丹下倶楽部

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喜びも中くらいなり日曜日

 直線入り口で、キャプテントゥーレゴスホークケンに馬体を併せに動いた。

 若干手綱捌きに余裕はないが、後続馬もしごきっぱなし。

 よし、朝日杯は、本命・対抗のワンツーで決まりじゃ。

 頭の中を、手にするだろう配当のオッズと、予想に対する自画自賛が入り乱れ、興奮状態になったその瞬間、あれれ。キャプテンが、外にヨロヨロ。

 勝ち馬のゴスホークケンはおろか。内でスルスルと粘る二着馬からも、離されてしまった。

 二着のあの人、だれ?

 黒い帽子みたいなんですが、2枠の馬たちには確か印を打っていないぞ。

 なんとか、追い詰めろよ川田

 二着は死守しなさいと願ったものの、クビ差の3着ですか…。

 ゴスホークケンに◎は、勇気のある予想として合格点。しかし、馬券は600円余の単勝のみ。

 世の中の人の役に立つ、いい予想家と言われるまでには、あと一歩。残念だったなぁ…。

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 なんて、ショッパイ単勝馬券をしおしおと換金に行ったら、塩崎利雄サンとバッタリ。

 「むふふ。どう?」

と、見せてもらった馬券は、なんとゴスホークケン固定の3連単マルチ。

 二着・三着に、しっかり3番と7番の数字もある。

 「金なら貸すぞ!」

 じゃあ、飲み代の1万円チョーダイと、一瞬手が出かけたが、単勝が当たったことだし、まあいいか。

 しかし、塩崎サンが大当たりとなると、“止まり木ブルース”の健坊は、いったいいくらになったのか。

 月曜の朝、土曜売りの日刊ゲンダイを読み直してみたら、なんと139万馬券に1万。

 それって、1390万円だよね?

 いやあ、健坊おめでとう。サブも赤シャツも留公も大西も、ご一行様で吉原行きかぁ。

 でも、吉原がどきにあるのか。東京に30年も住んでいるのに知らないオレ(笑)。

 今週は、どうも予想が空回りした観があったが(変な馬がアタマに乗っかることが多かった)、日曜日の新馬で、仲良しの小林サンのスマイルオンザランが勝ち、7レースで下河辺隆行サンのホワイトヴェールも2勝目をゲット。

 ゴンドラから双眼鏡で口取りのシーンを覗いたが、みんないい顔してたなぁ…。

 ちなみにホワイトヴェールは、去年の3月“青本”の取材で牧場を訪れた時、やけに大人しくて人懐っこい芦毛で(クロフネ×ネガノ)、相棒の山田涼子カメラマンが、POGで指名までしてしまった。

 「売れ残ってしまったけど、結局ボクが馬主となって、丹下サン山田サンのために中央で走らせますよ」

と、下河辺隆行サンが、言ってくれた馬なんだよね。

 しかも、隆行サンが馬主として初めて持った、一番最初の馬。いやあ、エカったエカった。

 なんて、喜びも中くらいなり、日曜日。  帰りは、POG仲間と少しだけドンチャカ。

 月曜の朝、お腹がグルグル鳴り出したのが気掛かりだが(また禁酒だ)、今週は有馬記念の一週前入稿をはじめとして、本年最後の原稿ウィーク。

 うああ。予定がビッシリだよ。

 目黒貴子サンのように、もりもり食べて乗りきらなくっちゃ(写真はサービス)。

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