グリーン・ウオッチング Vol・19
レコードは決して色褪せない
年も明けた、5月のダービー開催を迎える頃になると、3歳馬と古馬500万クラスの走破タイムが、ほぼ横並びになると書いたことがある。
馬場コンディションもあるが、例えば2歳秋の10月時期とは、時計にして1秒近く、新馬戦や未勝利の時計が速くなる。
つい目先の、3〜5月時期の時計が優秀に思いがちだが、基本はより素質馬の揃う2歳秋の時計に重点を置いた方がいい。
なんて、ジャドールの、東京1600鰲・1分38秒2というレコードが、少し色褪せて見えて見える人がいるなら、もうけもの?
まだ本当の意味で馬体がパンとしていない印象も受けるし、今回の中間の調教時計を追い日ごとに並べてみたが、一週前の16日の攻めが少し軽い。
5月9日 64・0 50・3 37・7 12・9(強目)
5月16日69・1 53・7 40・1 12・8(馬なり)
5月23日66・5 51・1 37・7 12・3(3歳500万 アルコイリスを一杯に追って追走併入)
ただ、直前の追い切りは、ビッシリと併せ馬で追う事ができたし、前回の休み明けより、一本乗り込み本数も多い。ここは決め頃だろう。
ちなみに、3月の中山1800鰲・1分54秒9は、同日の古馬1000万と、わずか0秒3差。500万を突破して、古馬混合の1000万に入っても、すぐに通用するだけの器の持ち主であることが、走破タイムからもわかる(パンとしさえすれば、当然OPが見えるが)。
おっと、ダービー当日の東京2レースに、タイムオブデライトが出走。
母の父カーリアンのゴツさが表に出たか。スペシャルウィーク産駒にしては、厚みのある530㌔前後の巨漢馬。押して押して、やっとエンジンが掛かる、持ち時計のないタイプだけに、府中の2100mは、おそらくベストの条件かもしれない。
鞍上はアンカツ。レースを選んで乗る騎手ですが、お早いところで、とりあえず一つ勝っておくのが、最近のアンカツのパターンでしたね。 ピエネヴェーレも、ほぼ中一ヶ月。使い込むと摩耗するタイプだけに、ゆったりとしたローテーションは好感。
しかし、最近のグリーンは、ホント調子がいいですね…。