「11万人って……」
レースよりも世間や客の反応が気になる私にとって、入場人員は大きな目安。
前回ここに
「オグリキャツプを超えろ」
と書いたが、果たして?
昨年はあと1万人というところでオグリに届かなかったが、今年は引退レースということで、テレビや新聞でもさかんに有馬をあおっていた。
もちろん、昨年は無敗だったこと、さらに薬物疑惑のせいで落ちたところもあるが、これは引退レースで相殺。
これでなんとか夢の18万人に届くか?
終わってみれば、たったの11万5000。
昨年より約5万人減。
この人数はどこに行ったんだ?
聞けば、パニックにならないように前売りを13万枚に抑えたとか。
さらに、昨年の混雑にこりて、来なかった人もいたのでは、との声もあった。
しかし、減りすぎでしょう。
グッズ売り場も
「こんな混雑初めて」
みたいなコメントが新聞にあったが、どうみても昨年のほうが凄かった。
記憶力がないのか?
数字数字とうるさいと言われるかもしれないが、入場人員や売り上げというのは、売り文句としてこれほどわかりやすいものはないのだ。
新記録となれば、新聞テレビでも大きく採り上げられ、見ている人間も、そこに何かあるのではと感じるわけだ。
我々マスコミにとっても、書店、代理店、クライアント、取次ぎに対して、話を有利に持っていきやすくなる。
だから「5万人減」では困るのだ。
ただ、テレビの視聴率がフジとNHKあわせて約18%というのはホッとするところ。
これも、1局なら目立つのに。
パニックにならないようにするのが主催者たるJRAの務め。
だから11万人でもOKなのかもしれないが、もう少し世間へのアピールを考えようよ。