グリーンウオッチング Vol・24
夏の慈雨
盛夏の新潟にしては珍しく、今年は開催日前日に雨が降り、高速決着が定番の新潟にしては内が荒れ気味だ。
関屋記念のカンパニーのように、豪快に大外を突き抜けてくるパターンもあったりして(まるで開催末期の新潟記念のようだった)、今年は競馬の風景が少し違うような気がしているが、おもしろいことに力を要する芝コンディションになると、勝ち馬・もしくは上位二頭の馬が、後続を3〜5馬身以上引き離す競馬が随所で見受けられる。
ポンテペルレの5馬身差圧勝が典型的なのだが、ひと雨くると、「平坦・軽い」を頼みにしている馬たちはお手上げ。
馬場が渋れば、地力の差がハッキリと前面に出てくるということなんでしょう。
ただ、そこは新潟。
多少馬場が渋っても、ポンテペルレの1分20秒7もカンパニーの1分31秒8も(1400m通過は1分19秒台だった)、時計はやっぱり速い。
今週は、やや外よりの差しも決まっていたが、晴れが続けば芝も急速に回復する。
例年、3回新潟になると、何故か再び内よりが有利だったり、更に時計が速くなったりするから、油断はできないが、ポンテ君の優雅な楽勝を思うと、次開催でもう一丁をノンキに考えてしまいますね。
グリーンアラモードも、降格の500万なら普通に勝って当たり前。
元々1000万でもトップレベルの持ち時計がある馬だし、事実ニ走前の1分10秒8(重馬場)は、同日の1000万と、わずか0秒4差だった。
残念なのは、2歳未勝利のステラダルク。
直線入り口で早くも手綱が動き出したのには拍子抜けでしたが、単にダートが合わなかったか。週明けの競馬雑誌のジョッキーのコメントを読めば、たぶんそう書いてあるに違いない。
ただ、7月初旬の美浦坂路は、チップが軽く好時計を連発する馬が続出したとはいえ、上がり1F・11秒9というのは、純然たる能力。
予想を打つ際は、調教のその一点のみで正面突破できるし、みんなが忘れたり飽きたりする頃に、印や馬券として威力を発揮するもんなんですが、しつこくなければならない自分が、時々嫌いだったりして(笑)。
- « 赤裸々記念?
- 《丹下の懺悔トップ》
- もう立秋でんがな »