グリーン・ウオッチング Vol・11
信じる者は笑われる
信じない者も笑われる
鳴尾記念は、9ヶ月もの骨折あけで、陣営もジョッキーも、正直半信半疑。
しかも、課題のイレ込みがアタマをもたげ、9着に終わったグロリアスウィークだが、それでも差は0秒9差。
予想をつける基準として、1200mのようなスプリント戦や、馬体がデキていないと極端に差が開くダートと違って、芝の中距離戦は、次走に繋がる「負け方」の目安は、勝ち馬から“1秒以内”が、ひとつの目安(ダートは1秒4前後まで一変の余地あり)。
着順よりは、「上がり」の数字に注意すべきではないかと、長年考えてきたが、ただ次走の中山金杯は、空っ下手の道悪。
まだ本調子に戻っていないこともあって、関東への長距離輸送に、まだイレ気味だったのも、7着の敗因に数えられるのかもしれない。
しかし、今度は現地競馬に近い、前日入厩の小倉。
開催を経るごとに時計がかかり、各馬が競輪のようにラインを作って、外へ外へと殺到する、厳冬期特有の小倉競馬になってきたが、グロリアスの新馬勝ちは小倉の千八。
1分53秒5と、時計は遅かったものの、後のメイショウサムソンを一度は完封しているし、荒れた良馬場ならこなす。
鞍上は、逃げ・先行有利の開幕二週は、勝ち鞍こそ中館に譲っているものの(性格的に逃げてナンボ?)、小倉で2着6回を数える、追って味のあるスボリッチ。
復活のお膳立ては、いよいよ揃った(ような気がする)。
しかしアレですね。
ナスノストロークまで連れて行くということは、かなり河野サンも力も入っているんでしょうが(笑)、ただ、前走の初富士賞のパドックでは、人気薄ながら、イノ一番にパドックで目についた。
絶好調で53㌔の軽ハンデ——意外に頑張るかもしれないが、会員サンは、先着されてもヤキモチを焼かないように(笑)。