムソンという三冠候補がいたのに、これである。

 2頭の人気の差だけが生んだ数字ではなかろう。

 仕事柄、書店や広告関係の方々とお話することが多いのだが、今回の件で競馬への信用、そして人気低下を訴える声が多数聞かれた。

 とにかく、真相解明を早くして欲しい。

 我々もそれを掴むために動いてはいるのだが、主のディープ陣営が貝になり、JRAが黙っているうちは、こちらもはっきりしたことが書けない。

 このうちに週刊誌は、さらにダークな噂を放出してくるだろう。

 雑誌をつくる側としてはディープや、池江厩舎のおかげでページをつくることができたのも確かであり、なんとか手を差し伸べたいのだが、この件に関しては悲しいがな無力に近い。

 ただただ、ディープ陣営が真相を述べ、騒動が終息するのを祈るのみである。   

 

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