グリーンウォッチングVol・39
4年後は金メダル?
男子平泳ぎの北島康介に、女子柔道の谷本に上野と、オリンピック連覇が続いている。
4年の歳月は、人をどこまで変え、どこまでが同じなんだろうか。
インタビューを受ける彼らの表情や口ぶりを眺めながら、ふと思ったりするが、オリンピック時にも放映されていた巨人戦を中心としたプロ野球は、完全にこの時期は撤退。
長嶋サンが、視聴率でオリンピックに負けちゃあいけないと、闘志を剥き出しにしていた頃が何だか懐かしいが、それでも競馬は、新潟・函館・小倉と、競馬場の入場人員は前年比プラス。
この新潟開催から、朝1レースから、3連単を売り出すというので、みんな嬉々として旅打ちへと出かけていることもあるんでしょう。
しかし、売上は、全場でマイナス。
3連単は確かに面白いが、難しくて後が続かない。
資金がジリ貧といった感じで、入場人員のわりに売上が伸びないのは、そうした影響もあるのかもしれない。
ギャンブルは、宝くじのように広く薄く。
3連単だけではなく、5重勝や10重勝にだって手を伸ばせる。
反対に、ルーレットの赤黒のように、表か裏かにドンと行く、その二種類にわかれるように思うが(どちらがどうかは、時代の趨勢というか。常にワタシたちの懐具合次第だが)、さて、競馬は二者をどのようにやり繰りしながら、どこへ向かおうとしているのだろう。
なんて、燃え盛る夏のローカル競馬のパドックに、新馬戦の時刻になると、どこからとなく人が集まり始め、重賞なみの賑わいを見せるようになって、何年かが過ぎた。
彼らの一人一人もまた、入場人員の増加に寄与していると思えるが、そういう意味ではメイクデビューは的を射ている(ただ、このネーミングを何年続けるのかという宿題もあるのだが)。
グリーン愛馬会も、まだ確たる戦績こそ残していないものの、早い組に振り分けられたは、無事デビューを果たしている。
この方式がグリーンでも定着して何年かが経つ。
20頭前後の所属馬を思えば、ある程度予定通りの方式を展開できるということは、大変なことのように思う。
特に本年は、クラブ法人だけではなく、個人馬主の馬も含め、「育成」面において、完熟期に近付きつつある。
例年ならば、タフなハード調教で、2歳戦がウリの某クラブの戦績が、意外に伸びないのも、そうした他場の育成面の充実と無縁ではないのかもしれない。
この育成というキーワードの、ある意味対極になるのが生産馬の質(おもに血統)ということになるのだろうが、卵が先か鶏が先か。
もちろん、両者が一致すれば、それにこしたことはないものの、その優劣を計ることは常に難しい。
個人的には、少し質の方に風向きが変わったような気がしていますが、1歳馬募集のカタログと睨めっこしているみなさん。
4年後の結果はともかく、悶える今こそが一番充実したときなのかもしれないなぁ。