軸が決まっている
あらら。あっという間に、桜が散ってしまった。
身体の中を、銀色の血が駆け巡っているといわれる、寒がりなワタシが、「暑いな」と呟くほどの陽気だもんなぁ。桜の散るのも早いハズです。
なんて、武蔵野公園には、まだ山桜や別種の桜がたくさん植わっている。道路を挟んだ多磨霊園の、枝垂れ桜並木の開花はこれからだ。もう少し、花の季節を味わえる。
桜といえば、今年もPOGでは桜花賞出走馬がいない。相変わらず牝馬選びは上手くない。
POG仲間の、某予備校の若い教師から、
「青本の丹下サンのBEST30に、ブエナビスタのブの字もありませんでしたね」と突っ込まれる始末だが、GALLOPの桜花賞号を開くと、ノーザンFの育成主任の日下部サンも、
「2歳夏までは普通だった。これは走りそうだと思ったのは、栗東に入厩が近くなる頃ですね」と、言っている。
そう。去年の3〜4月時に見たときは、上の部類馬ではあったが、“女ディープインパクト”と呼ばれるほどの、今の活躍を予見する人はいなかったんじゃないかなぁ(負け惜しみ)。
ただ、この中間の立ち写真を見ると、今まではトモが甘いのか。これまでは前肢にモタれかかるように、前腕部に体重をかけていた馬が、今回は前肢・後肢が、ほぼ真っ直ぐ。軸がカンペキに決まっている。
パドックなどを歩かせると、若干後肢の送りが浅く、コツコツしているのが唯一気に入らなかったが、あの写真を見ると、桜花賞を前にして、格段に実が入っているように思う。
腰の踏ん張りが効けば、たぶんスタートでも、ある程度はダッシュがつくだろうし、落馬かよほどの不利さえなければ、その気になれば6馬身くらいチギっても不思議はないのかもしれない。
なんて、今年のクラシックシーンの大勢が、ほぼ決着に向かうおうとしているところで、さて来年。
来週辺りで、社台FとノーザンFの写真撮影を一気に片付けると、北海道在住のヤマカメ女が鼻息荒く宣言していた。
でも、先週臼田サンに会ったとき、
「明け2歳の、リーチザクラウン級は何でしょう。トップグラビアでやりましょうか」と、メモ帳片手にお伺いを立てたら、
「ん?ん?ん?いたかなぁ。いや、いないかも」だって(笑)。